『カゼワンK錠』の特徴・効果・注意点【薬剤師が解説】

内容的には普通ではあるのですが、ちょっと薄めな感じ。

解熱鎮痛剤と抗ヒスタミン薬は他の風邪薬と同じようなものです。
咳止めがちょっと少なめ。去痰薬も無し。

値段もちょっと高めです。
特別な理由がない限り、これを選ぶ理由はなさそうですね。

他の風邪薬も一覧ページにまとめています。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

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記事の内容については公平かつ独立した立場で書かれています。

目次

基本情報

製造販売元:至誠堂製薬

・主な成分

成分名1日量(15歳以上の)はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg鼻水、くしゃみ、痒みを抑える
チペピジンヒベンズ酸塩50mg咳を抑えたり、痰を出しやすくする
dl-メチルエフェドリン塩酸塩40mg気管支をひろげ咳を鎮める
無水カフェイン100mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
チアミンジスルフィド(ビタミンB₁)10mgビタミン補給
リボフラビン(ビタミンB₂)3mgビタミン補給
ゴオウ3mg解熱、滋養強壮
スクロールできます
成分名1日量
(15歳以上の)
はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
クロルフェニラミン
マレイン酸塩
7.5mg鼻水、くしゃみ、痒みを抑える
チペピジンヒベンズ酸塩50mg咳を抑えたり、痰を出しやすくする
dl-メチルエフェドリン
塩酸塩
40mg気管支をひろげ咳を鎮める
無水カフェイン100mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
チアミンジスルフィド
(ビタミンB₁)
10mgビタミン補給
リボフラビン
(ビタミンB₂)
3mgビタミン補給
ゴオウ3mg解熱、滋養強壮

・包装
・錠剤:12錠(たぶんPTP包装)

各成分の効果・注意点

『カゼワンK錠』の主要成分について、それぞれの効果と注意点を簡単にまとめています。

各成分名をタップ・クリックするとそれぞれの成分の簡単な解説記事にいきます。

  1. アセトアミノフェン
    • 痛みや熱を中枢において抑えますが、抗炎症作用はほぼありません。
    • いわゆる「NSAIDs」には含まれません。胃への負担も少なめです。
    • 安全性は高いですが、肝障害のリスクがあります。特にアルコール多飲者は併用に注意を。
  2. クロルフェニラミンマレイン酸塩
    • 鼻水やくしゃみ、痒みを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
    • 眠気には注意してください。
    • 抗コリン作用により、眼圧上昇や排尿困難などの副作用が出る可能性があります。
  3. チペピジンヒベンズ酸塩
    • 中枢性の非麻薬性鎮咳薬で、咳を抑えたり痰を出しやすくします。
    • 副作用があまりなく依存性もないとされています。
    • おしっこが赤くなることがありますが、気にしなくて大丈夫です。
  4. dl-メチルエフェドリン塩酸塩
    • 気管支拡張作用があり、咳を鎮めたり呼吸を楽にします。
    • 副作用には動悸や手の震えがあり、心疾患のある方は特に注意が必要です。
    • 濫用等のおそれのある医薬品」に指定されています。
  5. 無水カフェイン
    • 血管拡張性の頭痛や片頭痛の症状をやわらげます。
    • 覚醒作用があるので眠気防止にも。
    • 副作用として、不眠や振戦(手の震え)、動悸、めまいなどがあります。
  6. チアミンジスルフィド(ビタミンB₁)
    • 水溶性ビタミンで、糖からエネルギーを作り出すのに必要です。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。
  7. リボフラビン(ビタミンB₂)
    • 水溶性ビタミンで、代謝やエネルギー産生に関与します。
    • 不足すると口唇炎や角膜炎などを起こすことがあります。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。
  8. ゴオウ(牛黄)
    • 牛の胆石。
    • 解熱、滋養強壮などの効果を期待して、多くの風邪薬に配合されてますね。

他の成分の薬を探してる方はこちらから。
成分の一覧表

使い方(用法・用量)

年齢1回の服用量1日の服用回数
15歳以上2錠3回
11~14歳1錠

「食後なるべく30分以内に」となっていますが、それほど気にしなくて良いでしょうね。

11歳未満は服用しないでくださいとのことです。

15歳以上の方でも、眠気が気になるとかあれば1回1錠に減らしてみてください。

製品全体としての注意点

注意してほしいこと

いくつか注意点を書いておきます。

  • 眠気に注意:眠気が出る可能性があるので注意してください。
    • 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。ただ、全然眠くならない方もいるのでそういう方は問題ないですね。でも初回服用時は注意を。
  • 喘息治療中の方:気管支拡張薬のメチルエフェドリンが入っているので、喘息を治療中の方はすでに服用(吸入)してる可能性があります。過剰摂取にならないように注意してください。
  • 抗コリン作用:口の渇きや目のかすみ、眼圧上昇、排尿困難、便秘などの症状が出る可能性があります。
    • 気になる場合は減量または中止してください。
  • 服用期間:「長期連用しないでください」となっています。
    • 風邪薬は症状を緩和するもので、風邪自体を治すわけではありません。3~4日服用しても症状が良くならない場合は、医師の診察を受けた方が良いかと思います。

妊娠・授乳中の使用について

大事な事ですが、対象者が限られるため折り畳みにしておきます。

クリック・タップで開きます。

妊娠中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

この製品には、妊娠中に服用して特別問題になるものは配合されていません。
短期間であれば気にしなくても良いでしょう。

ただ、原則として、妊娠してる方は市販薬は使わず受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(というか、必ず受診してください)

授乳中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

こちらに関しても特に問題ないと考えます。

Mothers’ Milk基準では、この製品に入ってる成分で一番リスクの高いもので、

  • クロルフェニラミン

が「L3(概ね適合)」となっています。

クロルフェニラミンも特に問題はないのですが、もし乳児に痙攣や興奮が出る場合は薬による可能性もあるので中止してください。

メチルエフェドリンに関してはデータがありません。
基本的には「避けてください」と言われる事が多いですが、生後3ヵ月から使える製品も存在します。

「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると過剰な心配はいらないかと思います。

心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに薬はかなり分解されてます。
この場合、食後とかは気にしないでOKです。4~5時間程度時間を空けて、服用できるタイミングで服用してください。

心配な方は、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。

妊娠・授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方も多いかと思います。
そういう方の相談に乗ってくれる機関があるのでそこのサイトのリンクを貼っておきます。
妊娠と薬情報センター:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

製品の特徴や利点、個人的な感想

入っている成分は8種類と多めですが、内容はちょっと薄め。

解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが900mg/日なので他の風邪薬と同じ。

鼻水に使うクロルフェニラミンは7.5mg/日で、これも他の風邪薬と同じ。

アセトアミノフェンとクロルフェニラミンは市販の風邪薬に配合できる最大量ですね。

咳止めですが、
・チペジピンヒベンズ酸 50mg/日
・メチルエフェドリン 40mg/日
となっていますが、市販の風邪薬だと
・チペピジンヒベンズ酸:75mg/日
・メチルエフェドリン:60mg/日
が最大量なので、どちらもちょっと少なめ。

去痰薬も入っていません。

一応チペピジンには去痰作用はあるのですが、あまり期待しない方が良いでしょうね。
逆に痰が硬くなる可能性もあります。

生薬のゴオウは3mg/日。これは、ゴオウが入っている他の大体の風邪薬と同じです。
(ゴオウは一応20mg/日まで、という決まりがありますが、なぜか3mg/日の製品が多いです。高いからかな?)
ゴオウがメインの市販薬だと1日200mgとかは使うので、3mgは補助的と思っておいて良いでしょうね。

あとはカフェインとかビタミン類。ちなみに、ビタミン類も他と比べると少なめ。
逆にカフェインはちょっと多め。この製品は100mg/日ですが、他は75mg/日が多いですね。

熱や鼻水の症状があるけど咳は軽め、というときは悪くはないと思います。
咳がそれほど出てないのに強い咳止めは要らないですしね。

なんでもかんでもたくさん入っている方が良い、とは限りません。

あと、この製品は「一般配置兼用医薬品」となっています。
配置薬とはつまり置き薬ですが、それのせいか1箱に12錠しか入ってないみたいです。

使用した方の口コミ・レビュー、値段など

口コミとか探したのですが見つかりませんでした。残念。

値段について

メーカーの希望小売価格(税込)は分かりませんでした(公式サイトはあるけど載ってない)。

Yahoo!ショッピング(送料含まず)で見てみると、

包装値段1日分に換算
12錠990円495円

※1日分は1日6錠・2日分で計算
※2026年4月時点です。

大手ECサイトだとYahooのみで売ってました。
12錠1箱で990円、5箱で4950円、10箱で9900円となっています。10箱のは送料無料。

高いですね。この内容でこれだとちょっと…という感じ。

この記事を読んで、それでも「買おうかな?」と興味を持たれた方へ

Yahoo!ショッピングで確認する

他の風邪薬も一覧ページにまとめています。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

おまけ・きつねなら買うか買わないか判定

買わない。さすがにちょっと高いかな。

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