
「ゴオウ(牛黄)」についての簡単な解説です。
ゴオウ(牛黄)を含む市販薬の製品一覧
解説記事を書いたことのある製品を載せています。
風邪薬(総合感冒薬)
製品名をクリック・タップすると、その製品の解説記事にいきます。
| 製品名 | 1日あたりの成分量 |
|---|---|
| アジェンテEXソフトカプセル | 3mg |
大体の製品は3mgとなってます。
市販の風邪薬では1日最大で
粉末:0.02g(20mg)
となっています。
(「かぜ薬の製造販売承認基準」より)
分類・作用
分類など
漢方に含まれる生薬です。
植物性ではなくて動物性。
牛の胆のうにできる結石、つまり胆石ですが、それを乾燥させたものです。
とても希少で高価な生薬として知られていますね。
人の胆石はコレステロール系ですが、牛のはビリルビン結石だそうです。
作用
主な成分はこんな感じで作用もいろいろ。
- ビリルビンカルシウム: 抗酸化作用があり、高熱に伴う活性酸素の過剰発生を抑制、脳血管バリアを保護しつつ神経ダメージを軽減する、とされています。
- 胆汁酸類(コール酸、デオキシコール酸等): 脂質代謝の補助や、胆汁分泌を促す「利胆作用」によって肝臓の解毒機能を賦活化する、とされています。
- 微量成分: タウリンや各種アミノ酸、微量のミネラル(鉄、マンガン、亜鉛)が含まれています。これらによってもいろいろな生理活性がある、なんて言われています。
昔から、気つけ・解熱・鎮静などに使われてきたようですね。
ゴオウには、心筋の収縮力を高めたり末梢血管抵抗を下げたりする作用があるとされています。
ということで、昔から動悸・息切れなどに使われてきたそうです。有名な『救心』にも配合されていますね。
効果など
効果
風邪薬の場合は、解熱や滋養強壮のような意味合いで配合されているようですね。
ゴオウが入っている風邪薬はそこそこ多く、現在販売中の製品だと25製品ありました(きつね調べ。2026年4月時点)。大体10製品中1製品の割合。
で、風邪薬以外でもゴオウは販売されていて、量としては15歳以上で1日200mgとかが多いでしょうか。
ただ、すごく値段が高いです。希少だからかもしれませんね。
市販の風邪薬に配合できる量は0.02g(20mg)となっていて、他の生薬と比べると極端に少なめに設定されています。
実際には1日3mgが圧倒的に多いですね。現在市販されている風邪薬で3mgより多く入っているのは確認できませんでした。
なぜ風邪薬には1日20mgまで?という根拠はよく分かりませんでした。少量でも作用が強い、ということなのかもしれません。
ただ、ゴオウ単味の製品では1日200mg使うものもあるので、風邪薬で使われる量はかなり少なめですね。
医療用の使用例
ツムラやクラシエなどの医療用漢方エキス製剤では、ゴオウを含むものは見当たりませんでした。意外。
たぶんですが、供給が安定しないのと、値段が高すぎるからかな、と。分かりませんけど。
「ウチダのゴオウM」とか「トチモトのゴオウ」とかいうゴオウ単品のは存在します(でも保険は利かない)。
使用上の注意点
副作用
いろいろ調べたのですが、ゴオウの副作用として明確なのは少なくて、ゴオウ配合の市販薬の添付文書では「発疹・かゆみ、吐き気・嘔吐・下痢」などが記載されているくらいです。
ただ、配合剤ではゴオウ単独の影響とは断定できないので難しいところ。
ゴオウ単独の市販薬についてもいくつか添付文書を確認したのですが、副作用に関する具体的な記載が見当たりませんでした。
ということで、現時点ではゴオウの副作用についてははっきりしません。
何か分かれば追記します。
相互作用
ゴオウの相互作用についても、はっきりした情報は見当たりませんでした。
ただ、ゴオウを含む市販薬の添付文書では「他の強心薬を服用しないこと」とされているものがあります。
ゴオウ自体に強心作用があるからですね。
なので、少なくとも他の強心薬やゴオウを含む類似製品との併用は避けた方が無難だと思います。
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