鼻炎用点鼻薬の総合ガイド 
成分の特徴・使い方・製品比較【市販薬】

市販の鼻炎用点鼻薬は大きく分けて、ステロイドを含むタイプ含まないタイプの2種類があります。

ステロイドを含むタイプは続けて使うことで効果が出てくるので長期の使用が前提となります。

ステロイドを含まないタイプは市販の全ての製品に血管収縮剤が含まれており、こちらは短期・頓用での使用が前提となります。

単に「点鼻薬」といっても、配合されている成分によって使い方は変わってきます。

この記事では、市販されている鼻炎用点鼻薬の製品一覧の紹介と、簡単な解説をしていきます。
点鼻薬を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

市販の鼻炎用点鼻薬をまとめた表を作りました。
必要な方はまずいないと思いますが、下のリンクからダウンロードできるようにしておきます。
鼻炎用点鼻薬一覧(エクセル)

※なぜかchromeではダウンロードできませんでした。
edgeからはダウンロードできたので、ダメな場合は違うブラウザで試してみてください。

あと、CSVも上手くいかなかったのでExcelファイルのみです。すみません。

飲み薬も含めた鼻炎薬全般についてはこちらにまとめています。
鼻炎薬の一覧表

点鼻薬に含まれる主な成分

「点鼻薬」とは「鼻に点(さ)す薬」ということで、鼻の粘膜に直接薬を噴霧または滴下するものですね。鼻づまり、アレルギー症状、炎症などを改善するために使用されます。
医療用では液体タイプの他にパウダー状のもあります。市販のでパウダーのはないかな?

配合される成分で主なものは次の3種類です。

  • ステロイド
  • 抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬・メディエーター遊離抑制薬)
  • 血管収縮剤

それぞれ簡単に解説していきます。
(その他の成分については「抗アレルギー薬と血管収縮剤以外の成分について」のところで簡単に説明してます)

ステロイド

※ステロイドには様々な作用がありますが、ここでは点鼻薬に関する事のみ書かせていただきます。

アレルゲン(花粉やハウスダストなど)が鼻粘膜に接触すると、サイトカインやヒスタミン、ロイコトリエンといった化学物質が放出されて、血管の拡張や粘膜の腫脹を引き起こします。

ステロイドは、この炎症を引き起こすサイトカインや化学物質の放出を抑えるんですね。
その結果、鼻水を抑えたり鼻づまりを解消したりします。

ステロイド点鼻薬のメリットとしては「全身性の副作用が少ない」という事が挙げられると思います。

内服のステロイドだと、ムーンフェイス(満月様顔貌)や体重増加、血糖値上昇、骨密度減少などいろいろな全身性副作用が現れる可能性がありますが、点鼻だとほぼないと思って良いでしょう。

また、直接鼻に投与して効果を発揮するので、内服よりも少ない量で良いんですよね。
内服だと症状が鼻だけなのに全身に分散してしまうので非効率です。鼻という一部分に効かせるために大量のステロイドを飲まないといけません。

症状が重い場合は内服のステロイドを服用することもありますが、普段のコントロールであれば点鼻が適していますね。

アレルギー性鼻炎の治療の基本は抗アレルギー薬の飲み薬やステロイドの点鼻薬になり、ステロイドの点鼻薬は軽症から重症までのどの重症度でも推奨されています。

血管収縮剤と違い使用後すぐに症状が改善するというわけではありません。
効果が出るまで数日かかりますが、継続して使用することにより安定した効果が得られます。
長期の使用が前提の薬ですね。

医療用では現在は1日1回タイプのがよく使われています。市販のはまだ1日複数回使用のしか出ていませんが、いずれ1日1回タイプも出てくるかも?

また、基本的にはアレルギー性鼻炎に使われますが、海外では副鼻腔炎にもよく使われるみたいですね。

一つの例として、フルチカゾンの解説記事を載せておきます。概要は理解してもらえるかと。

抗アレルギー薬

アレルギー症状を引き起こす化学物質の働きを抑える薬ですね。

市販の点鼻薬に含まれている抗アレルギー薬は3つあります。

  • クロモグリク酸ナトリウム:メディエーター遊離抑制薬
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩:第一世代抗ヒスタミン薬
  • ケトチフェンフマル酸:第二世代抗ヒスタミン薬

それぞれ一応分類が違いますが、簡単に説明すると、

  • クロモグリク酸ナトリウム
    • 肥満細胞からの化学物質(ヒスタミンやロイコトリエンなど)の遊離を抑制する。
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
    • ヒスタミン受容体において、ヒスタミンの結合を阻害する。
  • ケトチフェンフマル酸
    • 上2つの作用がある。

といったところでしょうか。鼻水を抑える目的ですね。

市販の点鼻薬で一番使われているのはクロルフェニラミンなのですが、医療用ではクロルフェニラミンの点鼻薬は存在しないんですよね。クロモグリク酸やケトチフェンの点鼻薬は医療用でもあります。

なぜ市販ではクロルフェニラミンが一番なのかは分かりません。市販薬としては風邪薬や鼻炎用内服薬として頻用されているので安心、といったところでしょうか。
医療用で存在しないところを見ると…効果はどうなのかな?

医療用の場合、日本では抗アレルギー薬の点鼻薬はステロイド点鼻薬と比べるとあまり使用されていません。以前はそこそこ使われてましたけど。
でも国際的には使われるようになってきているそうなので、日本でもまたこれから使用頻度が高くなるかもしれませんね。

たまに点鼻薬でも眠気が出る方がいますが、飲み薬と比べるとかなり出にくくはなっているはずです。
飲み薬の抗ヒスタミン薬で眠気や口渇などの副作用が気になる方には、有力な選択肢の一つになるかと思います。

血管収縮剤

鼻の粘膜の血管を収縮させることで腫れやむくみを軽減して鼻づまりを解消するものですね。

市販の点鼻薬に含まれている血管収縮剤は3つあります。
各成分の医療用医薬品の添付文書やインタビューフォームを見ると、作用時間等は下の表のようになっています。

成分名効果発現時間持続時間
ナファゾリン15分以内3~4時間
テトラヒドロゾリン約5分5~8時間
オキシメタゾリン数分以内6~8時間

ナファゾリンの持続時間ですが、インタビューフォームには「ときには20時間持続することもある」との記載もありました。

市販の点鼻薬では圧倒的にナファゾリンが使われています。医療用のだと「プリビナ液」ですね。
鼻閉が強い人には頻用されています。良くないけど。

テトラヒドロゾリンは市販では少なめですね。きつねが確認できたのは3製品のみです。
効果はナファゾリンよりマイルドみたいです。
(インタビューフォームに「塩酸テトラヒドロゾリンのラット摘出気管支線毛運動に対する50%抑制濃度は1.2%で、ナファゾリンの0.4%より明らかに弱い」との記載あり)

オキシメタゾリンは、以前は医療用ので「ナシビン点鼻・点眼液」というのがありましたが、今では販売中止となっています。市販のでも「ナシビン」の製品名が使われていますね。

1日の使用回数ですが、市販の点鼻薬だと

  • ナファゾリン・テトラヒドロゾリン:「1日3~5回」や「1日6回まで」
  • オキシメタゾリン:「1日1~2回」

となっています。

オキシメタゾリンは持続性なのですが、医療用のは「1日1~4回」だったんですよね。この辺はよく分かりません。

で、ナファゾリンやテトラヒドロゾリンの回数ですが、多くても1日2~3回としておいた方が良いかと思います。できれば2回。

血管収縮剤すべてに共通する事ですが、医療用医薬品の添付文書にはこのような記載があります。

重要な基本的注意
連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか、又は適切な休薬期間をおいて使用すること。

点鼻薬性鼻炎薬剤性鼻炎)」というやつです。血管収縮剤の入った点鼻薬を使い続けるとクセになってしまって、「薬を使わないと常に鼻がつまる」という状態になってしまいます。
自分もこれになってしまい、抜け出すのにかなり時間がかかりました。

医療用の「プリビナ液(ナファゾリン)」のインタビューフォームには次のような記載があります。

本剤の連続投与中に生じた鼻粘膜の二次充血、腫脹は、たとえ長期常用者の場合であっても投与中止により 7~10 日間位で消失するといわれている。

使うのをやめれば7~10日間で戻るということですね。
ただ、鼻がつまって苦しいのに薬を全く使わないっていうのが心理的にかなり難しいのです。使えば楽になりますしね。

とにかく鼻づまりの症状がひどい時だけの使用にとどめておいた方が良いと思います。

血管収縮剤は鼻づまりへの効果は強いですが、あくまで一時的な対症療法です。原因を治すわけではありません。
症状がひどい方は耳鼻科を受診した方が良いでしょう。

ナファゾリンについては解説記事を書いてあるので興味があったら読んでみてください。

市販の点鼻薬の製品一覧

  • ステロイドを含む点鼻薬
  • ステロイドを含まない点鼻薬

に分けて製品一覧を作っています。

※ここでご紹介している製品がすべてではありません。
あと、すでに製造中止になっている製品もあるかもしれません。
そのへんはご了承くださいますようお願い申し上げます。

ステロイドを含む点鼻薬

2025年3月時点で、市販されているステロイド点鼻薬に使われているステロイドは3種類ありました(きつね調べ)。

  • プレドニゾロン:1製品
  • フルチカゾンプロピオン酸エステル:1製品
  • ベクロメタゾンプロピオン酸エステル:6製品

この並びで表を作っています。

製品一覧

製品名成分濃度  対象年齢1日の使用回数
コールタイジン点鼻液aプレドニゾロン
テトラヒドロゾリン塩酸塩
0.2mg/ml
1mg/ml
7歳~6回まで
フルナーゼ点鼻薬フルチカゾンプロピオン酸エステル51mg/100ml15歳~2回(最大4回)
※ここから下は全て「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」です。
ST点鼻薬クールプラスベクロメタゾンプロピオン酸エステル
ベンゼトニウム塩化物
0.1g/100g
19mg/100g
18歳~2回(最大4回)
エージーアレルカットEXcベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)
スットノーズαプラス点鼻薬DXベクロメタゾンプロピオン酸エステル
ベンゼトニウム塩化物
0.1g/100g
19mg/100g
18歳~2回(最大4回)
ナザールαAR0.1%ベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)
ナザールαAR0.1%Cベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)
パブロン鼻炎アタックJLベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)
スクロールできます
製品名成分濃度  対象年齢1日の使用回数
コールタイジン点鼻液aプレドニゾロン
テトラヒドロゾリン塩酸塩
0.2mg/ml
1mg/ml
7歳~6回まで
フルナーゼ点鼻薬フルチカゾンプロピオン酸エステル51mg/100ml15歳~2回(最大4回)
※ここから下は全て「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」です。
ST点鼻薬クールプラスベクロメタゾンプロピオン酸エステル
ベンゼトニウム塩化物
0.1g/100g
19mg/100g
18歳~2回(最大4回)
エージーアレルカット
EXc
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)
スットノーズαプラス
点鼻薬DX
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
ベンゼトニウム塩化物
0.1g/100g
19mg/100g
18歳~2回(最大4回)
ナザールαAR0.1%ベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)
ナザールαAR0.1%Cベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)
パブロン鼻炎アタックJLベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g/100g18歳~2回(最大4回)

ベンゼトニウムが入っているのがありますが、これはただの消毒なので気にしなくてOKです。
ベンザルコニウムよりも刺激感は弱めかと思います。

すべて医療用の濃度と同じになりますね。使用回数は医療用のとはちょっと違いますけど。

コールタイジン点鼻液a』ですが、ステロイド+血管収縮剤となります。
ステロイドは長期使用が前提ですが、血管収縮剤が入っているので短期・頓用での使用にしておいた方が良いでしょう。長期使用には向きません。
また、使用回数は「1日6回まで」となっていますが、せいぜい1日3回程度に抑えておいた方が良いでしょうね。

ベクロメタゾンの製品は対象年齢が18歳~となっていますね。医療用では同じ濃度のを小児でも使えるのですが(回数は少なくします)。

ベクロメタゾンの製品だけたくさんありますが、すべて同じと思って良いでしょう。
消毒成分が含まれている製品もありますが、効果への影響はほとんどないため刺激の好みで選んでも良いかと思います。ツンとするのが好きな人もいるでしょうし。

個別の製品記事は『フルナーゼ点鼻薬』しかまだ書いてません。一応載せておきます。

ステロイドの強さの比較

ステロイド成分を「同じ濃度」で比べると、
フルチカゾン > ベクロメタゾン >> プレドニゾロン
となりますが、実際の市販製品の濃度も踏まえると、

『フルナーゼ点鼻薬』≒『ベクロメタゾンの製品』>>>『コールタイジン点鼻薬a』

という順になります。

その根拠は下に書いておきますが、説明が下手でちょっと長くなったので折り畳みにしておきます。

クリック・タップで開きます。

まずフルチカゾンとベクロメタゾンの比較ですが、医療用の『フルナーゼ点鼻液』のインタビューフォームでは、

  • フルチカゾン200μg/日(1日2回)
  • ベクロメタゾン400μg/日(1日4回)

を使って、効果に差はなく安全性もほぼ同等という結果が出ています。

それぞれの製品の濃度を見ると、

  • フルチカゾン:51mg/100ml
  • ベクロメタゾン:0.1g/100g

となっていますが、ベクロメタゾンの/100gのところを/100mlとほぼ同じとすると、100ml中に含まれる成分は

  • フルチカゾン:51mg
  • ベクロメタゾン:約100mg

となります。

フルチカゾンはベクロメタゾンの半分の量で同等の効果を示すことから、

『フルナーゼ点鼻薬』≒『ベクロメタゾンの製品』

と考えて良いかと思います。

次にプレドニゾロンについてですが、『今日の治療薬』という本では

プレドニゾロン5mg≒ベタメタゾン0.75mg

となっていて、ベタメタゾン(ベクロメタゾンではありません)がプレドニゾロンの約6.7倍の強さがあるとなっています。(ベクロメタゾンについては記載なし)

そして医療用の『ベクロメタゾン点鼻液』のインタビューフォームには
「(ベクロメタゾンは)局所消炎作用はベタメタゾンよりも強い」
との記載があります。

『コールタイジン点鼻薬a』はプレドニゾロンが0.2mg/ml、『ベクロメタゾンの製品』はベクロメタゾンが約1mg/mlと考えると、最低でも

『ベクロメタゾンの製品』は『コールタイジン点鼻薬a』の33倍以上の強さがある

と考えて良いでしょうね。

『フルナーゼ点鼻薬』と『ベクロメタゾンの製品』は同等なので、

『フルナーゼ点鼻薬』≒『ベクロメタゾンの製品』>>>『コールタイジン点鼻薬a』

ということになります。たぶん。(なんか変だったら教えてください)

医療用の『コールタイジン点鼻液』は「ステロイド点鼻薬」としてよりも「血管収縮剤」として使われる感じですね。
フルチカゾンやベクロメタゾンは代謝を受けやすく全身性の副作用も少ないですが、プレドニゾロンは全身への作用もあります。これも踏まえて低濃度なのかと思います。たぶん。

※ちなみに、プレドニゾロンは内服や注射では非常によく使われる超主役級のステロイドで、「効きが弱い薬」というわけありません。
ここで「弱い」としているのは、点鼻薬での濃度や局所での作用に限った話です。

ステロイドを含まない点鼻薬

こちらは製品によって成分構成が違いますが、メインは血管収縮剤抗ヒスタミン薬となります。
メディエーター遊離抑制薬のクロモグリク酸が配合されているのも多いですね。

製品によって濃度の表記が違ってて分かりにくいので、「1ml中の成分量」に換算したものも併記しておきます。たぶん比べやすいはず。

大体五十音順になっています。結構長いですが、あえて折り畳みにはしてません。

抗ヒスタミン薬には青線クロモグリク酸には緑線血管収縮剤には赤線を引いておきます。

製品一覧

製品名成分濃度   1ml中の
成分量
対象年齢1日の
使用回数
アジェンテ点鼻薬クールナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
アスゲン点鼻薬AGクロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
7歳~3~5回
アスタシオンALGプラス点鼻薬クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
0.3g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
0.2mg
3mg
7歳~3~5回
エージーアレルカットC
(クールタイプ)
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
セチルピリジニウム塩化物水和物
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.05g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
0.5mg
7歳~3~5回
エージーアレルカットM
(液ダレしにくいタイプ)
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
セチルピリジニウム塩化物水和物
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.05g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
0.5mg
7歳~3~5回
エージーアレルカットS
(メントールが入ってない)
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
セチルピリジニウム塩化物水和物
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.05g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
0.5mg
7歳~3~5回
エナジー点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
エメロットALGプラス点鼻薬クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
0.3g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
0.2mg
3mg
7歳~3~5回
カイゲン点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
15mg/30ml
30mg/30ml
3mg/30ml
0.5mg
1mg
0.1mg
7歳~1~5回
クールワン鼻スプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ケナリス点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ケナリス点鼻薬クール
(製造終了?)
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ジョイントアルファ
Zプラス点鼻薬
ケトチフェンフマル酸塩
ナファゾリン塩酸塩
75.6mg/100ml
25mg/100ml
0.756mg
0.25mg
7歳~4回
新ルル点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
塩酸リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
0.5mg/ml
5mg/ml
3mg/ml
0.2mg/ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
15歳~6回まで
スットノーズαプラス点鼻薬
(製造終了?)
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
50mg/100ml
400mg/100ml
200mg/100ml
20mg/100ml
60mg/100ml
0.5mg
4mg
2mg
0.2mg
0.6mg
7歳~6回まで
スットモアAG点鼻薬プラスクロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
7歳~3~5回
チクナインC点鼻スプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
グリチルリチン酸二カリウム
ベンザルコニウム塩化物
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.5g/100ml
0.3g/100ml
0.02g/100ml
0.5mg
5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~1~5回
点鼻薬ALプラスクロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
1g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
10mg
0.25mg
3mg
2.5mg
0.2mg
7歳~3~5回
点鼻薬ALプラスクールクロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
1g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
10mg
0.25mg
3mg
2.5mg
0.2mg
7歳~3~5回
トリナート点鼻薬Sナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~1~5回
ナーザルスキットテトラヒドロゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
100mg/100ml
500mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
1mg
5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
ナザール「スプレー」ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ナザール「スプレー」(ポンプ)ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ナザールGスプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
300mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
3mg
7歳~6回まで
ナザールGスプレー クールナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
300mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
3mg
7歳~6回まで
ナザールスプレー(ラベンダー)ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ナシビンMスプレー
(持続性)
オキシメタゾリン塩酸塩0.05g/100ml0.5mg15歳~1~2回
ナシビンメディ
(持続性)
オキシメタゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.5mg
5mg
15歳~1~2回
ハナスキット鼻炎スプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
ハナスキット鼻炎スプレーS
(清涼タイプ)
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
パブロン点鼻ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.02g/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~6回まで
鼻炎スプレーNSナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ビタトレール鼻炎スプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
ビタトレール鼻炎スプレープラスナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ヒフールN点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
グリチルリチン酸二カリウム
ベンザルコニウム塩化物
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.5g/100ml
0.3g/100ml
0.02g/100ml
0.5mg
5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~1~5回
ベルダサポートAG点鼻薬クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
7歳~3~5回
モーテンAG点鼻薬クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
7歳~3~5回
モーテン点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
50mg/100ml
300mg/100ml
100mg/100ml
0.5mg
3mg
1mg
7歳~1~5回
雪の元点鼻スプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
50mg/100ml
300mg/100ml
100mg/100ml
0.5mg
3mg
1mg
7歳~1~5回
ラウレアALGプラス点鼻薬クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
0.3g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
0.2mg
3mg
7歳~3~5回
リコリプラス点鼻薬クールナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ロート アルガード
ST鼻炎スプレー
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
ベンゼトニウム塩化物
1%
0.25%
0.025%
0.005%
10mg
2.5mg
0.25mg
0.05mg
7歳~3~5回
ロート アルガード
鼻炎クールスプレーa
テトラヒドロゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
100mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
1mg
5mg
0.2mg
7歳~6回まで
スクロールできます
製品名成分濃度   1ml中の 
成分量 
対象年齢1日の
使用回数
アジェンテ点鼻薬
クール
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
アスゲン点鼻薬AGクロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
7歳~3~5回
アスタシオンALG
プラス点鼻薬
クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
0.3g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
0.2mg
3mg
7歳~3~5回
エージー
アレルカットC
(クールタイプ)
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
セチルピリジニウム塩化物水和物
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.05g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
0.5mg
7歳~3~5回
エージー
アレルカットM
(液ダレしにくいタイプ)
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
セチルピリジニウム塩化物水和物
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.05g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
0.5mg
7歳~3~5回
エージー
アレルカットS
(メントールが入ってない)
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
セチルピリジニウム塩化物水和物
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.05g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
0.5mg
7歳~3~5回
エナジー点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
エメロットALG
プラス点鼻薬
クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
0.3g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
0.2mg
3mg
7歳~3~5回
カイゲン点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
15mg/30ml
30mg/30ml
3mg/30ml
0.5mg
1mg
0.1mg
7歳~1~5回
クールワン鼻スプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ケナリス点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ケナリス点鼻薬クール
(製造終了?)
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ジョイントアルファ
Zプラス点鼻薬
ケトチフェンフマル酸塩
ナファゾリン塩酸塩
75.6mg/100ml
25mg/100ml
0.756mg
0.25mg
7歳~4回
新ルル点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
塩酸リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
0.5mg/ml
5mg/ml
3mg/ml
0.2mg/ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
15歳~6回まで
スットノーズαプラス
点鼻薬
(製造終了?)
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
50mg/100ml
400mg/100ml
200mg/100ml
20mg/100ml
60mg/100ml
0.5mg
4mg
2mg
0.2mg
0.6mg
7歳~6回まで
スットモアAG点鼻薬
プラス
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
3mg
7歳~3~5回
チクナインC点鼻
スプレー
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
グリチルリチン酸二カリウム
ベンザルコニウム塩化物
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.5g/100ml
0.3g/100ml
0.02g/100ml
0.5mg
5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~1~5回
点鼻薬ALプラスクロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
1g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
10mg
0.25mg
3mg
2.5mg
0.2mg
7歳~3~5回
点鼻薬ALプラス
クール
クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
1g/100ml
0.025g/100ml
0.3g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
10mg
0.25mg
3mg
2.5mg
0.2mg
7歳~3~5回
トリナート点鼻薬Sナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~1~5回
ナーザルスキットテトラヒドロゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
100mg/100ml
500mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
1mg
5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
ナザール「スプレー」ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ナザール「スプレー」(ポンプ)ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ナザールGスプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
300mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
3mg
7歳~6回まで
ナザールGスプレー
クール
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
300mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
3mg
7歳~6回まで
ナザールスプレー
(ラベンダー)
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンザルコニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
10mg/100ml
0.5mg
5mg
0.1mg
7歳~6回まで
ナシビンMスプレー
(持続性)
オキシメタゾリン塩酸塩0.05g/100ml0.5mg15歳~1~2回
ナシビンメディ
(持続性)
オキシメタゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.5mg
5mg
15歳~1~2回
ハナスキット鼻炎
スプレー
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
ハナスキット鼻炎
スプレーS
(清涼タイプ)
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
パブロン点鼻ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.02g/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~6回まで
鼻炎スプレーNSナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ビタトレール鼻炎
スプレー
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
0.2mg
7歳~1~5回
ビタトレール鼻炎
スプレープラス
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ヒフールN点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
グリチルリチン酸二カリウム
ベンザルコニウム塩化物
0.05g/100ml
0.5g/100ml
0.5g/100ml
0.3g/100ml
0.02g/100ml
0.5mg
5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~1~5回
ベルダサポートAG
点鼻薬
クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
7歳~3~5回
モーテンAG点鼻薬クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
1g/100ml
0.25g/100ml
0.025g/100ml
10mg
2.5mg
0.25mg
7歳~3~5回
モーテン点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
50mg/100ml
300mg/100ml
100mg/100ml
0.5mg
3mg
1mg
7歳~1~5回
雪の元点鼻スプレーナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
50mg/100ml
300mg/100ml
100mg/100ml
0.5mg
3mg
1mg
7歳~1~5回
ラウレアALGプラス
点鼻薬
クロモグリク酸ナトリウム
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
グリチルリチン酸二カリウム
1g/100ml
0.025g/100ml
0.25g/100ml
0.02g/100ml
0.3g/100ml
10mg
0.25mg
2.5mg
0.2mg
3mg
7歳~3~5回
リコリプラス点鼻薬
クール
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
50mg/100ml
500mg/100ml
300mg/100ml
20mg/100ml
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
7歳~6回まで
ロート アルガード
ST鼻炎スプレー
クロモグリク酸ナトリウム
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ナファゾリン塩酸塩
ベンゼトニウム塩化物
1%
0.25%
0.025%
0.005%
10mg
2.5mg
0.25mg
0.05mg
7歳~3~5回
ロート アルガード
鼻炎クールスプレーa
テトラヒドロゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
100mg/100ml
500mg/100ml
20mg/100ml
1mg
5mg
0.2mg
7歳~6回まで

『ナシビンMスプレー』を除くすべての製品には抗ヒスタミン薬と血管収縮剤の両方が入っています(『ナシビンMスプレー』は血管収縮剤のみ)。
抗ヒスタミン薬のみの点鼻薬は見当たりませんでした。あったらすみません。

抗ヒスタミン薬がケトチフェンなのは『ジョイントアルファZプラス点鼻薬』だけですね。
他は全部クロルフェニラミンです。

成分の組み合わせですが、

成分1ml中の成分量
ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ナファゾリン
クロルフェニラミン
クロモグリク酸
0.25mg
2.5mg
10mg

この2つが多いですね。
鼻づまり解消が目的であれば、ナファゾリンが多い方が効果は高いでしょうね。

血管収縮剤入りの点鼻薬の製品記事は、今はまだ『パブロン点鼻』しか書いてません。興味があれば読んでみてください。

抗アレルギー薬と血管収縮剤以外の成分について

抗アレルギー薬と血管収縮剤以外の成分ですが、

  • リドカイン
    • 局所麻酔です。鼻のムズムズやくしゃみを抑えます。
    • 血管拡張作用があるので、ナファゾリンなどの血管収縮剤とは作用が拮抗する可能性があります。
  • グリチルリチン酸二カリウム
    • 抗炎症・抗アレルギーがあります。でも補助的?
  • ベンゼトニウム塩化物・ベンザルコニウム塩化物・セチルピリジニウム塩化物水和物
    • 鼻腔内の消毒・殺菌目的。成分として記載されてなくても添加物として入ってたりします。

となっています。

リドカイン

リドカインが入っている方が良いのかどうかは症状によります。
例えばこの2つの製品ですが、

製品名成分1ml中の
成分量
エナジー点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
0.5mg
5mg
0.2mg
ケナリス点鼻薬ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg
製品名成分1ml中の
成分量
エナジー
点鼻薬
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ベンゼトニウム塩化物
0.5mg
5mg
0.2mg
ケナリス
点鼻薬
ナファゾリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リドカイン
ベンゼトニウム塩化物
0.5mg
5mg
3mg
0.2mg

『ケナリス点鼻薬』にはリドカインが入っています。他の成分は濃度を含めてすべて同じです。

この2つで選ぶとすると、

  • 『エナジー』:より強く鼻づまりを解消したい人向け
  • 『ケナリス』:鼻の刺激感・ムズムズも抑えたい人向け

となるでしょうか。

鼻のムズムズがひどければリドカインは入っていた方が良いのですが、鼻づまり解消を第一目的とするなら入ってない方が良いかもしれません。

グリチルリチン酸

グリチルリチン酸については、確かに抗アレルギー作用・抗炎症作用があるのですが、補助的な位置づけと思って良いでしょうね。「あっても良いかな?」くらい。
製品を選ぶ判断材料には入れなくて良いと思います。

消毒剤

ベンゼトニウムなどの消毒についてですが、これは何とも言えません。
「成分」として記載されてなくても「添加物」として入っているものもあります。

鼻にツンとするような刺激感が気になる方や防腐剤に過敏な方は、消毒成分の入っていない製品を選ぶのもひとつの手ですね。

刺激感の強さについては濃度などによっても変わるので一概には言えませんが、傾向としてはベンゼトニウムやセチルピリジニウムは刺激感が弱めかと思います。

「クール」とか「清涼タイプ」となっているのはメントールが入ってるものですね。
これに関しては好みで良いでしょう。スッキリする感じはあるかも。

使用回数について

すべての製品に血管収縮剤が入っています

使用回数については繰り返しになりますが、「1日1~5回」や「1日6回」となっていても、
多くても「1日3回まで」としておいた方が良いです。できれば2回まで。
持続性のオキシメタゾリンの『ナシビンMスプレー』と『ナシビンメディ』は「1日2回まで」ですね。

使用期間については、各製品の説明書に「3日間位使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、この箱を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」というような事が書いてあります。

使いすぎると、「点鼻薬性鼻炎薬剤性鼻炎)」といって点鼻薬を使っていないと常に鼻がつまる状態になります。
鼻づまりがひどい時だけの使用にとどめておいてください。

すでに血管収縮剤入りの点鼻薬を手放せなくなっている方は耳鼻科を受診した方が良いかと思いますが、どうしても「病院に行く時間がないの!」という方はステロイド点鼻薬(『コールタイジン点鼻薬a』以外)を併用してみるのも良いかもしれません。

ステロイド点鼻薬を併用しながら、徐々に血管収縮剤入り点鼻薬の使用回数を減らしていってください。

点鼻薬の選び方のまとめ

上にいろいろ書いてますが、「どんな症状が一番つらいか?」で選ぶと良いかと思います。

  • とにかく鼻づまりがひどい → 血管収縮剤入り(短期間のみ)
  • アレルギー症状全般(鼻水・くしゃみ・鼻づまり)をしっかり抑えたい → ステロイド
  • くしゃみ・鼻水がメイン → 抗ヒスタミン薬
  • 症状が出る前から予防したい、症状を軽くしたい → クロモグリク酸入り

「いつ症状を抑えたいか?」だと、

  • 今すぐ症状を楽にしたい → 血管収縮剤
  • 継続して症状をコントロールしたい → ステロイド、抗アレルギー薬

という感じでしょうか。

ステロイドの点鼻薬については『フルナーゼ点鼻薬』か『ベクロメタゾンの製品』の2択です。
使ってみて効果がある方を続けてみれば良いかと思います。

ステロイドを含まない点鼻薬は、つまり「血管収縮剤入りの点鼻薬」となります。血管収縮剤が入ってない製品はありませんでした。

基本的には「飲み薬の第二世代抗ヒスタミン薬を使いつつ、鼻づまりが酷い時だけ血管収縮剤の点鼻を使う」という使用法が良いかと思います。

クロモグリク酸についてですが、市販の製品は血管収縮剤と併用せざるをえず、本来の予防効果を期待した長期使用ができません。なので選択するメリットはあまりないかもしれませんね。

シンプルに血管収縮剤のみ、となると『ナシビンMスプレー』ですね。
ただこれだと選択肢が限られてしまうので、「抗ヒスタミン薬+血管収縮剤」の製品の中から選ぶと良いと思います。

消毒に関しては無視すると、以下の13製品ですね。

製品名成分1mlあたりの成分量
エナジー点鼻薬ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
カイゲン点鼻薬ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
1mg
クールワン鼻スプレーナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ジョイントアルファ
Zプラス点鼻薬
ナファゾリン
ケトチフェン
0.25mg
0.756mg
ナザール「スプレー」ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ナザール「スプレー」(ポンプ)ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ナザールスプレー
(ラベンダー)
ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ナシビンメディ
(持続性)
オキシメタゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ハナスキット
鼻炎スプレー
ナファゾリン
クロルフェニラミ
0.5mg
5mg
ハナスキット
鼻炎スプレーS
(清涼タイプ)
ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
パブロン点鼻ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ビタトレール
鼻炎スプレー
ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ロート アルガード
鼻炎クールスプレーa
テトラヒドロゾリン
クロルフェニラミン
1mg
5mg
製品名成分1mlあたり
の成分量
エナジー点鼻薬ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
カイゲン点鼻薬ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
1mg
クールワン鼻スプレーナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ジョイントアルファ
Zプラス点鼻薬
ナファゾリン
ケトチフェン
0.25mg
0.756mg
ナザール「スプレー」ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ナザール「スプレー」(ポンプ)ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ナザールスプレー
(ラベンダー)
ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ナシビンメディ
(持続性)
オキシメタゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ハナスキット
鼻炎スプレー
ナファゾリン
クロルフェニラミ
0.5mg
5mg
ハナスキット
鼻炎スプレーS
(清涼タイプ)
ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
パブロン点鼻ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ビタトレール
鼻炎スプレー
ナファゾリン
クロルフェニラミン
0.5mg
5mg
ロート アルガード
鼻炎クールスプレーa
テトラヒドロゾリン
クロルフェニラミン
1mg
5mg

大体同じですが、ちょっと変わっているものは、

  • 『ジョイントアルファZプラス点鼻薬』:ナファゾリンが0.25mg/ml
  • 『ナシビンメディ』:血管収縮剤がオキシメタゾリン。持続性で1日2回まで
  • 『ロート アルガード鼻炎クールスプレーa』:血管収縮剤がテトラヒドロゾリン

このあたりでしょうか。
クロルフェニラミンの量が少ないとか、抗ヒスタミン薬がケトチフェン、とかいうのは鼻づまりへの効果にあまり影響しないので気にしなくて良いです。

ナファゾリン以外の成分がそれほど必要ないのであれば、
カイゲン点鼻薬』はナファゾリンは0.5mg/mlと最大ですが、クロルフェニラミンやベンゼトニウムは少なめとなっています。これが良いかもですね。

自分は20年以上『パブロン点鼻』を使っていますが、特にこだわりがあって使っているわけではありません。
今度違うのを試してみようと思います。

ただ、使い勝手は点鼻薬によってちょっと変わります。
噴霧時にハネの部分を押し下げるのですが、『パブロン点鼻』は押した後に指の力を抜くだけでちゃんとハネが上に戻るんですよね。
他の点鼻だとハネがちゃんと戻らないものがありました。連続でもう片方の鼻に噴霧しようとしても「なんかちゃんと押せないな~」と思ってたらハネが下がったまま、という。

きつねのです。

こういうのは使ってみないと分からないですし、気にならない方にはどうでもいいかな?自分はちょっと気になります。

いろいろ試してみて、「この製品はちょっとな~…」というのがあればここに追記します。

アレルギー性鼻炎の治療について

ここまで書いておいてなんですが、耐えがたい鼻水や鼻づまりがあれば、まずは耳鼻科を受診してください。
ただの鼻炎ではない可能性もあります。副鼻腔炎とか鼻茸(ポリープ)とか鼻中隔湾曲症とか。

ここに書いた製品を使うとすれば、

  • それほど症状がひどくない、または一時的
  • アレルギー性鼻炎の診断を受けてる
  • 受診するまでのつなぎ

と考えていただいた方が良いかと思います。

アレルギー性鼻炎の治療は、第二世代抗ヒスタミン薬の飲み薬とステロイド点鼻の使用が基本となります。
(あとロイコトリエン拮抗薬も)

第二世代抗ヒスタミン薬の飲み薬についてはこちらの記事に書いてます。

実際には次のような治療を行うことが多いです。

重症度病型主な治療
軽症第二世代抗ヒスタミン薬
必要に応じてステロイド点鼻
中等症くしゃみ・鼻漏型第二世代抗ヒスタミン薬
必要に応じてステロイド点鼻
鼻閉型・鼻閉を
主とする充全型
第二世代抗ヒスタミン薬

ロイコトリエン拮抗薬
必要に応じてステロイド点鼻
重症くしゃみ・鼻漏型第二世代抗ヒスタミン薬

ステロイド点鼻
鼻閉型・鼻閉を
主とする充全型
ステロイド点鼻

ロイコトリエン拮抗薬
必要に応じて血管収縮剤の
点鼻を頓用
(薬で改善しない、鼻腔内の
形態異常がある場合は手術も)
重症度病型主な治療
軽症第二世代抗ヒスタミン薬
必要に応じてステロイド点鼻
中等症くしゃみ・鼻漏型第二世代抗ヒスタミン薬
必要に応じてステロイド点鼻
鼻閉型・鼻閉を
主とする充全型
第二世代抗ヒスタミン薬

ロイコトリエン拮抗薬
必要に応じてステロイド点鼻
重症くしゃみ・鼻漏型第二世代抗ヒスタミン薬

ステロイド点鼻
鼻閉型・鼻閉を
主とする充全型
ステロイド点鼻

ロイコトリエン拮抗薬
必要に応じて血管収縮剤の
点鼻を頓用
(薬で改善しない、鼻腔内の
形態異常がある場合は手術も)

鼻づまりが続いてる人には『ディレグラ(プソフェキ)』という、第二世代抗ヒスタミン薬と血管収縮剤が一緒になった飲み薬を使うこともあります。
症状が悪化した場合、一時的に飲み薬のステロイドを使う場合もありますね。

「鼻アレルギー診療ガイドライン」では「メディエーター遊離抑制薬」や「トロンボキサンA₂拮抗薬」「Th2サイトカイン阻害薬」なんていうものも入っていますが、これらはあまり使われてませんね。もちろん医師によると思いますが。

ここで重要なのが、鼻閉、つまり鼻づまりには「ロイコトリエン拮抗薬」が必須となります。

この表の中にある「第二世代抗ヒスタミン薬」と「ステロイド点鼻」、「血管収縮剤」については市販で手に入りますが、「ロイコトリエン拮抗薬」だけは市販されていません。
これを手に入れるには受診するしかないんですね。

市販の血管収縮剤の点鼻を数日使ってみてもまだ鼻がつまって苦しい人は、諦めて耳鼻科を受診してみてください。

ステロイド点鼻薬は全ての重症度で推奨されています。軽めの症状の人にもよく処方されてますね。
市販では1日2回などの複数回使用するものしかないですが、医療用だと1日1回タイプのがよく使われています。
1日1回タイプに配合されている成分のものは市販されていないので、これが欲しい方も受診が必要になります。

市販の点鼻や飲み薬を継続して購入するよりは安く済むことの方が多いと思うので、症状が続いてる方は一度受診してみてください。

点鼻薬の使用においての注意点

点鼻薬は飲み薬よりも全身性の副作用は少なめとなっていますが、副作用が全くないわけではありません。

ここまでにもいくつか注意点は書いてますが、まとめておきます。

ステロイド点鼻薬の注意点

  • 全身の真菌症結核性疾患反復性鼻出血感染症鼻孔が化膿している人には禁忌となっています。
  • 加えて、『ベクロメタゾンの製品』では高血圧糖尿病ぜんそく緑内障の人には禁忌となっています。
    • ベクロメタゾンはフルチカゾンよりも少し全身への作用が出やすいです。
      ただ、『ベクロメタゾンの製品』のみの禁忌ですが、これらは医療用医薬品では禁忌とはなっていません。
      通常の使用法であれば特に問題になることはないですが、血圧が上がってきた、眼圧が上がってきた等あれば受診した方が良いでしょう。
    • 『コールタイジン点鼻薬a』のプレドニゾロンは主に全身投与に使われるステロイドですが、この製品に入っている成分量がごくわずかなので、特に禁忌はありません(血管収縮剤の方の禁忌はあります)。
  • 対象年齢:『フルナーゼ点鼻薬』は15歳から、『コールタイジン点鼻薬a』は7歳から、『ベクロメタゾンの製品』は18歳から、となっています。それぞれ対象年齢が違うので注意してください。
  • 妊娠中の方:『フルナーゼ点鼻薬』『ベクロメタゾンの製品』では禁忌となっています。
    • これについては後述します。
  • 使用期間:『フルナーゼ点鼻薬』『ベクロメタゾンの製品』は「1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください」となっています。
    • ステロイドの点鼻薬は基本的にある程度長期間使用するものですが、あくまで医師の診断・処方のもとでの話です。
    • 1週間ほど使用しても改善しないようであれば、アレルギー性鼻炎ではない可能性もあるので耳鼻科を受診してください。
  • 鼻づまりのひどい方:鼻が完全につまってる人だと、薬が鼻の奥まで届かない事もあります。
    • そういう時は先に血管収縮剤の点鼻薬を使って、鼻の通りを良くしてからステロイド点鼻薬を使っても良いと思います。
    • 血管収縮剤の方は短期間の使用にとどめておいてください。

血管収縮剤入り点鼻薬の注意点

「ステロイドを含まない点鼻薬」にはすべて血管収縮剤が入っています

  • 高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺機能障害、緑内障の方は注意してください。
    • 医療用の「プリビナ液」では「0.5%塩酸ナファゾリン液」を点鼻した試験において、35 例中 13 例に収縮期血圧の上昇が認められた」というデータがあります(インタビューフォームより)。
      飲み薬でなくてもしっかり副作用は出ます。
  • モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬を服用中の方:血管収縮剤の作用が強く出て、血圧上昇などが起こる場合があります。
    • MAO阻害薬はパーキンソン病の治療に使われる薬です(「セレギリン」「エフピー」「アジレクト」など)。
    • コールタイジン点鼻薬a』は併用禁忌となっています。
    • ほかの点鼻薬は併用禁忌ではありませんが、血圧上昇や頻脈などあるなら減量・中止してください。
  • 対象年齢ほとんどの製品が7歳からとなっていますが、『ナシビンMスプレー』『ナシビンメディ』『新ルル点鼻薬』は15歳からとなっています。
    • 『新ルル点鼻薬』がなぜ15歳からなのかは分かりません。全く同じ成分構成の『リコリプラス点鼻薬クール』は7歳からとなっています。
  • 長期連用:血管収縮剤を連用するとクセになって、「使っていないと鼻がつまる」という状態になってしまいます(点鼻薬性鼻炎(薬剤性鼻炎))。
    • 一度こうなると抜け出すのにかなりの時間が必要になります(経験談)。なるべく短期間(3~5日間)の使用にとどめておいてください。
    • 症状が続くようなら耳鼻科を受診した方が良いでしょう。

妊娠・授乳中の使用について

妊娠中の方

ステロイドの点鼻薬

ステロイド点鼻薬の『フルナーゼ点鼻薬』『ベクロメタゾンの製品』の説明書には
妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しないでください
と書かれています。

これは、全身投与(飲み薬や注射)のステロイドでは奇形発生、胎児の発育抑制などがあるからという事なのですが、点鼻薬については適正な使用であればほぼ心配いりません。

医療用フルナーゼの添付文書によると「14日間連続鼻腔内投与した場合、血中濃度は検出限界以下」との事でした。
つまり、ほぼ血中に移行しないという事ですね。

ベクロメタゾンの方は「鼻腔粘膜に吸収された後、速やかに不活性体に代謝される」とのことです。
ただ、こちらはフルチカゾンよりは全身性の副作用は出やすいようです。

医療用の「フルナーゼ点鼻液」も「ベクロメタゾン点鼻液」も、
Briggs基準では「適合1」:「過去の妊婦への投与経験から、胎児への危険性はないか、あってもごくわずかと考えられ、妊娠中の投与に適する
となっています。

血管収縮剤入りの点鼻薬

すべての製品の説明書で
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

血管収縮剤に関しては、医療用の方のデータがありませんでした。

飲み薬ではないのであまり心配はいらないのですが、あくまで長期連用・過量投与をしないという前提での話です。

ナファゾリンやテトラヒドロゾリンにデータがないだけで、全く問題がないとは言い切れません。
医療用の「プリビナ液(ナファゾリン)」のインタビューフォームには、
「本剤は子宮筋の緊張を高める傾向があるため、妊婦に対して投与する場合には特に過量投与にならないよう注意が必要である」
という記載があります。

過度に心配する必要は無いと思いますが、使用するにしても短期間・回数少なめにしておいてください。

「ステロイド」も「血管収縮剤」も、点鼻薬として使う場合はそれほど問題はないのですが、
原則として、妊娠している方は市販薬を使わず、受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(というか、必ず受診してください)

授乳中の方

『フルナーゼ点鼻薬』と『ベクロメタゾンの製品』の説明書では
服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
という書き方になっています。

医療用の場合ですが、Mothers’ Milk基準では、

  • 『フルナーゼ点鼻液』:L3「児に不都合な影響が出る可能性がある。またはごく軽微で危険性のない有害作用しか示されていない」
  • 『ベクロメタゾン点鼻液』:L2「児への有害事象なし。リスクの可能性がある根拠はほとんどない」

となっています。

ほかの点鼻薬は授乳に関しては何も記載がありません。

すべての製品において、特に問題ないと思います。

妊娠・授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方も多いかと思います。
そういう方の相談に乗ってくれる機関があるのでそこのサイトのリンクを貼っておきます。
妊娠と薬情報センター:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

まとめ

点鼻薬のメリットは、全身性の副作用の少なさです。

点鼻薬に使われるステロイドは、吸収されてもすぐに代謝されるため飲み薬のような副作用の心配はほぼありません。
ステロイドの強力な抗炎症作用だけを局所で活かせるのは大きな利点ですね。

血管収縮剤の鼻づまりに対する効果は、初めて使った時は感動すると思います。使ったことのある人なら分かってくれると思いますが。
使用後数分~10分もすれば、完全につまっていた鼻がス~っと通るようになります。快感です。
短期間の使用に限れば、鼻づまりがひどい人にとって強い味方になります。

製品の選び方としては、

  • 長期的に使うならステロイド点鼻薬がおすすめ
     → 鼻づまり・鼻水に安定した効果あり。副作用も少なく、安全性が高いです。
  • 即効性を求めるなら血管収縮剤入りの点鼻薬
     → すぐに鼻が通りますが、連用は厳禁。クセになりやすく点鼻性(薬剤性)鼻炎のリスクあり。

となります。

ただし、これはアレルギー性鼻炎と診断されている場合の話です。
別の病気の可能性もあるので、市販薬で対処するのは次のようなケースに限りましょう。

  • それほど症状がひどくない、または一時的
  • アレルギー性鼻炎の診断を受けてる
  • 受診するまでのつなぎ

症状がひどい、鼻水が黄色とか緑色、市販の点鼻薬を使っていても症状が続く、といった場合は迷わず耳鼻科を受診することをお勧めします。

市販の鼻炎用点鼻薬をまとめた表を作りました。
必要な方はまずいないと思いますが、下のリンクからダウンロードできるようにしておきます。
鼻炎用点鼻薬一覧(エクセル)

※なぜかchromeではダウンロードできませんでした。
edgeからはダウンロードできたので、ダメな場合は違うブラウザで試してみてください。

あと、CSVも上手くいかなかったのでExcelファイルのみです。すみません。

飲み薬も含めた鼻炎薬全般についてはこちらにまとめています。
鼻炎薬の一覧表

鼻炎の症状で悩まされる方々にとって、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。

ただし、ご紹介した内容は一般的な情報に基づいており、個々の体調や症状によって適切な対応は異なる場合があります。

効果を感じられない場合や、症状が改善しない場合は、適切な医療機関を訪れることをお勧めします

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