「ノスカピン」についての簡単な解説です。
ノスカピンを含む市販薬の製品一覧
解説記事を書いたことのある製品を載せています。
風邪薬(総合感冒薬)
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製品名をクリック・タップすると、その製品の解説記事にいきます。
製品名 | 1日あたりの成分量 |
---|---|
新ルルAゴールドs | 48mg |
新ルル-A錠s | 48mg |
ストナジェルサイナスEX | 48mg |
ストナプラスジェルEX | 48mg |
ルルアタックCX | 48mg |
ルルアタックCX プレミアム | 48mg |
ルルアタックFxa | 48mg |
市販の風邪薬に配合できる最大用量が1日48mgになります。
(「かぜ薬の製造販売承認基準について」より)
大体の製品には48mg/日入っていますね。
分類・作用機序
ノスカピンの化学構造式
分類
咳止めですが、
その中でも「中枢性非麻薬性鎮咳薬」に分類されます。
作用機序
脳にある咳中枢を抑制することで咳を抑えます。
咳は本来、肺や気管などの呼吸器を守るために、外から入ってきた異物(ほこりやウイルスなど)を外に追い出す生体防御反応です。
気道粘膜上のセンサーが異物を感じ取ると、脳の咳中枢に信号が送られて咳が出ますが、この信号を抑えることで咳を鎮めるんですね。
麻薬性と違い、オピオイド受容体とは異なる部位へ結合することによると考えられています。
効果や使用方法
効果
咳を抑える効果があります。
あと気管支拡張作用も少しあるようですね。
鎮咳作用はコデインと同等、と書いてあるものもありましたが…どうでしょうね?
医療用の使用例
ノスカピン単体では「ナルコチン」という商品名で販売されていたようですが、今はないのかな?
見た事がないですね。
「「純生」ノスカピン」というのもあるのですが、薬価がついてないところを見ると今は使えなさそうですね。
一応、今でも「アストーマ配合カプセル」という薬に配合されていて、こちらは今でも使えるのですが…
この薬も見た事がありません。
あんまりメジャーなものではないですね(個人的な感想です)。
ネットで調べてみると、
「コデインに匹敵するほどの鎮咳作用を示すが、習慣性は生じない。速効性なので内服も有効である。弱いが鎮痙作用があり、分泌も抑制しないので、痰の排出は妨げられない。」
と書いてるものがありました。
これが本当なら良い事ばかりなのでもっと使われても良いと思いますが…
用法・用量
市販薬だとほとんどの製品は
1回16mg・1日3回(1日48mg)
となっていますね。
医療用では、ノスカピン単体だと
1回10~30mg・1日3~4回(最大1日120mg)
となっています。
上に書いた「アストーマ配合カプセル」だと、
1回10~15mg・1日3回(最大1日45mg)
となっています。
市販のはこれよりは多いですね。
使用上の注意点
副作用
「何が〇〇%」というデータはないのですが、
- 眠気
- 頭痛
- 吐き気
- 便秘
などがあるそうです。
この辺は麻薬性のと同じですが、上にも書いてある通り習慣性は生じないそうです。
相互作用
他の薬や食べ物との飲み併せで問題になるものはありません。
使いやすいですね。
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