『ストナリニ®S』の特徴と注意点【薬剤師が解説】

今回もちょっと変わった鼻炎薬、『ストナリニS』について書こうと思います。

この製品の成分は他の市販薬ではあまり見ないものですね。

それが良いか悪いかは置いておいて、他の薬で効果があまり感じられなかった方には選択肢の一つにはなるかと思います。

「これ買おうかな?どうしようかな?」と考えてる方は、この記事を参考にしていただければ幸いです。

※アレルギー性鼻炎で長期間薬を服用するのであれば、第二世代抗ヒスタミン薬をお勧めします。
(第二世代抗ヒスタミン薬の製品については下の記事にまとめてます)

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目次

製品の基本情報

製造販売元:佐藤製薬

・成分

スクロールできます
成分名1日量(15歳以上の)はたらき
クロルフェニラミンマレイン酸塩12mg鼻水、くしゃみを抑える
フェニレフリン塩酸塩12mg鼻づまりを和らげる
ダツラエキス24mg鼻水や涙を抑える

※上記の量は「1日2回」の場合の量です。この薬の用法は「1日1~2回」です。

・包装

12錠、18錠、24錠
(PTP包装)

製品の公式ホームページはこちら:https://www.stona.jp/rhinitis/series/product01.php

各成分の解説

この製品には主な成分が3種類入ってます。

それぞれ解説していきますが、少し長くなるので折り畳みにしておきます。
興味のある方は読んでみてください。

それぞれの成分の解説は、基本的には他の記事のと同じです。
 製品内含量のところに少し固有のコメントをつけてるだけです。

クロルフェニラミンマレイン酸塩

クリック・タップで開きます。

分類:「第一世代抗ヒスタミン薬」になります。
第一世代と第二世代は似たようなものですが、多少効果や副作用が変わってきます。

あと、クロルフェニラミンマレイン酸塩には「d(ディー)体」と「l(エル)体」というのがあります。
この製品に入っているのはd体とl体の両方が入ってるものですね。d体だけのものもあります。
l体の方は抗ヒスタミン作用があんまりなくて眠気の副作用があります。特にメリットはありません。

効果:気管支や血管の細胞、知覚神経にあるH1受容体というところにヒスタミンという物質がくっつくことで鼻水くしゃみ痒みが出るのですが、その受容体をブロックすることで症状を抑えます。
ただ、鼻水を抑える効果はありますが、鼻づまりの方にはあまり効きません

この成分には抗ヒスタミン作用の他に、抗嘔吐作用抗コリン作用というものがあります。
第二世代と比べると効果の発現が早めですね。

抗コリン作用」とは、薬が体内の特定の受容体に作用して、口の乾燥や目の焦点調節の問題、便秘などの副作用を引き起こすことです。

臨床での使用例アレルギー性疾患全般に使っています。
アレルギー性鼻炎、上気道炎の鼻水・くしゃみ、蕁麻疹、湿疹など。
とにかく鼻水とくしゃみ、痒みがあればこの系統を使います。

病院ではあまりファーストチョイスにはならないかと思われます。
第二世代が効かない場合に使うといった感じです。
それに使うにしてもd体のみの薬がメインになって、あんまりdl体は使わないと思います。

副作用と注意点抗コリン作用により眼圧が上昇したり、排尿困難や尿閉などが現れることがあるので、
閉塞隅角緑内障、前立腺肥大など下部尿路閉塞疾患がある方には禁忌となります。
(と言っても、この2つの疾患を持ってる方は大体治療されているので大丈夫な場合が多いです。主治医に訊いてみてください)

出やすい副作用としては眠気口渇があります。

特に眠気には注意してください。
この製品の添付文書にも「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」と記載があります。

ただ、すごく個人差が大きいので何ともない人は本当に何ともありません。それでも最初に飲んだ後は注意してください。

口渇については特に問題にはならないですが、結構カラッカラになって不快です。

薬物相互作用:併用注意のものがあるので載せておきます。

バルビツール酸系薬剤等
アルコール
相互に作用を増強することがあるので、併用する場合には減量するなどしてください。
モノアミン酸化酵素阻害剤相互に作用を増強することがあるので、併用する場合には減量するなどしてください。
抗コリン作動性薬剤ブチルスコポラミン臭化物
アトロピン硫酸塩水和物等
相互に作用を増強することがあるので、併用する場合には減量するなどしてください。
ドロキシドパ
ノルアドレナリン
血圧の異常上昇を来すおそれがあります。

併用禁忌というわけではないので、なんか眠いな~、ふらふらするな~と感じたら薬の量を減らして様子をみてください。

製品内含量(成人):この製品の1回分には6mg入っています。1日2回で12mg
医療用では1回2~6mg、1日2~4回使うので最高で1日24mg使います。

市販の風邪薬の場合だと1日7.5mgが多いので、この製品はかなり多い方かと思います。
市販で使える最大用量ですね。

フェニレフリン塩酸塩

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分類:「交感神経刺激薬」になります。
自律神経には交感神経と副交感神経と2つあって、そのうちの交感神経の方に働くものです。

交感神経には大きく分けて「α受容体」と「β受容体」という2種類の受容体があり、フェニレフリンはα1受容体を選択的に刺激します。β受容体にはほとんど作用しません

効果:鼻の粘膜の血管にあるα受容体を刺激することで、血管が収縮して鼻粘膜の充血や腫脹を軽減します。
そうすることで鼻づまりを改善します。

作用としてはそういう事なのですが、内服の場合は効果が短すぎて「実際にフェニレフリンの鼻粘膜収縮作用を証明した報告はほとんどない」という事です。
(「アレルギー性鼻炎の鼻閉に対する pseudoephedrine の有効性」より)
またWikipediaでも「米食品医薬品局の諮問委員会により、経口投与による鼻閉治療効果が否定された」との記述があります。

他の市販薬によく配合されているプソイドエフェドリンの方が、「効果はマイルドでも作用時間が長く耐性を生じにくい」とされていますね。

この製品は胃で溶ける層腸で溶ける層の二重構造になっていて長く効くようになっているので、そこの対策は一応はできているのかと思います。

また、交感神経の受容体は全身のあちこちにあるので、思わぬ副作用が出ることがあります。

臨床での使用例:医療用では内服のものは存在しません。
昇圧剤としての注射と、散瞳薬としての点眼だけです。
フェニレフリン自体は点鼻での効果は認められているようですが、医療用では存在しません。

副作用と注意点:血圧上昇や頻脈、血圧上昇による反射性の徐脈が起こる場合があります。
特に心疾患を持ってる方は注意してください。

あと、甲状腺機能亢進症の方は交感神経刺激作用が強く表れることがあります

他には頭痛、吐き気、手足のしびれなどが出るかもしれません。

薬物相互作用:いくつか併用注意があります。

MAO阻害薬
セレギリン塩酸塩
ラサギリンメシル酸塩
サフィナミドメシル酸塩等
フェニレフリンはMAOによって代謝されます。
MAO阻害薬で治療中又は治療後3週間以内の患者さんでは
血圧の異常上昇を起こすおそれがあります。
三環系抗うつ薬
イミプラミン
アミトリプチリン等
フェニレフリンの作用が増強され、
血圧の異常上昇をきたすことがあります。
分娩促進剤
オキシトシン
エルゴタミン等
フェニレフリンの作用が増強され、
血圧の異常上昇をきたすことがあります。
「ネオシネジンコーワ注」の添付文書より。

製品内含量(成人):この製品の1回分には6mg入っています。1日2回で12mg
医療用のものは、皮下注及び筋注では1回2~5mg、静注では1回0.2mg用いますが、もちろん比較はできません。

市販の鼻炎用内服薬の最大用量は、1日30mgとなっています。
(「鼻炎用内服薬の製造販売承認基準について」より)

ダツラエキス

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分類:「抗コリン薬」の分類になります。
おそらくですが、日本の市販薬ではこの『ストナリニS』にしか入っていません。

ダツラ(マンダラ葉、曼陀羅葉)はヨウシュチョウセンアサガオ、シロバナヨウシュチョウセンアサガオの花期に葉を乾燥したもの、だそうです。

効果:「抗コリン薬」自体は副交感神経を抑えることでいろいろな効果を示します。
胃や腸の動きを抑えたり、心拍数を上げたり、膀胱を緩めたりなど。
あとは多汗症やパーキンソンにも使いますね。

このダツラエキスは鼻水を抑える目的で入っています。

臨床での使用例:ダツラエキスは医療用では存在しません。

抗コリン薬はいろいろな薬があるのですが、医療用では鼻水を抑える目的の抗コリン薬はありません
(たしか。あったらすみません)

現在主流で使われている第二世代抗ヒスタミン薬の売りは、第一世代抗ヒスタミン薬で問題になる抗コリン作用を少なくした事でもあるので…あえて抗コリン薬を追加するのも変な話ですね。

鼻アレルギー診療ガイドラインでは、治療に使われるのは主に「第二世代抗ヒスタミン薬」「ロイコトリエン拮抗薬」「鼻噴霧用ステロイド」となります。
(「メディエーター遊離抑制薬」や「トロンボキサンA2拮抗薬」などもありますが、あまり使っているのを見た事がありません)
オプションとして「血管収縮剤の点鼻薬」ですね。これは頓用となります。

副作用と注意点:やっぱり問題になるのは「抗コリン作用」です。
作用と副作用は相反するものでもなくて、作用が強く表れると副作用となる事もあります。

医療用の抗コリン薬では閉塞隅角緑内障前立腺肥大重篤な心疾患麻痺性イレウスがある方には基本的には禁忌となっていますが、この製品では「医師・薬剤師に相談」となってますね(麻痺性イレウスについては記載すらありません)。

出やすい副作用としては、口の渇き便秘などでしょうか。

薬物相互作用:併用注意は特にないようですが、情報が少なすぎてよく分かりません。
抗コリン薬全般的に注意が必要なものを載せておきます。

三環系抗うつ剤
アミトリプチリン
イミプラミン 等
フェノチアジン系薬剤
プロクロルペラジン
クロルプロマジン 等
MAO阻害剤
抗ヒスタミン剤
クロルフェニラミン
ジフェンヒドラミン
・イソニアジド
本剤の作用が増強される可能性があるので、
併用する場合は減量するなどしてください。

製品内含量(成人):この製品の1回分には12mg入っています。1日2回で24mg

「鼻炎用内服薬の製造販売承認基準について」という資料には、ダツラエキスの最大用量は「総アルカロイドとして0.6mg」という記載があります。
ダツラエキス中の主成分はヒヨスチアミンとなり、これが総アルカロイドになります。

ヒヨスチアミンはダツラエキス中に0.95~1.15%ほど含まれているようなので、
ダツラエキス24mg=総アルカロイド0.228~0.276mg
となります。たぶん。

他の市販薬によく配合されている抗コリン薬で「ベラドンナ総アルカロイド」がありますが、これは市販薬では大体0.3mg/日使われます。
そしてこのベラドンナ総アルカロイドの市販薬の最大用量は0.6mgで、ダツラエキスの最大用量「総アルカロイドとして0.6mg」と同量になります。これはおそらく効果に関しても同等になるのかと思われます。

となると、長くなりましたが、
ダツラエキス24mgに総アルカロイドとして最大0.276mg含まれるとなると、ベラドンナ総アルカロイド0.3mgとほぼ同じ量になり、結論としては他の市販薬と同等の抗コリン薬を含む、という事でいいのかと思います。

ダツラエキスに関しては情報が少なすぎて、これが調べられる限界でした。すみません。

主要成分の効果と注意点のまとめ

3種類の成分について解説してきましたが、まとめると以下のようになります。

  1. クロルフェニラミンマレイン酸塩
    • 鼻水やくしゃみ、痒みを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
    • 抗コリン作用により眼圧上昇や排尿困難などの副作用があり、特に眠気に注意が必要です。
  2. フェニレフリン塩酸塩
    • 鼻の粘膜の血管を収縮させて、鼻づまりを改善します。
    • 血圧上昇や頻脈などが現れることがあります。心疾患のある方は注意が必要です。
  3. ダツラエキス
    • 抗コリン作用により鼻水を抑えます。
    • 閉塞隅角緑内障や前立腺肥大など特定の疾患を持つ方は使用に注意が必要です。

用法・用量や製品としての注意点など

用法・用量

15歳以上:1回1錠・1日1~2回
となっています。
食後である必要はないですね。

15歳未満は服用しないでくださいとのことです。

これは多分、フェニレフリンが成人の適応しかないからだと思われます。
(現場の判断で使う事はあります)

またはクロルフェニラミンの量が多いからでしょうか。

注意してほしいこと

いくつか注意点を書いておきます。

眠気に注意クロルフェニラミンで眠気が出やすい方もいるので注意してください。
「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。
ただ、全然眠くならない方もいるので、そういう方は問題ないですね。

高血圧・心疾患のある方:フェニレフリンによって血圧上昇や頻脈等が出る可能性があります。
一時的に使用する分には問題ないと思いますが注意してください。

抗コリン薬:口の渇きや目のかすみ、排尿困難や便秘などの症状が出る可能性があります。
気になる場合は減量または中止してください。

服用期間: この製品の添付文書にも「長期連用しないでください」と書いてますが、5~6日飲んでみても効果が実感できなければやめた方が良いと思います。
抗ヒスタミンだけなら問題ないのですが、フェニレフリンのようなα刺激薬はあまり長期で服用するものではありません。鼻づまりがひどい時だけピンポイントで使う方が良いでしょう。
病院で処方してもらった方が安く済む場合も多いので、アレルギー性鼻炎で長期服用が前提なら受診した方が良いかと思います。

妊娠中の方

妊娠中の方については、この製品の添付文書では「服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」という書き方になっています。

ということで禁忌ではないのですが、
個人的には妊娠してる方にはお勧めできません

フェニレフリンはBriggs基準によるとリスク5となっていて「原則として妊娠中の投与は避けることが望ましい」となっています。

医療用のフェニレフリン、「ネオシネジンコーワ注」の添付文書では、
「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で、胎児毒性(低酸素血症)が報告されている。」
との記載があります。

豪州ADEC基準ではB2となっていて、「ヒト胎児への有害作用の発生頻度の増加は観察されていない」とのことです。

動物実験では毒性あり、ヒト胎児では今のところ有害事象なし、というところです。
短期間であれば問題はなさそうですが、あえてこの薬を使う必要もないでしょうね。

クロルフェニラミンについては特に問題はなさそうですね。
豪州ADEC基準ではAとなっています。多数の妊婦さんへの投与経験があり、胎児に問題が出た事はないと。

ダツラエキスは豪州ADEC基準ではB2。特に問題なさそうです。

まとめると、フェニレフリンが入っているため妊娠してる方にはお勧めできません

鼻水・鼻づまりがひどいなら点鼻薬目のかゆみや涙が出るなら点眼薬、という選択肢もあります。

飲み薬に関しても、妊娠中の方が使っても安心な薬が他にあります。
あえてこれを使う必要はないと考えます。

服用するにしても短期間(数日)の使用にとどめておいた方が無難だとは思います。
あと、やっぱり妊娠してる方は市販薬は使わず受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(と言うか、必ず受診してください)

授乳中の方

あと授乳中の方ですが、
この製品の添付文書には何も記載がありません。

授乳に関しては特に問題ないと考えます。

Mothers’ Milk基準ではこの薬に入ってる成分で一番リスクの高いもので「L3(概ね適合)」となっています。
(フェニレフリンとクロルフェニラミンがL3)

ダツラエキスに関しては情報がないのですが、他の抗コリン薬は基本的にL3となっているので、これも同じだと思われます。

L3は「児に不都合な影響が出る可能性がある。またはごく軽微で危険性のない有害作用しか示されていない」となっています。
これを読むと少しおっかない感じですが、「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると心配はいらないかと思います。

心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに薬はかなり分解されてます。
5~6時間程度時間を空けて、服用できるタイミングで服用してください。

あと、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。

妊娠・授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方も多いかと思います。
そういう方の相談に乗ってくれる機関があるのでそこのサイトのリンクを貼っておきます。
妊娠と薬情報センター:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

製品の特徴や利点と個人的な感想

特徴としては、成分が特徴的ですね。

クロルフェニラミンはいろいろな風邪薬や鼻炎薬にも入っているのですが、
フェニレフリンとダツラエキスは珍しいです。
特にダツラエキスは市販薬ではこの製品だけじゃないかなと思います(違ったらすみません)。

ただ、それが良いか悪いかは別の話ですね。

フェニレフリンは成分の解説にも書いてある通り、効果が短すぎて「実際にフェニレフリンの鼻粘膜収縮作用を証明した報告はほとんどない」という事です。
一般的な市販薬ではプソイドエフェドリンが圧倒的に多く、実績が全然違いますね。
プソイドエフェドリンは医療用医薬品でも鼻づまりに使われています(「ディレグラ」「プソフェキ」)。

効果の短さについては、胃で溶ける外層腸で溶ける内核二重構造の製剤にしているため少しは長く効くようになっていると思います。製剤設計で欠点を多少はカバーできているでしょうか。

ダツラエキスに関してはこの製品のみという事で、情報が全然ありません。
薬として使うには「情報がない」というのは致命的です。
有効性も安全性もよく分かりません。

他の特徴としては、クロルフェニラミンが市販では最大用量である12mg/日(1日2回の場合)入っている事でしょうか。
他の市販薬の場合、総合感冒薬では1日7.5mg、鼻炎薬では1日8mgのものが多かったです。
(前回書いた『アネトン アルメディ鼻炎錠』は12mg/日でした)

珍しい成分を使っている事が良いとは言えませんが、他の薬で効果が感じられなかった方は選択肢の一つにはなるかと思います。

ただ、個人的にはそれ以外の方にはあまりお勧めしたくはありません。

また、フェニレフリンのようなα刺激薬は長期間使用するものではありません
アレルギー性鼻炎の方は、抗ヒスタミン薬単独のを基本に使いつつ、鼻づまりの症状がひどい時などにピンポイントで使う方が良いかと思います。

使用した方の口コミ・レビューと値段について

「ものログ」というサイトの口コミです。

まず良い評価の方は、

・「鼻水に対する効果は凄まじかった」
・「他の薬では粘膜全てが乾燥しすぎて痛くなったりしたが、そういうことも無い」
・「安くてありがたい」

といった具合。

否定的な意見としては、

・「とにかく睡魔がヤバい。フラフラになって身動き不可」
・「めちゃくちゃ喉が渇く。夜寝る前とかに飲んじゃうと喉が張り付く感覚で何度も起きる」
・「粒が大きめで飲みづらい」

といった感じ。

効き目に関しては肯定的な意見が圧倒的に多かったです。
効かない、という方はほぼいませんでした。

具体的には「鼻水が止まる」という意見が多いですね。
鼻づまりについて言及している方はいませんでした。効果はどうなのかな?

副作用に関しては人それぞれとしか言えません。
眠気も口渇も全然ないという人もいれば、眠くなるし口も渇くという人もいます。
口の渇きについて言及してる人はそれなりにいましたね。
第一世代抗ヒスタミン薬+抗コリン薬なので、口渇は出やすいかと思います。

眠気についても仕方ないかなと。
この製品の抗ヒスタミン薬はクロルフェニラミンマレイン酸塩ですが、これは眠気の強い第一世代、しかもdl体です。
入っている量も他の風邪薬などと比べると多めです。
カフェインも入ってませんし。

眠気が強く出る方は、1日1回・夜に服用するのが良いかもしれませんね。
朝はフェキソフェナジンなどの第二世代抗ヒスタミン薬を服用する方が良いかと思います。
2種類の抗ヒスタミン薬を使ってはいけない、という事はありません。

「粒が大きめで飲みづらい」と言ってる方は1人だけでした。他に否定的な意見がなかったので載せてみました。
「糖衣錠で飲みやすい」と言ってる方もいたので、人によりますね。

値段に関しては、Yahooショッピング(送料含まず)で見ると、
24錠ので700~1,000円くらい。
1日2回だと1日58~83円くらい。

これはとても安いですね。
成分的には個人的な評価は低めでしたが、コストパフォーマンスはかなり良いですね。

ただ、第二世代のフェキソフェナジンであればもっと安いものがあります(1回分20円以下とか)。
効果は弱めではありますが、まずはこちらから試してみるのが良いかな、と思います。

まとめ

この記事では『ストナリニS』の主要成分、それぞれの効果や注意点、そして実際の使用者の声をご紹介しました。

特徴としては、
・血管収縮剤と抗コリン薬が、他の市販薬ではあまり使われない成分
・抗ヒスタミン薬の量が多め(市販薬の最大用量)
といった点でしょうか。

一つ目の特徴はメリットでもありデメリットでもあります。

メリットは、「他の成分で効果が感じられなかった場合、この製品を試す価値がある」ということ。
デメリットは、「データ(情報)が少なく、有効性や安全性が不確か」ということ。

結局のところ、自分に合っているかどうかが一番大切かと思います。
ご自身に合っているのであれば、この記事に書いている私個人の評価は無視して良いと思います。

ただご自身に合っていたとしても、アレルギー性鼻炎に使う場合は長期間の使用はしない方が良いと思います。
フェニレフリンは交感神経刺激薬になるので、長期で服用しているといろいろな問題が出てくる可能性があります(血圧、血糖、前立腺、心疾患など)。
あくまで短期間の使用にとどめておいてください。

個人的には、普段は第二世代抗ヒスタミン薬を単独で使用し、鼻づまりがひどい時だけ血管収縮剤の点鼻薬を頓用で使用する、という方をお勧めします。
(血管収縮剤の点鼻薬はクセになるので、これも注意が必要ですが)

第二世代抗ヒスタミン薬の製品については下の記事にまとめているので、興味のある方は読んでみてください。

鼻炎の症状で悩まされる方々にとって、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。

ただし、ご紹介した内容は一般的な情報に基づいており、個々の体調や症状によって適切な対応は異なる場合があります。

効果を感じられない場合や、症状が改善しない場合は、適切な医療機関を訪れることをお勧めします

詳細な情報やご購入を検討される方は、公式ホームページを参照してください。

製品の公式ホームページはこちら:https://www.stona.jp/rhinitis/series/product01.php

皆様の健康維持に役立つ情報をこれからも提供していきます。

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