
どちらもYahooや楽天で販売中なのですが、公式サイトには『コルゲンコーワ総合かぜ薬』の方しか載っていません。
たぶん『コルゲンコーワかぜ錠』がリニューアルして『コルゲンコーワ総合かぜ薬』になったのかな?と。明記されていないので分かりませんけど。
どちらも成分構成・成分量はまったく同じです。対象年齢がちょっとだけ違うくらい。
なので一つの記事にまとめます。
また、過去には『コルゲンコーワ総合感冒薬』というのもありました(現在は販売確認できず)。
内容は『コルゲンコーワ総合かぜ薬』と全く同じ。対象年齢も同じ。
で、内容は悪くはないのですが、ちょっと中途半端。
トラネキサム酸が入っているのですが量が少なめ。あんまり喉への効果は期待できないかも。
中枢性鎮咳薬としてデキストロメトルファンが入っています。ジヒドロコデインを避けたい人には良いかも。
こどもも使えますし、家庭の常備薬といった感じです。
基本情報
2製品とも成分量に関してはまったく同じです。
・製造販売元:中外医薬生産
(販売元は興和)
・主な成分
| 成分名 | 1日量(15歳以上の) | はたらき |
|---|---|---|
| アセトアミノフェン | 900mg | 熱をさげ、痛みを和らげる |
| トラネキサム酸 | 420mg | 喉の腫れや痛みを抑える |
| d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 3.5mg | 鼻水、くしゃみを抑える |
| デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | 48mg | 咳を抑える |
| dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 60mg | 気管支をひろげ咳を鎮める |
| 無水カフェイン | 75mg | 頭痛・頭重感を和らげる 眠気防止 |
| ヘスペリジン | 60mg | ビタミン補給 |
| 成分名 | 1日量 (15歳以上の) | はたらき |
|---|---|---|
| アセトアミノフェン | 900mg | 熱をさげ、痛みを和らげる |
| トラネキサム酸 | 420mg | 喉の腫れや痛みを抑える |
| d-クロルフェニラミン マレイン酸塩 | 3.5mg | 鼻水、くしゃみを抑える |
| デキストロメトルファン 臭化水素酸塩水和物 | 48mg | 咳を抑える |
| dl-メチルエフェドリン 塩酸塩 | 60mg | 気管支をひろげ咳を鎮める |
| 無水カフェイン | 75mg | 頭痛・頭重感を和らげる 眠気防止 |
| ヘスペリジン | 60mg | ビタミン補給 |
・包装
- 『コルゲンコーワ総合かぜ薬』
- 錠剤:110錠・170錠(瓶包装)
- 『コルゲンコーワかぜ錠』
- 錠剤:45錠、90錠(たぶん瓶包装)
各成分の効果・注意点
『コルゲンコーワ総合かぜ薬』『コルゲンコーワかぜ錠』の主要成分について、それぞれの効果と注意点を簡単にまとめています。
- アセトアミノフェン
- 痛みや熱を中枢において抑えますが、抗炎症作用はほぼありません。
- いわゆる「NSAIDs」には含まれません。胃への負担も少なめです。
- 安全性は高いですが、肝障害のリスクがあります。特にアルコール多飲者は併用に注意を。
- トラネキサム酸
- 抗炎症作用があり、喉の腫れや痛みを軽減します。
- 腎機能に問題がある方は用量の調整が必要です。透析を受けている方で痙攣の報告あり。
- できた血栓が残りやすくなる可能性があります。血液凝固に関わる疾患がある方は注意を。
- d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 鼻水やくしゃみ、痒みを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
- 眠気には注意してください。
- 抗コリン作用により、眼圧上昇や排尿困難などの副作用が出る可能性があります。
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
- 中枢性の非麻薬性鎮咳薬で、咳を抑える効果があります(とされていますが、急性上気道炎に対する有効性は示されていません)。
- 吐き気や眠気、めまいなどの副作用が出る可能性があります。重大な副作用として呼吸抑制あり。
- セロトニン症候群の危険性あり。パーキンソン病薬や抗うつ剤を服用中の方は注意してください。
- 乱用による死亡例あり。通常用量であれば心配いりません。適正な使用を。
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩
- 気管支拡張作用があり、咳を鎮めたり呼吸を楽にします。
- 副作用には動悸や手の震えがあり、心疾患のある方は特に注意が必要です。
- 「濫用等のおそれのある医薬品」に指定されています。
- 無水カフェイン
- 血管拡張性の頭痛や片頭痛の症状をやわらげます。
- 覚醒作用があるので眠気防止にも。
- 副作用として、不眠や振戦(手の震え)、動悸、めまいなどがあります。
- ヘスペリジン
- ビタミンPというビタミン様物質(ビタミンではないです)。生薬の「陳皮」の主成分。
- 抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗酸化作用、免疫力アップなどの作用があるそう。
- 血圧や狭心症の薬の中には、併用すると効き目が強くなったり弱くなったりする可能性がある薬があります。一応注意してください。
使い方(用法・用量)
『コルゲンコーワ総合かぜ薬』
| 年齢 | 1回の服用量 | 1日の服用回数 |
|---|---|---|
| 15歳以上 | 3錠 | 3回 |
| 11~14歳 | 2錠 | |
| 5~10歳 | 1錠 |
『コルゲンコーワかぜ錠』
| 年齢 | 1回の服用量 | 1日の服用回数 |
|---|---|---|
| 15歳以上 | 3錠 | 3回 |
| 11~14歳 | 2錠 | |
| 6~10歳 | 1錠 |
「食後なるべく30分以内に」となっていますが、それほど気にしなくて良いでしょうね。
で、内容はまったく同じ製品なのですが、なぜか対象年齢が違います。不思議。
眠気などが気になる場合は、15歳以上の方でも1回2錠にするとか調節してみてください。
製品全体としての注意点
注意してほしいこと
いくつか注意点を書いておきます。
- MAO阻害薬・抗うつ薬を服用中の方:製品の説明書には書いてないですが、デキストロメトルファンとの併用でセロトニン症候群があらわれることがあります。
- MAO阻害薬はパーキンソン病の治療に使われる薬です(「セレギリン」「エフピー」「アジレクト」など)。
- 抗うつ薬にはSSRI、SNRI、三環系抗うつ薬などがあります。
- 併用禁忌ではありませんが、興奮・意識障害、震え・けいれん、発汗・発熱などがあれば中止して受診してください。
- 眠気に注意:眠気が出る可能性があるので注意してください。
- 「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。ただ、全然眠くならない方もいるのでそういう方は問題ないですね。でも初回服用時は注意を。
- 喘息治療中の方:気管支拡張薬のメチルエフェドリンが入っているので、喘息を治療中の方はすでに服用(吸入)してる可能性があります。過剰摂取にならないように注意してください。
- 血栓:血栓が溶けにくくなるので、血栓症の方は注意を。
- また、ピル(特にエストロゲンを含む低用量ピル)との併用は血栓のリスクを高める可能性があるので注意してください。
- 抗コリン作用:口の渇きや目のかすみ、眼圧上昇、排尿困難、便秘などの症状が出る可能性があります。
- 気になる場合は減量または中止してください。
- 服用期間:「長期連用しないでください」となっています。
- 風邪薬は症状を緩和するもので、風邪自体を治すわけではありません。3~4日服用しても症状が良くならない場合は、医師の診察を受けた方が良いかと思います。
妊娠・授乳中の使用について
大事な事ですが、対象者が限られるため折り畳みにしておきます。
クリック・タップで開きます。
妊娠中の方
この製品の説明書では
「服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」
という書き方になっています。
この製品には、妊娠中に服用して特別問題になるものは配合されていません。
短期間であれば気にしなくても良いでしょう。
ただ、原則として、妊娠してる方は市販薬は使わず受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(というか、必ず受診してください)
授乳中の方
この製品の説明書では
「服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」
という書き方になっています。
こちらに関しても特に問題ないと考えます。
Mothers’ Milk基準では、この製品に入ってる成分で一番リスクの高いもので、
- トラネキサム酸
- クロルフェニラミン
- デキストロメトルファン
の3つが「L3(概ね適合)」となっています。
トラネキサム酸については危険性は否定されてますね。
クロルフェニラミンも特に問題はないのですが、もし乳児に痙攣や興奮が出る場合は薬による可能性もあるので中止してください。
デキストロメトルファンは母乳への移行はごくわずかです。他の中枢性鎮咳薬と比較しても安全性は高めとされていますね。
メチルエフェドリンに関してはデータがありません。
基本的には「避けてください」と言われる事が多いですが、生後3ヵ月から使える製品も存在します。
「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると過剰な心配はいらないかと思います。
心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに薬はかなり分解されてます。
この場合、食後とかは気にしないでOKです。4~5時間程度時間を空けて、服用できるタイミングで服用してください。
心配な方は、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。
製品の特徴や利点、個人的な感想
特にクセもなく使いやすいとは思いますが、ちょっと中途半端感はあります。
解熱鎮痛剤はよくあるアセトアミノフェンが900mg/日。
鼻水に使うd-クロルフェニラミンは3.5mg/日。これも風邪薬にはよく配合されている成分ですね。
抗コリン薬は配合されていません。鼻水の症状が酷い方は鼻炎用の薬を使った方が良いでしょう。
トラネキサム酸が入っているのは珍しい方です(約600製品調べて44製品に入ってました)。
喉が痛いという方には良いかもしれませんが…量が少なめ。
医療用の場合は成人だと1日750~1500mg使いますが、これは420mg/日です。
「15歳未満も使える製剤」の場合、420mg/日が最大量となっているので仕方ないですね。基準の方がおかしいかと。
咳については、
・デキストロメトルファン:48mg/日
・メチルエフェドリン:60mg/日
となっていて、他の一般的な風邪薬と同じです。両方ともこれが最大量。
デキストロメトルファンは急性上気道炎への効果はいまいちですが、ジヒドロコデインがあまり好きじゃない方には選択肢になるかと思います。
あとはカフェインとヘスペリジン。この辺は好み。
去痰薬は入っていません。
熱や鼻水については他の風邪薬と大差ないかと思います。
トラネキサム酸については補助的な位置づけでしょう。喉への効果は実感できないと思います。
咳についてはちょっと弱め。去痰薬が入ってないので痰が絡んだ咳にはお勧めしません。
安全性は高め。5歳から(『かぜ錠』の方は6歳から)使えますし、こどもがいる家庭向けの常備薬ですね。
で、おそらくですが『コルゲンコーワ総合かぜ薬』は『コルゲンコーワかぜ錠』のリニューアル品かと思います。
公式サイトには明記されていないのでよくわかりませんが。
『コルゲンコーワかぜ錠』はすでに公式サイトには載ってないですし、今ある在庫がなくなったら終わりかと思います。
あと、以前は『コルゲンコーワ総合感冒薬』というのもあったようです。これは販売が確認できませんでした。
内容は『コルゲンコーワ総合かぜ薬』とまったく同じです。対象年齢も5歳からなので同じ。
今まで『コルゲンコーワかぜ錠』や『コルゲンコーワ総合感冒薬』を飲んでいて気に入っていた方は、『コルゲンコーワ総合かぜ薬』で良いかと思います。内容はまったく同じなので。
(なんでメーカーが名前を変えて同じものを販売してるのかはわかりません。市販薬ってこういうのが結構あります)
使用した方の口コミ・レビュー、値段など
「ものログ」というサイトの口コミです。
『コルゲンコーワ総合かぜ薬』の方のを載せておきます。内容は同じだし。
良い評価としては、
といった具合。
否定的な意見としては、
といった感じ。
評価は高めですね。
眠気の副作用については他の薬と大差ないかと思います。クロルフェニラミンは一応眠気が少なめな方の「d-」の方です(どっちにしてもそんな変わらないけど)。
味はどうなんでしょうね?
「本剤に含まれるヘスペリジンにより、錠剤表面に斑点がみられることがある」と添付文書に書いてますし、糖衣錠ではなさげ。
値段について
※現在主に流通しているのが『コルゲンコーワ総合かぜ薬』なので、それについて書いておきます。
メーカーの希望小売価格は「オープン価格」となっていました。
Yahoo!ショッピング(送料含まず)で見てみると、
| 包装 | 値段 | 1日分に換算 |
| 110錠 | 1,150~2,180円 | 94~179円 |
| 170錠 | 1,579~2,700円 | 84~143円 |
※1日分は1日9錠で計算
※2026年4月時点です。
Amazonや楽天でも販売されてますね。
ちなみに、送料込みだと110錠ので一番安いのが送料無料で1,670円。1日あたり大体137円。
高くはないかと思います。
というか、トラネキサム酸が入ってる製品としては安いかも?
ちなみに、『コルゲンコーワかぜ錠』はYahooと楽天で980円で販売されていました。送料を入れると1500円くらい。
こっちは90錠入れなので、1日あたり150円くらいですね。
(45錠のは販売が確認できませんでした)
この記事を読んで「買おうかな?」と興味を持たれた方へ
おまけ・きつねなら買うか買わないか判定
悪くはないのですが、たぶん買わない。
トラネキサム酸が入っているとはいえ、これだとほぼ効果が期待できないし。
喉が痛いならトラネキサム酸が750mg/日入っている製品を買います。
喉が痛くないなら他の製品を買います。
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