『かぜジェットT』の特徴・効果・注意点【薬剤師が解説】

この風邪薬は咳・痰に関する成分が4種類入っています。

風邪の治りかけで、乾いた咳が続く場合には良いかもしれません。
去痰薬は入っていますが、痰が絡んだ咳にはあまり使わない方が良いかもです。

熱や痛み、鼻水については他の一般的な風邪薬と同じようなものです。

ただ値段が高め。特別な理由がない限り、他ので良いでしょうね。

他の風邪薬も一覧ページにまとめています。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

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記事の内容については公平かつ独立した立場で書かれています。

目次

基本情報

製造販売元:大協薬品工業

・主な成分

成分名1日量(15歳以上の)はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg鼻水、くしゃみを抑える
ジヒドロコデインリン酸塩24mg咳を抑える
ノスカピン48mg咳を抑える
dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg気管支をひろげ咳を鎮める
グアヤコールスルホン酸カリウム240mg痰を出しやすくする
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
チアミンジスルフィド(ビタミンB₁)24mgビタミン補給
リボフラビン(ビタミンB₂)12mgビタミン補給
ゴオウ2mg解熱、滋養強壮
スクロールできます
成分名1日量
(15歳以上の)
はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
クロルフェニラミン
マレイン酸塩
7.5mg鼻水、くしゃみを抑える
ジヒドロコデイン
リン酸塩
24mg咳を抑える
ノスカピン48mg咳を抑える
dl-メチルエフェドリン
塩酸塩
60mg気管支をひろげ咳を鎮める
グアヤコールスルホン酸
カリウム
240mg痰を出しやすくする
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
チアミンジスルフィド
(ビタミンB₁)
24mgビタミン補給
リボフラビン
(ビタミンB₂)
12mgビタミン補給
ゴオウ2mg解熱、滋養強壮

・包装
・カプセル剤:10カプセル(PTP包装)

各成分の効果・注意点

『かぜジェットT』の主要成分について、それぞれの効果と注意点を簡単にまとめています。

各成分名をタップ・クリックするとそれぞれの成分の簡単な解説記事にいきます。

  1. アセトアミノフェン
    • 痛みや熱を中枢において抑えますが、抗炎症作用はほぼありません。
    • いわゆる「NSAIDs」には含まれません。胃への負担も少なめです。
    • 安全性は高いですが、肝障害のリスクがあります。特にアルコール多飲者は併用に注意を。
  2. クロルフェニラミンマレイン酸塩
    • 鼻水やくしゃみ、痒みを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
    • 眠気には注意してください。
    • 抗コリン作用により、眼圧上昇や排尿困難などの副作用が出る可能性があります。
  3. ジヒドロコデインリン酸塩
    • 中枢性麻薬性鎮咳薬で、咳中枢を抑制することで咳を抑えます。
    • 痰を硬くする可能性があるので、主に痰のからまない咳に使います。
    • 便秘、眠気などの副作用に注意を。
    • 12歳未満は禁忌です(呼吸抑制のリスクが高い)。
  4. ノスカピン
    • 中枢性の非麻薬性鎮咳薬で、咳を抑える効果があります。
    • 安全性の高い成分ですが、大量服用による死亡例があります。適正な使用を。
  5. dl-メチルエフェドリン塩酸塩
    • 気管支拡張作用があり、咳を鎮めたり呼吸を楽にします。
    • 副作用には動悸や手の震えがあり、心疾患のある方は特に注意が必要です。
  6. グアヤコールスルホン酸カリウム
    • 気道の分泌を増やすことで痰を薄めて出しやすくします。
    • 弱い消毒作用もあるそう。
    • 特に注意点はありません。
  7. 無水カフェイン
    • 血管拡張性の頭痛や片頭痛の症状をやわらげます。
    • 覚醒作用があるので眠気防止にも。
    • 副作用として、不眠や振戦(手の震え)、動悸、めまいなどがあります。
  8. チアミンジスルフィド(ビタミンB₁)
    • 水溶性ビタミンで、糖からエネルギーを作り出すのに必要です。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。
  9. リボフラビン(ビタミンB₂)
    • 水溶性ビタミンで、代謝やエネルギー産生に関与します。
    • 不足すると口唇炎や角膜炎などを起こすことがあります。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。
  10. ゴオウ
    • 牛の胆石。
    • 解熱、滋養強壮などの効果を期待して、多くの風邪薬に配合されてますね。

他の成分の薬を探してる方はこちらから。
成分の一覧表

使い方(用法・用量)

年齢1回の服用量1日の服用回数
15歳以上2カプセル3回

「食後なるべく30分以内に」となっていますが、あまり気にしなくて良いでしょう。

15歳未満の方は服用しないでくださいとのことです。

これはなんでなのか不明。成分自体は12歳以上であれば使えるものしか入ってないのですが。

製品全体としての注意点

注意してほしいこと

いくつか注意点を書いておきます。

  • 眠気に注意:眠気が出る可能性があるので注意してください。
    • 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。ただ、全然眠くならない方もいるのでそういう方は問題ないですね。でも初回服用時は注意を。
  • 喘息治療中の方
    • ジヒドロコデインは気道分泌の抑制と気管支を収縮させる作用もあるので、基本的には喘息には使いません(喘息発作には禁忌)。
    • また、気管支拡張薬のメチルエフェドリンが入っているので、喘息を治療中の方はすでに服用(吸入)してる可能性があります。過剰摂取にならないように注意してください。
  • 抗コリン作用:口の渇きや目のかすみ、眼圧上昇、排尿困難、便秘などの症状が出る可能性があります。
    • 気になる場合は減量または中止してください。
  • 服用期間:「長期連用しないでください」となっています。
    • 風邪薬は症状を緩和するもので、風邪自体を治すわけではありません。3~4日服用しても症状が良くならない場合は、医師の診察を受けた方が良いかと思います。

妊娠・授乳中の使用について

大事な事ですが、対象者が限られるため折り畳みにしておきます。

クリック・タップで開きます。

妊娠中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

ジヒドロコデインは妊娠28週以降は推奨されません
豪州ADECという基準ではAとなり、「今までの使用経験上では大丈夫だった」とのことです。
ただ、違う基準(Briggs基準)によるとリスク4の「妊娠28週以降は胎児への危険性が示唆される」という分類になっています。
妊娠初期(14週未満)でも、特定の器官に先天異常を示す可能性がある、という報告もあるので、妊娠している可能性があるならば、デキストロメトルファンなど他の咳止めを使用した方が無難かと思います。

原則として、妊娠してる方は市販薬は使わず受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(というか、必ず受診してください)

授乳中の方

この製品の説明書には
授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること
と書いてあります。
ジヒドロコデインが入っているため、この記載があります。

Mothers’ Milk基準では、この製品に入ってる成分で一番リスクの高いもので、

  • クロルフェニラミン
  • ジヒドロコデイン

の2つが「L3(概ね適合)」となっています。

ジヒドロコデインは基本的には「授乳を避けること」となっています。母乳に移行して乳児にモルヒネ中毒(傾眠、哺乳困難、呼吸困難等)が生じたとの報告があります。
母親に便秘や眠気などの副作用が出ている場合は授乳をやめた方が良いでしょうね。
似たようなものでデキストロメトルファンというのがあり、こちらは一応安全に使用可能となっています(効くかどうかは別)。

クロルフェニラミンは特に問題はないのですが、もし乳児に痙攣や興奮が出る場合は薬による可能性もあるので中止してください。

メチルエフェドリンに関してはデータがありません。
基本的には「避けてください」と言われる事が多いですが、生後3ヵ月から使える製品も存在します。

「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると過剰な心配はいらないかと思います。

心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに薬はかなり分解されてます。
この場合、食後とかは気にしないでOKです。4~5時間程度時間を空けて、服用できるタイミングで服用してください。

心配な方は、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。

妊娠・授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方も多いかと思います。
そういう方の相談に乗ってくれる機関があるのでそこのサイトのリンクを貼っておきます。
妊娠と薬情報センター:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

製品の特徴や利点、個人的な感想

この製品は咳に重点を置いてる感じでしょうか。

解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが最大量で、他の一般的な風邪薬と同じです。
鼻水に使うクロルフェニラミンも風邪薬としては最大量で、他と同じ。
抗コリン薬は入ってないですね。
このあたりは他の風邪薬と変わりません。

咳や痰についてですが、

  • ジヒドロコデイン(中枢性鎮咳薬)
  • ノスカピン(中枢性鎮咳薬)
  • メチルエフェドリン(気管支拡張薬)
  • グアヤコールスルホン酸(去痰薬)

と、全部で4種類入っています。
配合量はほぼすべて最大量です(グアヤコールはちょっとだけ少ない)。

あとはビタミン類にカフェイン、ゴオウです。
ゴオウは入っている量も少ないし、補助的な感じでしょうね。

乾いた咳が出ている方には良いかもしれません。
ジヒドロコデインは咳止めですが、痰が硬くなる可能性があります。去痰薬が入っているとは言っても、痰が絡んだ咳が出る場合は避けた方が良いかと思います。

風邪の治りかけ、「まだちょっとだるくて鼻水も出る。痰はそんなにないけど咳が続いてる」という時とかに良いかもですね。
咳だけ続いてる場合は咳止めとして販売されているものを買った方が良いかと思います。

使用した方の口コミ・レビュー、値段など

口コミとか探したのですが見つかりませんでした。残念。

値段について

メーカーの公式通販サイトを見ると、希望小売価格とは明記されていませんでしたが、

包装価格
10カプセル1,210円

となっていました。

大手ECサイトだとYahooで売ってました。Amazonや楽天では見当たらず。

Yahoo!ショッピング(送料含まず)で見てみると、

包装値段1日分に換算
10カプセル1,210円724.5円

※1日分は1日6カプセルで計算
※2026年4月時点です。

こんな感じ。値段は公式のと同じですね。
3個セットのもありますが、3,630円なので1個当たり1,210円と同じ。

さすがに高いですね。他に選択肢がない場合は仕方ないですけど、たぶん他にいくらでもあると思います。

この記事を読んで、それでも「買おうかな?」と興味を持たれた方へ

Yahoo!ショッピングで確認する

他の風邪薬も一覧ページにまとめています。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

おまけ・きつねなら買うか買わないか判定

買わない。高い。

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