『アンバーSα錠』の特徴・効果・注意点【薬剤師が解説】

この製品には特徴と言えるものはありません。標準的な総合感冒薬ですね。

中枢性鎮咳薬がデキストロメトルファンなので乾いた咳が出る人はにはちょっと物足りないかも。
去痰薬が入っているので、痰が絡む人には良いかもです。

5歳から使えて価格も高くなくクセがない。
家庭の常備薬という感じですね。

他の風邪薬も一覧ページにまとめています。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

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記事の内容については公平かつ独立した立場で書かれています。

目次

基本情報

製造販売元:米田薬品工業

・主な成分

成分名1日量(15歳以上の)はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg鼻水、くしゃみ、痒みを抑える
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物48mg咳を抑える
dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg気管支をひろげ咳を鎮める
ブロムヘキシン塩酸塩12mg痰を出しやすくする
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
ベンフォチアミン(ビタミンB₁)24mgビタミン補給
リボフラビン(ビタミンB₂)12mgビタミン補給
スクロールできます
成分名1日量
(15歳以上の)
はたらき
アセトアミノフェン900mg熱をさげ、痛みを和らげる
クロルフェニラミン
マレイン酸塩
7.5mg鼻水、くしゃみ、痒みを抑える
デキストロメトルファン
臭化水素酸塩水和物
48mg咳を抑える
dl-メチルエフェドリン
塩酸塩
60mg気管支をひろげ咳を鎮める
ブロムヘキシン塩酸塩12mg痰を出しやすくする
無水カフェイン75mg頭痛・頭重感を和らげる
眠気防止
ベンフォチアミン
(ビタミンB₁)
24mgビタミン補給
リボフラビン
(ビタミンB₂)
12mgビタミン補給

・包装

  • 錠剤:135錠(瓶包装)

各成分の効果・注意点

『アンバーSα錠』の主要成分について、それぞれの効果と注意点を簡単にまとめています。

各成分名をタップ・クリックするとそれぞれの成分の簡単な解説記事にいきます。

  1. アセトアミノフェン
    • 痛みや熱を中枢において抑えますが、抗炎症作用はほぼありません。
    • いわゆる「NSAIDs」には含まれません。胃への負担も少なめです。
    • 安全性は高いですが、肝障害のリスクがあります。特にアルコール多飲者は併用に注意を。
  2. クロルフェニラミンマレイン酸塩
    • 鼻水やくしゃみ、痒みを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
    • 眠気には注意してください。
    • 抗コリン作用により、眼圧上昇や排尿困難などの副作用が出る可能性があります。
  3. デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
    • 中枢性の非麻薬性鎮咳薬で、咳を抑える効果があります(とされていますが、急性上気道炎に対する有効性は示されていません)。
    • 吐き気や眠気、めまいなどの副作用が出る可能性があります。重大な副作用として呼吸抑制あり。
    • セロトニン症候群の危険性あり。パーキンソン病薬や抗うつ剤を服用中の方は注意してください。
    • 乱用による死亡例あり。通常用量であれば心配いりません。適正な使用を。
  4. dl-メチルエフェドリン塩酸塩
    • 気管支拡張作用があり、咳を鎮めたり呼吸を楽にします。
    • 副作用には動悸や手の震えがあり、心疾患のある方は特に注意が必要です。
    • 濫用等のおそれのある医薬品」に指定されています。
  5. ブロムヘキシン塩酸塩
    • 気道の粘液をサラサラにし、痰を切れやすくする効果があります。
    • 使用開始時には一時的に痰の量が増えることがあります。
  6. 無水カフェイン
    • 血管拡張性の頭痛や片頭痛の症状をやわらげます。
    • 覚醒作用があるので眠気防止にも。
    • 副作用として、不眠や振戦(手の震え)、動悸、めまいなどがあります。
  7. ベンフォチアミン(ビタミンB₁)
    • 水溶性ビタミンで、糖からエネルギーを作り出すのに必要です。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。
  8. リボフラビン(ビタミンB₂)
    • 水溶性ビタミンで、代謝やエネルギー産生に関与します。
    • 不足すると口唇炎や角膜炎などを起こすことがあります。
    • 摂り過ぎても尿として排泄されるため過剰症のリスクはほぼありません。

他の成分の薬を探してる方はこちらから。
成分の一覧表

使い方(用法・用量)

年齢1回の服用量1日の服用回数
15歳以上3錠3回
11~14歳2錠
5~10歳1錠

「食後なるべく30分以内に」となっていますが、それほど気にしなくて良いでしょうね。

5歳未満は服用しないでくださいとのことです。

15歳以上の方でも、眠気が気になるとかあれば1回2錠とかに減らしてみてください。

製品全体としての注意点

注意してほしいこと

いくつか注意点を書いておきます。

  • 眠気に注意:眠気が出る可能性があるので注意してください。
    • 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。ただ、全然眠くならない方もいるのでそういう方は問題ないですね。でも初回服用時は注意を。
  • MAO阻害薬・抗うつ薬を服用中の方:製品の説明書には書いてないですが、デキストロメトルファンとの併用でセロトニン症候群があらわれることがあります。
    • MAO阻害薬はパーキンソン病の治療に使われる薬です(「セレギリン」「エフピー」「アジレクト」など)。
    • 抗うつ薬にはSSRI、SNRI、三環系抗うつ薬などがあります。
    • 併用禁忌ではありませんが、興奮・意識障害、震え・けいれん、発汗・発熱などがあれば中止して受診してください。
  • 喘息治療中の方:気管支拡張薬のメチルエフェドリンが入っているので、喘息を治療中の方はすでに服用(吸入)してる可能性があります。過剰摂取にならないように注意してください。
  • 抗コリン作用:口の渇きや目のかすみ、眼圧上昇、排尿困難、便秘などの症状が出る可能性があります。
    • 気になる場合は減量または中止してください。
  • 服用期間:「長期連用しないでください」となっています。
    • 風邪薬は症状を緩和するもので、風邪自体を治すわけではありません。3~4日服用しても症状が良くならない場合は、医師の診察を受けた方が良いかと思います。

妊娠・授乳中の使用について

大事な事ですが、対象者が限られるため折り畳みにしておきます。

クリック・タップで開きます。

妊娠中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

この製品には、妊娠中に服用して特別問題になるものは配合されていません。
短期間であれば気にしなくても良いでしょう。

ただ、原則として、妊娠してる方は市販薬は使わず受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(というか、必ず受診してください)

授乳中の方

この製品の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

こちらに関しても特に問題ないと考えます。

Mothers’ Milk基準では、この製品に入ってる成分で一番リスクの高いもので、

  • クロルフェニラミン
  • デキストロメトルファン

の2つが「L3(概ね適合)」となっています。

クロルフェニラミンも特に問題はないのですが、もし乳児に痙攣や興奮が出る場合は薬による可能性もあるので中止してください。

メチルエフェドリンに関してはデータがありません。
基本的には「避けてください」と言われる事が多いですが、生後3ヵ月から使える製品も存在します。

「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると過剰な心配はいらないかと思います。

心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに薬はかなり分解されてます。
この場合、食後とかは気にしないでOKです。4~5時間程度時間を空けて、服用できるタイミングで服用してください。

心配な方は、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。

妊娠・授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方も多いかと思います。
そういう方の相談に乗ってくれる機関があるのでそこのサイトのリンクを貼っておきます。
妊娠と薬情報センター:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

製品の特徴や利点、個人的な感想

この製品はバランスは悪くないかと思います。標準的な総合感冒薬、という感じ。

解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが900mg/日。風邪薬に配合できる最大量です。
15歳未満が使う場合は、解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンだけが入ったものが使いやすいですね。

鼻水にはクロルフェニラミンが7.5mg/日。これも風邪薬に配合できる最大量。
抗コリン薬も配合している風邪薬もありますが、基本は抗ヒスタミン薬だけで良いかと思います。

咳止めにはデキストロメトルファン48mg/日とメチルエフェドリン60mg/日。この2つも風邪薬としては最大量。
中枢性鎮咳薬がジヒドロコデインではないので、咳にはちょっと弱めかもしれません。

去痰薬としてブロムヘキシンが12mg/日。これも最大量です。
中枢性鎮咳薬を使うと痰が硬くなる可能性があるので去痰薬もあった方が良いかと思います。

あとはカフェインやビタミン類。

特徴と言えるものはないのですが、特に欠点もない感じ。
5歳から使えるし、常備薬向きですね。

使用した方の口コミ・レビュー、値段など

口コミとか探したのですが見つかりませんでした。残念。

値段について

メーカーの希望小売価格(税込)は分かりませんでした(公式サイトはあるけど載ってない)。

大手ECサイトだとYahoo、楽天で売ってました。

Yahoo!ショッピング(送料含まず)で見てみると、

包装値段1日分に換算
135錠980~1,600円65~107円

※1日分は1日9錠・15日分で計算
※2026年4月時点です。

こんな感じ。

ただ、送料を入れると大体どれも1,600円くらいです。
980円のは+送料が550円、1,600円のは送料が無料。

この内容で1日100円くらいだと風邪薬としては安い方だと思います。
大した違わないもので1日500円くらいするのもあるし。

この記事を読んで「買おうかな?」と興味を持たれた方へ

他の風邪薬も一覧ページにまとめています。
風邪薬(総合感冒薬)一覧

おまけ・きつねなら買うか買わないか判定

店頭にあったら買うかも?

常備薬として置いておいてもいいかもですね。

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