「グアイフェネシン」についての簡単な解説です。
グアイフェネシンを含む市販薬の製品一覧
解説記事を書いたことのある製品を載せています。
風邪薬(総合感冒薬)
クリック・タップで開きます。
製品名をクリック・タップすると、その製品の解説記事にいきます。
製品名 | 1日あたりの成分量 |
---|---|
ストナファミリー | 150mg |
パブロンゴールドA | 180mg |
ベンザブロックS プレミアム | 250mg |
ベンザブロック YASUMO | 250mg |
市販の風邪薬では1日最大250mgとなっています。
(「かぜ薬の製造販売承認基準について」より)
分類・作用機序
グアイフェネシンの化学構造式
分類
「鎮咳去痰剤」となります。
このブログでは「去痰薬」に分類してます。
作用機序
医療用医薬品の「フストジル」の添付文書によると、
「グアイフェネシンの明確な機序は不明であるが、鎮咳作用及び去痰作用を示すと報告されている」
とのことです。
作用機序が分かんないんですね。
作用としては
- 気管粘膜の刺激による咳に対しての抑制効果
- 気管支筋に対して弛緩作用
- 気管腺の分泌機能に対して促進作用
があるようです。
効果や使用方法
効果
作用から見ると、
- 咳止め
- 気管支を拡張することで呼吸を楽にする
- 気管の分泌を増やすことで痰を薄めて出しやすくする
というところですね。そのままですけど。
他の去痰薬は痰を出しやすくするだけですが、これは咳止めの効果もあるみたいですね。
ただ、データがないのでその強さは分かりません。
経口投与での半減期が1時間とのことなので効果は短めかもしれませんね。
(「フストジル注射液」のインタビューフォームより)
医療用の使用例
適応としては、風邪や気管支炎、上気道炎での咳や痰に使うのですが、医療用だと今は注射しかないみたいです。
以前は錠剤や粉薬もあったのですが、現在は販売中止になっています。
注射剤も販売中止になるようですし、あまり使われていないのか採算が取れないんでしょうね。
去痰剤はカルボシステインとアンブロキソールの二強がありますしね。
用法・用量
市販の風邪薬では
1回50~83.3mg・1日3回(1日150~250mg)
となっています。
風邪薬では1日250mgが最大用量ですが、咳止めとして売られているものでは1日300mgとかもありますね。
医療用では
1日300~900mg
使われていました。
(「フストジル末」「フストジル錠」)
現在は医療用では注射剤しかなく、これは1回50mgを1日1~2回となっています。
使用上の注意点
副作用
副作用はほとんどないようです。
胃の不快感、食欲不振、吐き気あたりがあるようですが、これはどんな薬でも起こり得ます。
相互作用
他の薬や食べ物との飲み併せで問題になるものはありません。
使いやすいですね。
コメント