『ベンザブロック®SプレミアムDX』の特徴・効果・注意点【薬剤師が解説】

ベンザブロックSプレミアム』のリニューアル品ですね。
あっちの記事では「この製品を選ぶ理由は特に無い」とか書いてましたが、こちらの製品についてはそこまでではありません。
ちゃんと「鼻の症状の特化している」と言えると思います。

ただ、相変わらず価格は高め。

もし症状が鼻だけであれば鼻炎用の薬も選択肢に入れた方が良いかと思います。そのへんも下の方に書いてます。

他の風邪薬については一覧を作ってあるのでこちらを見てみてください。まだ数は少ないですが。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

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記事の内容については公平かつ独立した立場で書かれています。

目次

基本情報

製造販売元:アリナミン製薬

・主な成分

成分名1日量(15歳以上の)はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5mg鼻水、くしゃみを抑える
プソイドエフェドリン塩酸塩135mg鼻づまりを和らげる
ベラドンナ総アルカロイド0.3mg鼻水を抑える
デキストロメトルファン
臭化水素酸塩水和物
48mg咳を抑える
ブロムヘキシン塩酸塩12mg痰を出しやすくする
トラネキサム酸420mg喉の腫れや痛みを抑える
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
リボフラビン(ビタミンB212mgビタミン補給
スクロールできます
成分名1日量
(15歳以上の)
はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
d-クロルフェニラミン
マレイン酸塩
3.5mg鼻水、くしゃみを抑える
プソイドエフェドリン
塩酸塩
135mg鼻づまりを和らげる
ベラドンナ
総アルカロイド
0.3mg鼻水を抑える
デキストロメトルファン
臭化水素酸塩水和物
48mg咳を抑える
ブロムヘキシン塩酸塩12mg痰を出しやすくする
トラネキサム酸420mg喉の腫れや痛みを抑える
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
リボフラビン
(ビタミンB2
12mgビタミン補給

・包装

  • 『ベンザブロックSプレミアムDX錠』(錠剤):30錠、45錠(瓶包装)
  • 『ベンザブロックSプレミアムDX』(カプレット):12錠、24錠(PTP包装)
    (※カプレットとは、カプセルみたいな形の錠剤です)

各成分の効果・注意点

『ベンザブロックSプレミアムDX』の主要成分について、それぞれの効果と注意点を簡単にまとめています。

各成分名をタップ・クリックするとそれぞれの成分の簡単な解説記事にいきます。

  1. アセトアミノフェン
    • 痛みや熱を中枢において抑えますが、抗炎症作用はほぼありません。
    • いわゆる「NSAIDs」には含まれません。胃への負担も少なめです。
    • 安全性は高いですが、肝障害のリスクがあります。特にアルコール多飲者は併用に注意を。
  2. d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
    • 鼻水やくしゃみ、痒みを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
    • 特に眠気には注意してください。
    • 抗コリン作用により、眼圧上昇や排尿困難などの副作用が出る可能性があります。
  3. プソイドエフェドリン塩酸塩
    • 鼻の粘膜の血管を収縮させることで充血をとり、鼻づまりを改善します。
    • 血圧上昇や頻脈などが現れることがあります。心疾患のある方は注意が必要です。
    • 閉塞隅角緑内障や前立腺肥大などの疾患を持つ方も注意してください。
    • 濫用等のおそれのある医薬品」に指定されています。
  4. ベラドンナ総アルカロイド
    • 抗コリン作用により鼻水や涙を抑えます。
    • 閉塞隅角緑内障や前立腺肥大などの疾患を持つ方は注意を。
    • 口の渇きや便秘が起こりやすいです。
  5. デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
    • 中枢性の非麻薬性鎮咳薬で、咳を抑える効果があります(とされていますが、急性上気道炎に対する有効性は示されていません)。
    • 吐き気や眠気、めまいなどの副作用が出る可能性があります。重大な副作用として呼吸抑制あり。
    • セロトニン症候群の危険性あり。パーキンソン病薬や抗うつ剤を服用中の方は注意してください。
    • 乱用による死亡例あり。通常用量であれば心配いりません。適正な使用を。
  6. ブロムヘキシン塩酸塩
    • 気道の粘液をサラサラにし、痰を切れやすくする効果があります。
    • 使用開始時には一時的に痰の量が増えることがあります。
  7. トラネキサム酸
    • 抗炎症作用があり、喉の腫れや痛みを軽減します。
    • 腎機能に問題がある方は用量の調整が必要です。透析を受けている方で痙攣の報告あり。
    • できた血栓が残りやすくなる可能性があります。血液凝固に関わる疾患がある方は注意を。
  8. 無水カフェイン
    • 血管拡張性の頭痛や片頭痛の症状をやわらげます。
    • 覚醒作用があるので眠気防止にも。
    • 副作用として、不眠や振戦(手の震え)、動悸、めまいなどがあります。
  9. リボフラビン(ビタミンB2
    • 水溶性ビタミンで、代謝やエネルギー産生に関与します。
    • 不足すると口唇炎や角膜炎などを起こすことがあります。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。

他の成分の薬を探してる方はこちらから。
成分の一覧表

使い方(用法・用量)

剤形年齢1回の服用量1日の服用回数
ベンザブロックSプレミアムDX錠
(錠剤)
15歳以上3錠3回
ベンザブロックSプレミアムDX
(カプレット)
15歳以上2錠3回
剤形年齢1回の
服用量
1日の
服用回数
ベンザブロックS
プレミアムDX錠
(錠剤)
15歳以上3錠3回
ベンザブロックS
プレミアムDX
(カプレット)
15歳以上2錠3回

「食後なるべく30分以内に」となっていますが、あまり気にしなくて大丈夫です。

リニューアル前の『Sプレミアム』の方は12~14歳も使えたのですが、こちらの『SプレミアムDX』は15歳未満は服用しないこと、となっています。
なんで15歳未満はダメなのかは分かりません。錠数を減らせば全然問題ないんですけどね。

製品全体としての注意点

注意してほしいこと

いくつか注意点を書いておきます。

  • 高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病・前立腺肥大による排尿障害のある方は禁忌となっています。
    • プソイドエフェドリンによってこれらの症状が悪化する可能性があります。
    • 一時的に使用する分にはそれほど問題ないと思いますが、この製品の説明書では禁忌になっているので注意してください。
  • 眠気に注意:眠気が出る可能性があるので注意してください。
    • 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。ただ、全然眠くならない方もいるのでそういう方は問題ないですね。
  • MAO阻害薬・SSRIを服用中の方:デキスロトメトルファンとの併用でセロトニン症候群があらわれることがあります。
    • MAO阻害薬はパーキンソン病の治療に使われる薬です(「セレギリン」「エフピー」「アジレクト」など)。
    • SSRIは抗うつ剤です(「パロキセチン」「エスシタロプラム」「セルトラリン」など)。
    • 併用禁忌ではありませんが、興奮・意識障害、震え・けいれん、発汗・発熱などがあれば中止して受診してください。
    • また、プソイドエフェドリンとMAO阻害薬を併用すると交感神経刺激作用が強く出て、血圧上昇などが起こる場合があります。こちらも併用禁忌ではありませんが、血圧上昇や頻脈などあるなら減量・中止してください。
  • 血栓:血栓が溶けにくくなるので、血栓症の方は注意を。
    • また、ピル(特にエストロゲンを含む低用量ピル)との併用は血栓のリスクを高める可能性があるので注意してください。
  • 抗コリン作用:口の渇きや目のかすみ、眼圧上昇、排尿困難、便秘などの症状が出る可能性があります。
    • 気になる方は抗コリン薬の入っていない製品を選ぶと良いでしょう。(抗コリン薬:ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミドなど)
  • 服用期間:「長期連用しないでください」となっています。
    • 風邪薬は症状を緩和するもので、風邪自体を治すわけではありません。3~4日服用しても症状が良くならない場合は、医師の診察を受けた方が良いかと思います。
    • デキストロメトルファンのオーバードーズ(過剰摂取)の問題もあります。

妊娠・授乳中の使用について

大事な事ですが、対象者が限られるため折り畳みにしておきます。

クリック・タップで開きます。

妊娠中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

短期間の使用であれば問題ないと考えます。

プソイドエフェドリンBriggs基準:リスク5「原則として妊娠中の投与は避けることが望ましい」となっています。

ただ、この成分が入っている医療用医薬品の「ディレグラ」では、「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」という記載になっています。
また、「妊娠初期に塩酸プソイドエフェドリンを服薬した母親の940例の出生児に奇形発生の危険率は増加していない」というデータもあります。(参考 :Prescribing medicines in pregnancy 4th edition)

ただ、「胎盤血管収縮および腹壁破裂のリスクの可能性」があるとの記載があるものもあります。(MSDマニュアル)

他の成分については特別気になるものはありません。

服用するにしても短期間の使用にとどめておいた方が無難だとは思います。
原則として、妊娠してる方は市販薬は使わず受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(というか、必ず受診してください)

授乳中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

ただ、それほど問題はないと考えます。

Mothers’ Milk基準では、この製品に入ってる成分中一番リスクの高いもので、

  • クロルフェニラミン
  • プソイドエフェドリン
  • ベラドンナ総アルカロイド
  • デキストロメトルファン
  • トラネキサム酸

の5つが「L3(概ね適合)」となっています。

「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると過剰な心配はいらないかと思います。

心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに薬はかなり分解されてます。
この場合、食後とかは気にしないでOKです。4~5時間程度時間を空けて、服用できるタイミングで服用してください。

ベラドンナ総アルカロイドは乳汁の分泌を抑えてしまう可能性があります。
入ってる量が少ないので問題ないかとは思いますが。

心配な方は、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。

妊娠・授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方も多いかと思います。
そういう方の相談に乗ってくれる機関があるのでそこのサイトのリンクを貼っておきます。
妊娠と薬情報センター:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

製品の特徴や利点、個人的な感想

いろいろと入っていて分かりにくいのでまとめると、

  • 解熱鎮痛:アセトアミノフェン
  • 鼻水:クロルフェニラミン、プソイドエフェドリン、ベラドンナ総アルカロイド
  • 咳・痰:デキストロメトルファン、ブロムヘキシン
  • のど:トラネキサム酸
  • その他:リボフラビン、カフェイン

となっています。

「鼻からのかぜに、黄色のベンザ」ということで、鼻に関する成分は3成分と多めですね。

クロルフェニラミンとベラドンナ総アルカロイドの量は風邪薬としては最大量。
プソイドエフェドリンは風邪薬の最大量は分かりませんが、他の風邪薬でも135mg入ってるのでこれが最大かな?鼻炎薬だと180mg/日入っているのもありますけど。

アセトアミノフェン、デキストロメトルファン、ブロムヘキシンなども風邪薬としての最大量が入ってますね。

トラネキサム酸は「15歳未満にも使える場合は1日420mgまで」という決まりがあるのですが、この製品は15歳以上限定なのでどうせなら750mg入れれば良かったのに、とも思いますが、そこは「のどからの風邪に」の『ベンザブロックLプレミアムDX』との差別化でしょうか。あっちは750mg/日入っています。

鼻水・鼻づまりに重点を置いてる薬であるのは間違いないですね。
咳やのどの痛みにはちょっと弱いかも。

「熱っぽくて鼻水・鼻づまりがある」という方には良いかもです。
ただ、症状が鼻だけであれば鼻炎用の薬を使った方が良いかと思います。

副作用については製品のサイトに載っていますが、
・口渇:21.3%
・傾眠:10.6%
・腹部不快感:6.4%
とのことです。
クロルフェニラミンやベラドンナ総アルカロイドは抗コリン作用があるので口渇は出やすくなっていますね。

『ベンザブロックS』『ベンザブロックSプレミアム』との比較

この製品は『ベンザブロックSプレミアム』の後継ということで、どう変わったのか比較をしてみようと思います。
ついでに普通の『ベンザブロックS』との比較も。

ベンザブロックS
プレミアムDX
ベンザブロックS
プレミアム
ベンザブロックS
解熱鎮痛剤アセトアミノフェン:900mgアセトアミノフェン:900mgアセトアミノフェン:900mg
咳止めデキストロメトルファン:48mgジヒドロコデイン:24mg
メチルエフェドリン:60mg
ジヒドロコデイン:24mg
メチルエフェドリン:60mg
鼻水の薬d-クロルフェニラミン:3.5mg
ベラドンナ総アルカロイド:0.3mg
d-クロルフェニラミン:3.5mg
ヨウ化イソプロパミド:6mg
d-クロルフェニラミン:3.5mg
ヨウ化イソプロパミド:6mg
鼻づまりの薬プソイドエフェドリン:135mgなしなし
喉の薬トラネキサム酸:420mgトラネキサム酸:420mgトラネキサム酸:420mg
痰の薬ブロムヘキシン:12mgグアイフェネシン:250mgなし
カフェイン75mg75mg75mg
その他リボフラビン:12mgリボフラビン:12mg
ヘスペリジン:90mg
ヘスペリジン:90mg
〇〇mgの数字は、成人の1日の量です。
スクロールできます
ベンザブロックS
プレミアムDX
ベンザブロックS
プレミアム
ベンザブロックS
解熱鎮痛剤アセトアミノフェン:900mgアセトアミノフェン:900mgアセトアミノフェン:900mg
咳止めデキストロメトルファン:48mgジヒドロコデイン:24mg
メチルエフェドリン:60mg
ジヒドロコデイン:24mg
メチルエフェドリン:60mg
鼻水の薬d-クロルフェニラミン:3.5mg
ベラドンナ総アルカロイド:0.3mg
d-クロルフェニラミン:3.5mg
ヨウ化イソプロパミド:6mg
d-クロルフェニラミン:3.5mg
ヨウ化イソプロパミド:6mg
鼻づまりの薬プソイドエフェドリン:135mgなしなし
喉の薬トラネキサム酸:420mgトラネキサム酸:420mgトラネキサム酸:420mg
痰の薬ブロムヘキシン:12mgグアイフェネシン:250mgなし
カフェイン75mg75mg75mg
その他リボフラビン:12mgリボフラビン:12mg
ヘスペリジン:90mg
ヘスペリジン:90mg
〇〇mgの数字は、成人の1日の量です。

前身の『Sプレミアム』からの変更点は、
・抗コリン薬がヨウ化イソプロパミド⇒ベラドンナ総アルカロイド
プソイドエフェドリンが追加
咳止めがデキストロメトルファン
・去痰薬がグアイフェネシン⇒ブロムヘキシン
・ヘスペリジンが削除
となっています。結構変わりましたね。

『Sプレミアム』の記事に「プソイドエフェドリンが入ってない」と書いてましたが、今回のはちゃんと入っています。

抗コリン薬は鼻水を抑えるものですが、ベラドンナ総アルカロイドの方がメジャーかな?
鼻炎用内服薬だとほとんどの製品がベラドンナ総アルカロイドとなっています(自分が調べた鼻炎用内服薬は34製品ですが、そのほとんどがベラドンナ総アルカロイドで、ヨウ化イソプロパミドが使われている製品は一つもありませんでした。探せばあるとは思うけど)。

咳止めは弱くなっていますが、ここは鼻の方には関係ないので良いでしょうね。必要のない成分は少ない方が良いです。

『Sプレミアム』の時は、鼻の症状については普通の『ベンザブロックS』と何も変わらなかったので「『プレミアム』ではないですね」と書きましたが、今回の『SプレミアムDX』はプソイドエフェドリンも入ってるし一応「プレミアム」にはなっているかと思います。

使用した方の口コミ・レビュー、値段など

「ものログ」というサイトの口コミを見たのですが、まだ新しい製品なので2件しか書き込みがありませんでした。

「ベンザブロック」
「良いけど高い!」

の2つです。「ベンザブロック」の方はレビューと言っていいのか分かりませんけど。

『ベンザブロックSプレミアム』の方は『ベンザブロックS』と鼻の症状についてはほぼ同じなのに、そこそこ評価は高めでした。
こっちの製品はさらに良くなるかとは思います。

値段について

メーカーの希望小売価格(税込)を見ると、

ベンザブロックS
プレミアムDX錠

(錠剤)
30錠:1,757円
45錠:2,197円
ベンザブロックS
プレミアムDX

(カプレット)
12錠:1,537円
24錠:2,197円

となっていました。

「Sプレミアム」のときと同じですね。

Yahooショッピング(送料含まず)で見てみると、

剤形包装値段1日分に換算
ベンザブロックS
プレミアムDX錠

(錠剤)
30錠1,345~1,757円404~528円
45錠1,638~2,197円327.6~439円
ベンザブロックS
プレミアムDX

(カプレット)
12錠1,174~1,537円587~769円
24錠1,729~2,197円432~549円

※1日分のは、錠剤は1日9錠、カプレットは1日6錠で計算
※2025年11月時点です。

こんな感じでした。Amazonとか楽天だとまた違うと思いますけど。
ちなみに希望小売価格より高いのは除外しました。
送料が2,000円超えるのもあるので注意してください。近くのドラッグストアで買った方が安いかと。

相変わらず高いのは高いですね。
『ベンザブロックSプレミアム』の時と値段はあまり変わっていません。ただ、内容が良くなっている分、ちょっと割安ではあるかもしれないですけど。

もし症状が鼻水・鼻づまりだけなのであれば、こういう総合感冒薬ではなく鼻炎用の薬を選択肢に入れると良いかと思います。

基本的には第二世代抗ヒスタミン薬をお勧めしたいですが、あれらは鼻づまりには効果はあまり期待できません。
第二世代抗ヒスタミン薬を使いながら、鼻づまりがひどい時だけ血管収縮剤の入った点鼻薬を使うという方法が良いかと思います。

でも面倒だったら鼻水・鼻づまりの成分が入ってる飲み薬も良いかも。
例えばこれ。

鼻水に使う成分量を比較するとこんな感じ。成人の1日量です。

成分『ベンザブロックS
プレミアムDX』
『ビエンリックK』
d-クロルフェニラミン3.5mg6mg
ベラドンナ総アルカロイド0.3mg0.6mg
プソイドエフェドリン135mg180mg
成分『ベンザブロックS
プレミアムDX』
『ビエンリックK』
d-クロルフェニラミン3.5mg6mg
ベラドンナ総アルカロイド0.3mg0.6mg
プソイドエフェドリン135mg180mg

「風邪薬」として販売されているものと「鼻炎薬」として販売されるものだと、配合できる成分量の基準が違うのでこんなことになっています。

『ビエンリックK』は鼻炎用内服薬としては最強の部類に入るのですが、価格は1日あたり150円前後と安め。

ただちょっと強すぎて鼻や口が乾きすぎるという事もあるので、その辺は飲む量を調節してみてください。

鼻炎用の内服薬についてはこちらの記事にまとめています。
鼻炎薬の一覧表

この記事を読んで「買おうかな?」と興味を持たれた方へ

まとめ

この記事では『ベンザブロックSプレミアムDX』について、各成分の効果と注意点などをご紹介しました。

ベンザブロックSプレミアム』のリニューアル品ですが、内容は前よりは良くなっているかと思います。

良くなっているというか、ちゃんと「鼻の症状に特化」しているというか。以前と違ってちゃんと鼻づまりに使う成分も入ってますしね。
少なくとも、前の『Sプレミアム』のように「この製品を選ぶ理由は特に無い」とは言えないかなと。相変わらず高いけど。

症状が鼻だけであれば鼻炎用の薬の方が成分量も多く安いので、そっちにしておいた方が良いかもしれません。

他の風邪薬については一覧を作ってあるのでこちらを見てみてください。まだ数は少ないですが。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

風邪の症状で悩まされる方々にとって、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。

ただし、ご紹介した内容は一般的な情報に基づいており、個々の体調や症状によって適切な対応は異なる場合があります。

効果を感じられない場合や症状が改善しない場合は、無理せず医師に相談してください。

上の方でも紹介しましたが、再度リンクを貼っておきます

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