『JPSかぜ1号錠』の特徴・効果・注意点【薬剤師が解説】

この風邪薬は葛根湯が配合されていますね。
その代わり、解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンが720mg/日と少なめ。

他の成分についても特別なものはありません。

風邪のひき始め、症状の軽いとき用、という感じですね。
値段も高いし、あまり選択肢には入らないかな?と。

風邪薬の一覧や、似た成分の風邪薬を探せるツールもあります。
風邪薬(総合感冒薬)一覧
風邪薬成分比較チェッカー

※当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しており、提携リンクを通じて行われる購入から報酬を得ています。
記事の内容については公平かつ独立した立場で書かれています。

目次

基本情報

製造販売元:ジェーピーエス製薬

・主な成分

成分名1日量(15歳以上)はたらき
アセトアミノフェン720mg熱をさげ、痛みを和らげる
ジヒドロコデインリン酸塩24mg咳を抑える
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5mg鼻水、くしゃみ、かゆみを抑える
グアヤコールスルホン酸カリウム150mg痰を出しやすくする
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
フルスルチアミン塩酸塩
(ビタミンB₁)
20mgビタミン補給
葛根湯乾燥エキス1000mg風邪の初期、頭痛・肩こりなど
スクロールできます
成分名1日量
(15歳以上)
はたらき
アセトアミノフェン720mg熱をさげ、痛みを和らげる
ジヒドロコデイン
リン酸塩
24mg咳を抑える
d-クロルフェニラミン
マレイン酸塩
3.5mg鼻水、くしゃみ、かゆみを抑える
グアヤコールスルホン酸
カリウム
150mg痰を出しやすくする
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
フルスルチアミン
塩酸塩
(ビタミンB₁)
20mgビタミン補給
葛根湯乾燥エキス1000mg風邪の初期、頭痛・肩こりなど

・包装

・錠剤:45錠(瓶包装)

各成分の効果・注意点

『JPSかぜ1号錠』の主要成分について、それぞれの効果と注意点を簡単にまとめています。

各成分名をタップ・クリックするとそれぞれの成分の簡単な解説記事にいきます。

  1. アセトアミノフェン
    • 痛みや熱を中枢において抑えますが、抗炎症作用はほぼありません。
    • いわゆる「NSAIDs」には含まれません。胃への負担も少なめです。
    • 安全性は高いですが、肝障害のリスクがあります。特にアルコール多飲者は併用に注意を。
  2. ジヒドロコデインリン酸塩
    • 中枢性麻薬性鎮咳薬で、咳中枢を抑制することで咳を抑えます。
    • 痰を硬くする可能性があるので、主に痰のからまない咳に使います。
    • 便秘、眠気などの副作用に注意を。
    • 12歳未満は禁忌です(呼吸抑制のリスクが高い)。
  3. d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
    • 鼻水やくしゃみ、かゆみを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
    • 眠気には注意してください。
    • 抗コリン作用により、眼圧上昇や排尿困難などの副作用が出る可能性があります。
  4. グアヤコールスルホン酸カリウム
    • 気道の分泌を増やすことで痰を薄めて出しやすくします。
    • 弱い消毒作用もあるそう。
    • 特に注意点はありません。
  5. 無水カフェイン
    • 血管拡張性の頭痛や片頭痛の症状をやわらげます。
    • 覚醒作用があるので眠気防止にも。
    • 副作用として、不眠や振戦(手の震え)、動悸、めまいなどがあります。
  6. フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB₁)
    • 水溶性ビタミンで、糖からエネルギーを作り出すのに必要です。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。
  7. 葛根湯乾燥エキス(解説記事はありません)
    • 風邪の初期に使われる漢方薬です。
    • 発熱、頭痛、寒気、肩こりなどがあるタイプに向いています。
    • 麻黄を含むため、動悸・不眠・血圧が高めの方などは注意が必要です。

他の成分の薬を探している方はこちらから。
成分の一覧表

使い方(用法・用量)

年齢1回の服用量1日の服用回数
15歳以上3錠3回
12~14歳2錠

「食後なるべく30分以内に」となっていますが、あまり気にしなくて良いでしょう。

12歳未満は服用しないでくださいとのことです。
ジヒドロコデインが入っているからですね。

製品全体としての注意点

注意してほしいこと

いくつか注意点を書いておきます。

  • 眠気に注意:眠気が出る可能性があるので注意してください。
    • 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。
    • 個人差はありますが、初回服用時は特に注意を。
  • 喘息治療中の方:ジヒドロコデインは気道分泌の抑制と気管支を収縮させる作用もあるので、基本的には喘息には使いません(喘息発作には禁忌)。
  • 抗コリン作用:口の渇きや目のかすみ、眼圧上昇、排尿困難、便秘などの症状が出る可能性があります。
    • 口の渇きや便秘などが気になる場合は、無理に続けず中止で良いと思います。
    • 排尿しにくい、目の痛みや強いかすみがある場合は注意してください。症状が強かったり、しばらく続く場合は受診した方が良いです。
  • 服用期間:「長期連用しないでください」となっています。
    • 風邪薬は症状を緩和するもので、風邪自体を治すわけではありません。3~4日服用しても症状が良くならない場合は、医師の診察を受けた方が良いかと思います。
    • ジヒドロコデインのオーバードーズ(過剰摂取)の問題もあります。

妊娠・授乳中の使用について

大事な事ですが、対象者が限られるため折り畳みにしておきます。

クリック・タップで開きます。

妊娠中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

ジヒドロコデインは妊娠28週以降は推奨されません
豪州ADECという基準ではAとなり、「今までの使用経験上では大丈夫だった」とのことです。
ただ、違う基準(Briggs基準)によるとリスク4の「妊娠28週以降は胎児への危険性が示唆される」という分類になっています。
妊娠初期(14週未満)でも、特定の器官に先天異常を示す可能性がある、という報告もあるので、妊娠している可能性があるならば、デキストロメトルファンなど他の咳止めを使用した方が無難かと思います。

原則として、妊娠中の方は市販薬を自己判断で使うより、受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。

授乳中の方

この製品の説明書には
授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
と書いてあります。
ジヒドロコデインが入っているため、この記載があります。

なので推奨はしませんが、絶対にダメ、というわけでもありません。

Mothers’ Milk基準では、この製品に入ってる成分で一番リスクの高いもので、

  • ジヒドロコデイン
  • クロルフェニラミン

の2つが「L3(概ね適合)」となっています。

ジヒドロコデインは基本的には「授乳を避けること」となっています。母乳に移行して乳児にモルヒネ中毒(傾眠、哺乳困難、呼吸困難等)が生じたとの報告があります。
母親に便秘や眠気などの副作用が出ている場合は授乳をやめた方が良いでしょうね。
似たようなものでデキストロメトルファンというのがあり、こちらは一応安全に使用可能となっています。
なるべくならそちらの方が安心かと思います。

クロルフェニラミンは特に問題はないのですが、もし乳児に痙攣や興奮が出る場合は薬による可能性もあるので中止してください。

「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると過剰な心配はいらないかと思います。心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに体内の薬の量がある程度減っている可能性があります。

心配な方は、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。

妊娠・授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方も多いかと思います。そういう方の相談に乗ってくれる機関のサイトのリンクを貼っておきます。
妊娠と薬情報センター:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

製品の特徴や利点、個人的な感想

この製品は、一般的な風邪薬に葛根湯が入ったもの、という感じですね。

解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが720mg/日と、他の製品と比べるとちょっと少なめ。他のは大体900mg/日ですね。
葛根湯がそれを補う形でしょうか。

鼻水にはd-クロルフェニラミンですね。これも一般的なものです。量は風邪薬としては最大。
鼻づまりには効果は期待できません。

咳止めはジヒドロコデインのみ。
他の風邪薬は気管支拡張薬のメチルエフェドリンが入っていることが多いのですが、この製品はそれはなし。
去痰薬としてグアヤコールスルホン酸が入っています。無いよりは良いと思いますが、ジヒドロコデインは痰を硬くして出しにくくする可能性があるので、あまり痰が絡んだ咳には使わない方が良いでしょうね。

葛根湯ですが、原生薬の換算量が載っていないので実際にどれくらいの量なのかがよく分かりません。
他の製品の場合、葛根湯エキスが1500mgだと原生薬換算で7.5gとかいうのがあるのですが、それと同等だとすると、この製品の場合はエキスが1000mgなので原生薬換算だと5g程度でしょうか。分かりませんけど。
医療用の場合は原生薬換算で18gとなるので、あくまでかなり大まかな目安ですが、医療用のよりはかなり少なめと考えてよさそうです。

総合的に見ると、風邪のひき始めや症状の軽い時には使えるかも?くらいの印象です。全体的に軽めの内容。
葛根湯が入っているとはいえ量が少なめなので、あまり期待はしない方が良いでしょうね。

使用した方の口コミ・レビュー、値段など

口コミとかを探したのですが見つかりませんでした。残念。

値段について

メーカーの希望小売価格は分かりませんでした。公式サイトに『JPSかぜ1号錠』自体が載ってないですね。

大手ECサイトだと楽天、Amazonで売ってました。

楽天(送料含まず)で見てみると、

包装値段1日分に換算
45錠2,600円520円

※1日分は1日9錠で計算
※2026年5月時点です。

Amazonも同じ値段でしたが、楽天は送料が無料でした。

さすがにちょっと高いですね。

この記事を読んで「買おうかな?」と興味を持たれた方へ

風邪薬の一覧や、似た成分の風邪薬を探せるツールもあります。
風邪薬(総合感冒薬)一覧
風邪薬成分比較チェッカー

おまけ・きつねなら買うか買わないか判定

※ここに書くことは、その時の気分によります。

買わない。高い。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次