今回からは解熱鎮痛剤の各主成分について詳しく解説していこうと思います。
まずは「アセトアミノフェン」について。
おそらく解熱鎮痛剤としては一番使われているであろうこの成分。
その実績・安全性の高さから、小児から高齢者、さらには妊婦さんまで幅広く使用されています。
この記事では、アセトアミノフェンの効果や安全性、特徴について、薬剤師の観点から詳しく解説していきます。
アセトアミノフェンの基本情報
ここの項目はマニアックだと思うので、興味のある方だけ読んでみてください。
どうでもいい情報も載せています。
100年以上の歴史があります。
アセトアミノフェンは、1873年にドイツで初めて合成され、1893年から医薬品として使用されているそうです。
100年以上の歴史がある薬ですね。
「アセトアミノフェン(acetaminophen)」という名称は主に日本やアメリカで使用されていて、そのほかの国では国際一般名(INN)である「パラセタモール(paracetamol)」という名称が使用されています。
日本で使用され始めたのはいつからなのか?
いろいろと調べたのですが、はっきりした事は分かりませんでした。すみません。
医療用医薬品の「カロナール」の中では「カロナール細粒20%」が一番古く、その販売開始は1984年7月となっています。
ただ、1950年代から60年代にかけて多くの国で使用され始めているので、日本でも同時期にアセトアミノフェンの製品は販売されていたのかもしれません。
また、人だけではなく、日本では2011年に豚の経口投与剤としても承認されたみたいです。関係ないけど。
COVID-19パンデミックのとき、日本中でカロナールの需要が急増して入手が非常に困難になりました。
調剤薬局なのに、カロナールという「どこにでもあるはずの薬」すら手に入らなかったのです。
今はだいぶ回復していますが、それでもまだ「限定出荷」となっています(2024年7月現在)。
…市販では売ってるのに(たぶん、市販薬の方がメーカーさんが儲かるから)。
NSAIDsとの違い 効果と作用機序
医療従事者の中でも勘違いしている方がいるかもしれませんが、アセトアミノフェンはいわゆるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)には分類されません。
違いを簡単に表にすると次のようになります。
アセトアミノフェン | NSAIDs | |
解熱作用 | あり | あり |
鎮痛作用 | あり | あり |
抗炎症作用 | ほぼなし | あり |
主な副作用 | 肝障害 | 消化性潰瘍・腎障害 |
この2つの違いについて、痛みのことを含めて説明していきます。
痛みが起こる仕組み
組織がダメージを受けた時に細胞から遊離したアラキドン酸が、シクロオキシゲナーゼ(以下:COX)という酵素の働きによってプロスタグランジン(以下:PG)になります。
このPGの作用によって腫れ、熱感などが出てきます。
また、血液からブラジキニンという物質が出てくるのですが、これは神経を過敏にして痛みを感じさせます。
PGはこのブラジキニンの働きを強める作用もあります。
NSAIDsの作用機序
NSAIDsの作用機序は、このCOXの働きを阻害することでPGの合成を抑制します。
なので自分はNSAIDsの事を勝手に「抗プラスタグランジン薬」と呼んでいます。
で、これが「ダメージを受けた部位」のみで作用(COX-2阻害)してくれれば良いのですが、「関係ない部位」でも作用(COX-1阻害)してしまうのですね。
PGは血小板の凝集作用、末梢の血管拡張作用、血圧低下作用などがあります。
これらも阻害されてしまうので、出血しやすくなったり(アスピリンはこれを利用して抗凝固薬として使う)、血圧が上がったりします。
胃の粘膜の血流量も減ることで胃粘液が減って、胃の防御力が下がってしまいます。
「痛み止めは胃に負担がかかる」というのはこれの事ですね。
また、腎臓の動脈が収縮することで腎臓の血流量が減少し、腎機能が低下してしまいます。
その結果いろいろありまして~、ナトリウムや水分の再吸収が促進。
それにより血圧上昇や浮腫みなどが出てきます。
体内の水分量が増えるため心臓の負担も大きくなり、心不全が悪化します。
アセトアミノフェンの作用機序
対して、アセトアミノフェンの作用機序は…明らかになっていません。
医療用医薬品の「カロナール」の添付文書には、次のように記載されています。
アセトアミノフェンの作用の正確な部位や機序は完全には解明されていないが、作用機序としては、中枢神経系に作用し、プロスタグランジン合成、カンナビノイド受容体系又はセロトニン作動系などに影響を及ぼすと考えられている。
解熱鎮痛剤としてはかなり歴史が古く100年以上使われているにも関わらず、
「なんで効いてるのかよく分からない」ということです。
人間の体の仕組み自体がまだよく分かっていないので仕方ないですね。
ちなみに、これは他の薬でも言えることです。
「この薬の作用機序は〇〇である」と言い切っていたとしても、現時点ではそれらはすべて「あくまで仮説」と考えて良いでしょう。
アセトアミノフェンにもNSAIDsのようにCOXを阻害する作用はあるらしいですが、それは末梢ではなくて中枢においてだとか。
つまり、脳において痛みを感じにくくする、ということですね。
「COX-3」を阻害するという話もありますが…これはまだ確定情報ではないかな?
COX-1、COX-2を阻害する作用があったとしても弱いようで、
・抗炎症作用はほとんどない
・胃に負担がかかりにくい
・腎障害や心不全にも起きにくい
など、NSAIDsとの違いがあります。
解熱作用
体温の上昇にもまたPGが関わっています。
風邪などによって発熱の情報を持つPGが作られると、それが脳の視床下部の体温調節中枢というところを刺激します。
この刺激を受け取った体温調節中枢は、体に「体温を上げろ~!」と指示を出します。
で、発熱を起こすんですね。生体防御反応の一つです。
NSAIDsはPGの合成を抑えることで発熱を抑えます。
アセトアミノフェンは体温調節中枢に作用して、皮膚の血管や汗腺を拡張させることで解熱作用をあらわす、とされています。
なぜ風邪をひいた時に体温を上げる必要があるのか?
これは今もよく分かっていませんが、(試験管内においては)高い温度の方が免疫細胞の働きが良くなることが分かっています。
で、「あまり早く熱を下げてしまうと(免疫の働きを抑えてしまうことになるので)風邪の治りが遅くなる」と言われたりもしますが…実際のところ、そんなこともないそうです。
これも不思議ですけどね。「じゃあ発熱の意味は?」と思っちゃいます。
なにをもって「風邪が治った」というのかも難しいですよね。自覚症状なのか体内のウイルス量なのか。
どっちにしても、1~2日程度の差なら気にしなくても良いでしょう。
その1~2日の間も解熱剤を使って熱を下げていれば良いわけですし。
熱を下げることで体力の消耗を抑えられて体が楽になりますし、食欲が出てきたりもしますしね。
一般的には、38.5℃以上になったら解熱剤を使うように医師から指示されることが多いかと思いますが、これもあまり気にしなくて大丈夫です。
38℃以上であっても特に辛くなければ薬を使う必要もないですし、37℃台でも辛いなら薬を使えば良いと思います。
解熱剤を使う目安は「熱が〇〇℃以上」ではなくて、「体が辛いかどうか」で決めて良いと思います。
アセトアミノフェンの効果時間
医療用医薬品の「カロナール」の添付文書の情報をまとめると以下のようになります。
・tmax:最高血中濃度に到達するまでの時間
・t1/2:生物学的半減期。血中濃度が半分になるまでの時間
tmax(hr) | t1/2(hr) | |
錠200mg 2錠 | 0.46±0.19 | 2.36±0.28 |
錠500mg 1錠 | 0.79±0.49 | 2.91±0.38 |
細粒20% 2g | 0.43±0.23 | 2.45±0.21 |
細粒20% 2.5g | 0.59±0.41 | 2.90±0.44 |
細粒50% 1g | 0.43±0.18 | 2.86±0.36 |
坐剤100mg 1個 | 0.9±0.3 | 2.26±0.62 |
坐剤200mg 1個 | 1.3±0.4 | 2.30±0.53 |
坐剤200mg 2個 | 2.4±1.1 | 4.30±0.59 |
2%シロップ 25mg | 0.59±0.16 | 2.58±0.40 |
tmaxが小さければ速く効くということになります。
錠剤や細粒、シロップは多少の差はありますが、大体0.5時間というところでしょうか。
空腹時の服用で、飲んでから30分ほどで最高血中濃度になりますね。
対して、坐薬のtmaxは1時間ほど。
一般的には坐薬の方が内服よりも速く効きますが、アセトアミノフェンに関しては内服の方が速く効きますね。
ただ、内服のこのデータは空腹時服用のものです。
食後の服用ならまた変わってくるでしょう。たぶん坐薬とそれほど差がなくなるのではないかな?と思います。
子どもに使う場合は「薬が飲めるなら飲み薬」「ダメなら坐薬」くらいの考えで良いかと思います。
で、肝心の効果時間ですが、
・飲み始めて15~30分くらいで効果が出始めて
・3~4時間くらい効果が続く
といったところでしょうか。
この辺は個人差があります。体重や飲む量によっても変わります。
アセトアミノフェンの使用方法
ここではアセトアミノフェンの具体的な使い方について書きます。
製品の添付文書(説明書)と違うことを書いてるかもしれません。使用する際は自己責任でお願いします。
痛みを抑えるために使う場合
市販薬の場合「1回300mg、1日3回まで」が多いと思います。
医療用の場合「1回300~1,000mg、投与間隔は4~6時間、1日4,000mgまで」となっています。
1回300mgはやっぱりちょっと少ないかな、と思います。
痛み止めとして病院で処方される代表的な薬で「ロキソプロフェン(ロキソニン)」というのがありますが、鎮痛効果を比較した場合、
・アセトアミノフェン500mg:ロキソプロフェン60mgよりやや劣る
・アセトアミノフェン1,000mg:ロキソプロフェン60mgに匹敵、もしくはそれ以上
という感じになります。
といっても、これも個人差がありますね。
「アセトアミノフェンは弱い」というイメージを持つ方も多いと思います。
たぶんこれは、以前は「1回500mg、1日1,500mg」が最大用量だったためだと思われます。
つまり、単純に「使う量が少なかった」ということです。
国際的な用量と同じ1日最大4000mgまで使えるようになったのは2010年とか2011年からだと思います。たしか。
整形外科などで処方される場合、最初は大体1回400~600mg、1日3回という感じでしょうか。
寝る前にも足して1日4回のこともあります。
効果が薄ければ増量、または他の薬に切り替えですね。
なので…お勧めするわけではないのですが、
1回300mg服用して効かないようであれば短期間に限り多めに服用しても良いかと思います。
ただし、医療用でも「1日総量1500mgを超す高用量で長期投与する場合には、定期的に肝機能等を確認するなど慎重に投与すること」となっています。
健康診断とかで肝機能の数値が高く出ている方は注意してください。
また、市販薬の場合はアセトアミノフェン以外の成分が入っていることも多いです。
多めに服用する場合は他の成分まで多く摂ることになるので注意してください。
なるべくならアセトアミノフェン単独の製品が良いですね。
あと、別に食後でなくて良いです。
歯が痛い、喉が痛いなどで食事が困難な場合、食前に飲むことで噛んだり飲み込んだりが楽になるでしょう。
熱を下げるために使う場合
市販のは痛みで使うのと同じく「1回300mg、1日3回まで」ですね。
医療用の場合、「1回300~500mg頓用、原則1日2回、1日最大1,500mg」となっています。
医療用の方は痛みで使う場合と違いますが、実際には「1回500mg、1日3回まで」と処方されることが多いですね。
繰り返しになりますが、解熱剤を使う目安は
「熱が〇〇℃以上」ではなくて、「体が辛いかどうか」で決めて良いと思います。
一般的には、38.5℃以上になったら解熱剤を使うように医師から指示されることが多いかと思いますが、これもあまり気にしなくて大丈夫です。
38℃以上であっても特に辛くなければ薬を使う必要もないですし、37℃台でも辛いなら薬を使えば良いと思います。
服用間隔は痛みで使う場合と同じく4~6時間程度ですが、4時間空ければ十分です。
効果は6時間も続かないと思います。
副作用や飲み併せなどの注意点
アセトアミノフェンは安全性が高く、小児から高齢者、妊婦さんにまで幅広く使われています。
かといって、副作用や注意点がないわけではありません。
ここでは副作用や他の薬との飲み併せなど、注意するべき点について説明します。
副作用
アセトアミノフェンは副作用やアレルギーを起こすことが少なく、安全性はかなり高い薬です。
用量を守っていれば問題になることはほぼないでしょう。
肝障害
ただ一つ、肝障害が問題になることがあり、
重篤な肝障害のある患者には禁忌となっています。
アセトアミノフェンは肝臓で代謝(体の中で別の物質に変わること)されますが、その際に一部がNAPQIという物質になります。
このNAPQIが肝障害の原因とされています。
通常、NAPQIはグルタチオンという物質によって代謝され、メルカプツール酸として尿から排泄されるのですが、NAPQIが増えてくるとグルタチオンが足りなくなって代謝が間に合わなくなります。
で、肝臓に負担がかかります。
アセトアミノフェンを過剰摂取した場合もそうですが、絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状のある方でも肝障害は起こりやすくなります。
また、高齢者の方もグルタチオンの合成能が低下しているため肝障害が出やすくなるとされています。
医療用医薬品では、
「1日総量1500mgを超す高用量で長期投与する場合には、定期的に肝機能等を確認するなど慎重に投与すること」
「高用量でなくとも長期投与する場合にあっては定期的に肝機能検査を行うことが望ましい」
となっています。
肝機能に問題がある方は注意してください。
消化性潰瘍
NSAIDsと違い、胃への負担はそれほどなく問題になる事はありません。
以下の3つを、それぞれ1回650mg、1日4回、計2,600mg投与して糞便中への失血量を比較した試験があります。
・アセトアミノフェン
・アスピリン
・バファリン(アスピリンに制酸剤を配合)
アスピリン、バファリンは失血量が増えましたが、アセトアミノフェンは失血量の増加は認められなかったという結果が出ています。
NSAIDsと一緒にされて「胃に負担がかかる」と言われることがありますが、あまり気にしなくて大丈夫です。
アスピリン喘息
NSAIDsにより喘息発作が誘発されることがあり、これをアスピリン喘息といいます。
気管支喘息の10%くらいはこのアスピリン喘息とも言われていて、NSAIDsの副作用としては無視できないものですね。
ちなみに、「アスピリン喘息」とは言いますが、アスピリン以外のNSAIDsでも起きます。
飲み薬だけでなく、シップや塗り薬でも起きます。
アセトアミノフェンの添付文書にも
「アスピリン喘息の発症にプロスタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられ、症状が悪化又は再発を促すおそれがある」
と書かれてはいるのですが、NSAIDsよりは起きにくいですね。
「アスピリン喘息又はその既往歴のある患者に対する1回あたりの最大用量はアセトアミノフェンとして300mg以下とすること」
とも書かれています。
300mgから始めて問題ないようであれば増量してみてもいいでしょう。
体調によっても変わってくるので、必ず少量から始めてみてください。
気管支喘息の方が解熱鎮痛剤を使う場合はアセトアミノフェンにしておいた方が無難かと思います。
他の薬との飲み併せ
併用禁忌のものはありませんが、いくつか併用注意のものがあります。
医療用の「カロナール」の添付文書に書いてあるものをそのまま載せておきます。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
リチウム製剤 炭酸リチウム | 他の非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、イブプロフェン等)で、リチウムとの併用によりリチウムの血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈したとの報告がある。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤は腎のプロスタグランジン合成を抑制することにより、炭酸リチウムの排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。 |
チアジド系利尿剤 ヒドロクロロチアジド等 | 他の非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)で、チアジド系利尿剤の作用を減弱することが報告されている。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤は腎のプロスタグランジン合成を抑制して水、塩類貯留が生じ、チアジド系利尿剤の排泄作用に拮抗すると考えられている。 |
アルコール(飲酒) | アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある。 | アルコール常飲によるCYP2E1の誘導により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。 |
クマリン系抗凝固剤 ワルファリンカリウム | クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤が血漿蛋白結合部位において競合することで、抗凝血剤を遊離させ、その抗凝血作用を増強させる。 |
カルバマゼピン フェノバルビタール フェニトイン プリミドン リファンピシン イソニアジド | これらの薬剤の長期連用者は、肝薬物代謝酵素が誘導され、肝障害を生じやすくなるとの報告がある。 | これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。 |
抗生物質 抗菌剤 | 過度の体温下降を起こす頻度が高くなることから、併用する場合には観察を十分に行い、慎重に投与すること。 | 機序は不明である。 |
・リチウム製剤は気分安定剤です。躁病や双極性障害などに使われます。
アセトアミノフェンはNSAIDsではないのであまり心配いらないですね。実際、よくカロナールは使われています。
・チアジド(サイアザイド)系利尿剤は高血圧に使われます。
これもNSAIDsに関するものですね。あまり気にしなくて大丈夫です。
・アルコール(飲酒)は一応注意ですが、常識的な範囲ではそれほど問題になることはないはずです。
アセトアミノフェン4.8gとお酒を一緒に飲んで急性肝不全で亡くなった例があります。
また、市販の風邪薬と大量のお酒を飲ませて死亡させた事件があったみたいです(本庄保険金殺人事件)。
ちなみに、ここの機序のとこに書かれている「N-アセチル-p-ベンゾキノンイミン」がさきほどの「NAPQI」です。
・ワルファリンは脳梗塞や心筋梗塞に使われる薬です。
出血傾向が見られたら、アセトアミノフェンを減量または中止した方が良いでしょう。
・カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドンはてんかん
・リファンピシンとイソニアジドは結核
に使われる薬です。
常用量のアセトアミノフェンであれば問題ないと思いますが、定期的に血液検査で肝機能を見てもらった方が良いでしょうね。
・抗生物質は細菌性感染症で使われます。ウイルス性疾患である風邪には通常は使われません。
併用する事で過度に体温が低下、と書いてますが…こういう事例は見た事がありません。
アセトアミノフェンの使用で平熱より下がることはないはずなんですよね。
一部の抗生物質とNSAIDsでは痙攣発作が出たりするので、やっぱりアセトアミノフェンの方が使いやすいかと思います。
一般的に注意した方が良いのはアルコール(飲酒)ですね。飲みすぎ注意。
アセトアミノフェンを含む市販の解熱鎮痛剤
アセトアミノフェンを含む市販の解熱鎮痛剤は多くの製品が販売されています。
ここでは製品の種類ごとに紹介していきます。
アセトアミノフェン単体の製品
製品一覧
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製品名 | アセトアミノフェン 1回量 |
---|---|
5COINS PHARMA アセトアミノフェンE錠 | 300mg |
アイユニーピュア | 300mg |
アセトアミノフェンK錠 | 300mg |
アセトアミノフェン錠「クニヒロ」 | 300mg |
アセトアミノフェン錠HP | 300mg |
カロナールA | 300mg |
コルゲンコーワAA | 300mg |
セシオン解熱鎮痛薬AP | 300mg |
タイレノールA | 300mg |
ディパシオACa | 300mg |
ノーシンアセトアミノフェン錠 | 300mg |
バファリンルナJ | 300mg |
プレミナスACa | 300mg |
ポパドンA | 300mg |
薬師鎮痛薬 | 300mg |
ラックル | 300mg |
リングルN300 | 300mg |
レスラックA | 300mg |
※「小児用」のは除外しています。
すべての製品が、1回あたりアセトアミノフェン300mgとなっています。
1錠で300mg含んでいるものは大人専用ですが、2錠や3錠で300mgであれば、1錠あたり150mgとか100mgになるので、子どもでも使えますね。
製品ごとの差はないと思うので、単純に値段で選んでいいでしょうね。
解熱鎮痛剤がアセトアミノフェンのみで、
他の成分を配合している製品
製品一覧
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製品名 | アセトアミノフェン 1回量 | その他の成分 |
---|---|---|
イソピロ錠 | 300mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:50mg |
クミアイ新頭痛錠 | 300mg | 無水カフェイン:50mg |
セメヂン顆粒 | 300mg | ジリュウエキス:130mg シャクヤクエキス:100mg カンゾウ乾燥エキス:200mg |
デプロキdeux | 300mg | チンピエキス:40mg カンゾウ末:100mg シャクヤク末:100mg ショウキョウ末:33.3mg |
新トアノージZ | 300mg | ブロモバレリル尿素:70mg 無水カフェイン:30mg シャクヤク末:89mg カンゾウ末:66.7mg ケイヒ末:44.667mg |
ナロンm | 300mg | グリシン:300mg チアミン硝化物(VB1):8mg リボフラビン(VB2):4mg |
新ノーソ | 300mg | ブロモバレリル尿素:66.7mg カフェイン水和物:66.7mg |
リングルN | 300mg | 無水カフェイン:50mg |
※「小児用」のは除外しています。
こちらの製品もアセトアミノフェンの1回量はすべて300mgになっていますね。
その他の成分に関してはお好みで良いと思いますが、
個人的には「アリルイソプロピルアセチル尿素」や「ブロモバレリル尿素」を含む製品はおすすめしません。
理由は、下記の通りです(以前の記事と同じ)。少し長いので折り畳みにしています。
「アリルイソプロピルアセチル尿素」と「ブロモバレリル尿素」について
クリック・タップで開きます。
作用
もともとは鎮静剤、睡眠薬です。
医療用医薬品の添付文書では「体内でBr–(臭素)を遊離し、神経細胞の興奮性を抑制することにより、鎮静、催眠作用を現す」と書かれています。
要は、脳を麻痺させるわけですね。
痛みを抑えるというより、痛みを感じにくくする、といったところでしょうか。
2つとも習慣性医薬品となります。
なぜか日本ではいまだに使われていますが、現在は海外ではほぼ使われません。
副作用
眠気、依存症、呼吸抑制などが出る場合があります。
睡眠薬として使われる量よりはかなり少ないですが、服用後は自動車の運転等危険を伴う機械の操作はしないようにしてください。
依存症も問題になります。服用後、薬が切れてくるとと不安感が出てきて、薬を飲むと不安感が消えます。
これで薬が手放せなくなるんですね。薬漬けというやつです。
連用してる人が急に薬を止めると、まれに痙攣発作、せん妄、振戦、不安等の離脱症状があらわれることがあります。
やめる場合は徐々に減量するなどしましょう。
というか、こうなってしまった方は受診してください。
ほかに、呼吸抑制の危険性もあります。
通常は意識をしなくても呼吸は行われるものですが、この命令が脳から出されなくなるんですね。
これは他の睡眠剤でも起こり得ます。
過量摂取による急性中毒症状としては、中枢神経症状(四肢の不全麻痺、深部反射消失、呼吸抑制等)が主なものであり、覚醒後に幻視、全身痙攣発作、神経炎、神経痛等が起こる場合があります。
オーバードーズ(意識的な過剰摂取)による死亡例があり、自殺に使われたこともあります。
以上のような事があるので、海外では販売禁止の国もあります。
使用する際の注意点
長期連用は避けましょう。
痛み止めの基本的な使い方はあくまで頓服、「症状があるときだけ」です。
もし「薬を飲まないと落ち着かない」という状態であればすでに依存が形成されている可能性があります。
受診した方が良いでしょう。
これらの成分が含まれる製品を使用する際には、用法用量を厳守し、長期間の連続使用は避けることが重要です。
できれば、これらの成分が含まれていない製品を選ぶことをお勧めします。
あと、カフェインについて。
カフェインも頭痛や頭重感を和らげる効果があります。
ただ、市販薬に含まれている量で効果があるかと言われると疑問です。
ここの製品を見ると1回に30~50mg含まれていますが、この量はコーヒー1杯の量にもなりません。
なので、カフェインの有無は気にしなくて良いかと思いますが、一応「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」には注意してください。
また以前の記事の使い回しですが載せておきます。
薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)について
クリック・タップで開きます。
市販の解熱鎮痛剤を頭痛に使う方も多いかと思います。
たまになら良いのですが、連用していると薬が効かなくなってきたり、頭痛が慢性化することがあります。
その場合、「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の可能性があります。
市販薬では「アスピリン」、「アセトアミノフェンとカフェインの併用」などが原因となることが多いですが、他の鎮痛剤が原因になる事もあります。
以下の症状に当てはまる場合は注意が必要です。
・頭痛が月に15回以上ある
・月に10回以上頭痛薬を飲んでる
・薬を飲んでも効かなくなってきた
・朝起きた時から頭痛がある
これらが当てはまる人は、頭痛外来や脳外科などを受診してみてください。
他の疾患の可能性もあるので、頭痛が続いてる場合は必ず医師に相談してください。
解熱鎮痛剤が2種類(アセトアミノフェンと他のが1種類)の製品
解熱鎮痛剤を2種類含む製品もかなり多くあります。
ここでは、含まれる解熱鎮痛剤ごとに分けて紹介します。
基本的にはここに載っている製品はすべておすすめしません。
「アスピリン」+「アセトアミノフェン」
製品一覧
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製品名 | アスピリン 1回量 | アセトアミノフェン 1回量 | その他の成分 |
---|---|---|---|
エキセドリンA錠 | 500mg | 300mg | 無水カフェイン:120mg |
エキセドリンプラスS | 500mg | 300mg | 無水カフェイン:120mg アリルイソプロピルアセチル尿素:30mg 乾燥水酸化アルミニウムゲル:70mg |
ケロール | 500mg | 300mg | 無水カフェイン:50mg ブロモバレリル尿素:200mg |
ケロリンT | 600mg | 100mg | 無水カフェイン:60mg ケイヒ末:60mg |
ヘデクカプセル | 300mg | 200mg | 無水カフェイン:66.7mg ブロモバレリル尿素:66.7mg 乾燥水酸化アルミニウムゲル:66.7mg |
ヘデクパウダー | 300mg | 200mg | 無水カフェイン:66.7mg ブロモバレリル尿素:66.7mg |
「イブプロフェン」+「アセトアミノフェン」
製品一覧
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製品名 | イブプロフェン 1回量 | アセトアミノフェン 1回量 | その他の成分 |
---|---|---|---|
エーアイプレミアム | 195mg | 195mg | 無水カフェイン:120mg 合成ヒドロタルサイト:270mg |
カイテキIP錠 プレミアム | 150mg | 65mg | 無水カフェイン:80mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:100mg |
スグナIP錠 プレミアム | 150mg | 65mg | 無水カフェイン:80mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:100mg |
セシオンHD プレミアム | 195mg | 195mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:80mg 酸化マグネシウム:90mg |
ディパシオL | 130mg | 130mg | 無水カフェイン:80mg 乾燥水酸化アルミニウムゲル:115mg |
テラポニン頭痛薬 プレミアム | 195mg | 195mg | ブロモバレリル尿素:100mg 無水カフェイン:80mg 酸化マグネシウム:90mg |
ノーシンアイ頭痛薬 | 150mg | 65mg | |
バファリンルナi | 130mg | 130mg | 無水カフェイン:80mg 乾燥水酸化アルミニウムゲル:70mg |
バファリン プレミアム | 130mg | 130mg | 無水カフェイン:80mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 乾燥水酸化アルミニウムゲル:70mg |
バファリン プレミアムDX | 160mg | 160mg | 無水カフェイン:50mg 乾燥水酸化アルミニウムゲル:70mg |
ユニペイン プレミアム | 195mg | 195mg | ブロモバレリル尿素:100mg 無水カフェイン:80mg 酸化マグネシウム:90mg |
ルナールi | 150mg | 65mg | 無水カフェイン:60mg |
「アセトアミノフェン」+「エテンザミド」
製品一覧
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製品名 | アセトアミノフェン 1回量 | エテンザミド 1回量 | その他の成分 |
---|---|---|---|
アルドミン錠A | 300mg | 266.7mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:60mg カンゾウ末:50mg シャクヤク末:66.7mg |
アロピラリンS | 200mg | 317mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:50mg ジリュウエキス:20mg カンゾウ乾燥エキス:47mg |
オピス錠 | 300mg | 450mg | 無水カフェイン:35mg |
ニューカイテキ錠F | 300mg | 500mg | 無水カフェイン:100mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg ベンフォチアミン(VB1):12.5mg カンゾウ乾燥エキス:36mg |
確力救痛 | 300mg | 500mg | 無水カフェイン:50mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg |
カルリラ | 300mg | 350mg | 無水カフェイン:70mg カンゾウエキス末:50mg シャクヤクエキス:70mg |
クイックロコ錠 | 200mg | 500mg | 無水カフェイン:100mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:150mg カンゾウエキス末:54mg シャクヤクエキス:75.6mg |
恵快ACE | 300mg | 500mg | ボタンピ末:100mg シャクヤク末:100mg ケイヒ末:100mg ショウキョウ末:50mg カンゾウエキス:17.5mg ジリュウエキス散:75mg 無水カフェイン:120mg 合成ヒドロタルサイト:270mg |
コンジスイとんぷく | 300mg | 500mg | ブロモバレリル尿素:180mg 無水カフェイン:80mg |
サブロン顆粒 | 266.7mg | 300mg | ブロモバレリル尿素:200mg 無水カフェイン:50mg カノコソウ末:216.67mg カンゾウ末:66.7mg ケイヒ末:66.7mg |
サリゲンS | 200mg | 380mg | ブロモバレリル尿素:200mg 無水カフェイン:80mg |
シオノギ解熱鎮痛薬 ACE | 160mg | 400mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:80mg |
スグナ顆粒 | 300mg | 120mg | 無水カフェイン:80mg |
スグナ錠 | 300mg | 500mg | 無水カフェイン:100mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg ベンフォチアミン(VB1):5mg |
ズバリ(頭歯利) | 300mg | 500mg | 無水カフェイン:70mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg |
ズバリ錠X | 300mg | 500mg | 無水カフェイン:70mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg |
ズバリタイムII | 200mg | 350mg | 無水カフェイン:60mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg |
新セデス錠 | 160mg | 400mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:80mg |
セデスV | 160mg | 400mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:80mg セトチアミン塩酸塩水和物(VB1誘導体):8mg |
大正トンプク | 300mg | 350mg | ブロモバレリル尿素:200mg 無水カフェイン:50mg |
チンツーミン錠 | 300mg | 500mg | カフェイン水和物:120mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg |
トルピタン | 160mg | 400mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:80mg |
ナロン顆粒 | 265mg | 300mg | ブロモバレリル尿素:200mg 無水カフェイン:50mg |
ナロン錠 | 265mg | 300mg | ブロモバレリル尿素:200mg 無水カフェイン:50mg |
ノーエチS | 150mg | 250mg | 無水カフェイン:80mg |
ノーエチW顆粒 | 300mg | 100mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:50mg シャクヤクエキス:66.7mg カンゾウエキス:83.33mg |
ノーシン | 300mg | 120mg | 無水カフェイン:70mg |
ノーシン錠 | 300mg | 160mg | 無水カフェイン:70mg |
ノーシンホワイト錠 | 300mg | 380mg | カフェイン水和物:60mg |
ノノン錠 | 300mg | 266.7mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:60mg |
ハイタミン錠 | 300mg | 500mg | カフェイン水和物:60mg |
ハッキリエースa | 230mg | 230mg | カフェイン水和物:75mg シャクヤクエキス:50mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:150mg |
新パトシック錠 | 150mg | 250mg | カンゾウエキス:60mg シャクヤクエキス:43mg チアミンジスルフィド(VB1):6mg |
ビタトレール クイックA錠 | 300mg | 200mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:40mg 無水カフェイン:50mg |
ビタトレール ハレルミンA [ハレルミンA] | 300mg | 500mg | ブロモバレリル尿素:100mg 無水カフェイン:120mg |
ヒラミン | 300mg | 500mg | ブロモバレリル尿素:200mg 無水カフェイン:90mg |
ペインサール顆粒 | 300mg | 100mg | シャクヤクエキス:66.7mg カンゾウエキス:83.33mg 無水カフェイン:50mg アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg |
ホームラン | 200mg | 380mg | ブロモバレリル尿素:150mg 無水カフェイン:70mg |
メルレン顆粒 | 300mg | 450mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:60mg カンゾウエキス末:50mg ケイヒ末:75mg シャクヤクエキス:35mg ショウキョウ末:50mg |
新モートサン | 300mg | 150mg | 無水カフェイン:70mg |
ユニー | 300mg | 500mg | ブロモバレリル尿素:200mg カフェイン水和物:120mg チアミンジスルフィド(VB1):10mg |
ユニー錠 | 300mg | 500mg | ブロモバレリル尿素:200mg 無水カフェイン:120mg チアミンジスルフィド(VB1):10mg |
龍風散 | 300mg | 300mg | 無水カフェイン:60mg |
「アセトアミノフェン」+「イソプロピルアンチピリン」
製品一覧
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製品名 | アセトアミノフェン 1回量 | イソプロピル アンチピリン 1回量 | その他の成分 |
---|---|---|---|
セデス・ハイ | 250mg | 150mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:50mg |
セデス・ハイ プロテクト | 250mg | 150mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:50mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:100mg |
セデス・ハイG | 250mg | 150mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:50mg |
セミドン顆粒 | 250mg | 150mg | アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg 無水カフェイン:50mg カンゾウエキス:150mg |
おすすめしたい製品
アセトアミノフェンを含む製品はたくさんありますが、結局のところ
おすすめしたいのは「アセトアミノフェン単剤」の製品です。
その他の成分も入ってないやつ。
個人的な見解ですが、薬の使い方の大原則として、
「必要な成分を必要な量だけ」という考え方があります。
解熱鎮痛剤が最初から2種類入っている製品を使うよりは、
アセトアミノフェンを使っても効かなかったら違うのを足す、という方が良いでしょう。
(アセトアミノフェンを増量するのも良いかもしれません)
その場合、次のときからはその違うのを最初に使っても良いかと思います。
薬は成分の種類が増えれば増えるほど副作用は出やすくなります。
なるべく成分の種類が少ない製品の方が使いやすいですね。
ということで、個人的におすすめできるのは
「アセトアミノフェン単体の製品」のところに書いていたものになります。
同じ表を再度載せておきます。
アセトアミノフェン単独の製品一覧
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製品名 | アセトアミノフェン 1回量 |
---|---|
5COINS PHARMA アセトアミノフェンE錠 | 300mg |
アイユニーピュア | 300mg |
アセトアミノフェンK錠 | 300mg |
アセトアミノフェン錠「クニヒロ」 | 300mg |
アセトアミノフェン錠HP | 300mg |
カロナールA | 300mg |
コルゲンコーワAA | 300mg |
セシオン解熱鎮痛薬AP | 300mg |
タイレノールA | 300mg |
ディパシオACa | 300mg |
ノーシンアセトアミノフェン錠 | 300mg |
バファリンルナJ | 300mg |
プレミナスACa | 300mg |
ポパドンA | 300mg |
薬師鎮痛薬 | 300mg |
ラックル | 300mg |
リングルN300 | 300mg |
レスラックA | 300mg |
※「小児用」のは除外しています。
調べていたら上の製品以外の製品もいくつか見つかったのですが…
キリがないので表は直しません。
とりあえずアセトアミノフェン単剤のものであればどれも同じだと思います。
有名なのは、昔からある「タイレノールA」
Amazonだと300mg錠が10錠で629円。
300mgあたり62.9円。高い。
あと、医療用のと同じ名前の「カロナールA」
Amazonだと300mg錠が24錠で998円。
300mgあたり41.6円。まあまあ高い。
安さで言えば「アセトアミノフェン錠「クニヒロ」」
Amazonだと300mg錠が20錠で380円。
300mgあたり19円。
ということで、自分が買うなら「アセトアミノフェン錠「クニヒロ」」ですね。
ダントツに安かったです。
製薬会社の「皇漢堂製薬」は、医療用医薬品のジェネリック(後発品)も作っていますね。
後発メーカーが信用できるか?という問題もありますが…
その辺の考え方は人それぞれですね。
まとめ
アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤として安全性が高く、幅広い年齢層や状況で使用される優れた成分だと思います。
特に以下の点において、使いやすいかなと。
・副作用が少ない:特に胃や腎臓への負担が少ないですね。喘息のある方でも使いやすいです。
・幅広い適応:小児から高齢者、さらには妊婦さんにまで安心して使用できます。ただし、妊婦さんは短期間に限ります。
・効果時間:飲んでから約30分で効果が現れ、持続時間も3~4時間程度と適度な長さです。
ただし、過剰摂取や肝機能に問題がある方には注意が必要です。
特に長期間の使用や高用量での連用には、定期的な肝機能検査をしてもらった方が良いでしょう。
不安のある方は病院で処方してもらうのが一番ですね。
薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の可能性を考えると、日常的な使用は避けて、症状があるときだけの頓服での使用が基本になります。
市販の製品選びに関しては、アセトアミノフェン単独の製品が一番シンプルで使いやすいです。
他の成分が配合されている製品については、その成分の効果や副作用を理解して選ぶことが重要だと思います。
特に、鎮静成分やカフェインの有無については注意が必要です。
個人的にはこれらが含まれている製品はおすすめしません。
痛みや発熱の症状で悩まされる方々にとって、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。
ただし、ご紹介した内容は一般的な情報に基づいており、個々の体調や症状によって適切な対応は異なる場合があります。
効果を感じられない場合や、症状が改善しない場合は、適切な医療機関を訪れることをお勧めします。
皆様の健康維持に役立つ情報をこれからも提供していきます。
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