
『エスタック総合感冒』の特徴は、
- 5歳から使える
- 安い
といったところでしょうか。
成分構成としては生薬が入っていたりして独特ではありますが、バランスが悪いものではありません。
値段が高い風邪薬はいくらでもありますが、効果に関してはさほど変わらないと思います。
効果と価格は比例しません。
この製品は市販の風邪薬としてはかなり安い方だと思いますが、それが単に「安かろう悪かろう」なのか。
記事を読んで判断していただけたらと思います。
基本情報
・製造販売元:エスエス製薬
・主な成分
成分名 | 1日量(15歳以上の) | はたらき |
---|---|---|
アセトアミノフェン | 900mg | 熱をさげ、痛みを和らげる |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 7.5mg | 鼻水、くしゃみを抑える |
デキストロメトルファン | 48mg | 咳を抑える |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 60mg | 気管支をひろげ、咳を鎮める |
ヘスペリジン | 45mg | ビタミンを補う? |
カンゾウエキス | 187.5mg (原生薬750mg相当) | 咳を鎮め、のどや鼻の粘膜の炎症を鎮める |
ショウキョウ末 | 150mg | 発汗を促し熱をさげる |
無水カフェイン | 75mg | 頭痛を和らげる |
成分名 | 1日量 (15歳以上の) | はたらき |
---|---|---|
アセトアミノフェン | 900mg | 熱をさげ、痛みを和らげる |
クロルフェニラミン マレイン酸塩 | 7.5mg | 鼻水、くしゃみを抑える |
デキストロメトルファン | 48mg | 咳を抑える |
dl-メチルエフェドリン 塩酸塩 | 60mg | 気管支をひろげ、咳を鎮める |
ヘスペリジン | 45mg | ビタミンを補う? |
カンゾウエキス | 187.5mg (原生薬750mg相当) | 咳を鎮め、のどや鼻の粘膜の炎症を鎮める |
ショウキョウ末 | 150mg | 発汗を促し熱をさげる |
無水カフェイン | 75mg | 頭痛を和らげる |
・包装
100錠(瓶包装)
各成分の効果・注意点
『エスタック総合感冒』の主要成分について、それぞれの効果と注意点を簡単にまとめています。
- アセトアミノフェン
- 痛みや熱を中枢において抑えますが、抗炎症作用はほぼありません。
- いわゆる「NSAIDs」には含まれません。胃への負担も少なめです。
- 安全性は高いですが、肝障害のリスクがあります。特にアルコール多飲者は併用に注意を。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 鼻水やくしゃみ、痒みを抑えますが、鼻づまりにはあまり効きません。
- 特に眠気には注意してください。
- 抗コリン作用により、眼圧上昇や排尿困難などの副作用が出る可能性があります。
- デキストロメトルファン
- 中枢性の非麻薬性鎮咳薬で、咳を抑える効果があります。とされていますが、急性上気道炎に対する有効性は示されていません。
- 吐き気や眠気、めまいなどの副作用が出る可能性があります。重大な副作用として呼吸抑制あり。
- セロトニン症候群の危険性あり。パーキンソン病薬や抗うつ剤を服用中の方は注意してください。
- 乱用による死亡例あり。通常用量であれば心配いりません。適正な使用を。
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩
- 気管支拡張作用があり、咳を鎮めたり呼吸を楽にします。
- 副作用には動悸や手の震えがあり、心疾患のある方は特に注意が必要です。
- 「濫用等のおそれのある医薬品」に指定されています。
- ヘスペリジン
- ビタミンPというビタミン様物質(ビタミンではないです)。生薬の「陳皮」の主成分。
- 抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗酸化作用、免疫力アップなどの作用があるそう。
- 血圧や狭心症の薬の中には、併用すると効き目が強くなったり弱くなったりする可能性がある薬があります。一応注意してください。
- カンゾウエキス
- 咳を鎮めたり、喉の痛みを和らげます。
- 低カリウム血症に注意。だるさや痺れ、こむら返りや麻痺などがあったら中止して受診してください。
いろいろな漢方薬に含まれているので併用には注意を。
- ショウキョウ末
- 体を温めたり、胃腸の働きを良くしたりする効果があります。
- 血液をサラサラにする作用があるため、抗凝固薬の効果を高めてしまう可能性がありますが、風邪薬に含まれている程度の量では心配はいらないでしょう。
- 無水カフェイン
- 血管拡張性の頭痛や片頭痛の症状をやわらげます。
- 覚醒作用があるので眠気防止にも。
- 副作用として、不眠や振戦(手の震え)、動悸、めまいなどがあります。
使い方(用法・用量)
年齢 | 1回の服用量 | 1日の服用回数 |
---|---|---|
15歳以上 | 3錠 | 3回 |
11~14歳 | 2錠 | 3回 |
5~10歳 | 1錠 | 3回 |
「食後なるべく30分以内に」となっています。
ただ、特別胃に負担がかかるものもないので、あまり気にしないで良いかと思います。
5歳未満の方は服用しないでくださいとのことです。
5歳未満のこどもに市販薬を飲ませることもないと思いますが。
製品全体としての注意点
注意してほしいこと
いくつか注意点を書いておきます。
- 眠気に注意:眠気が出る可能性があるので注意してください。
- 「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」となっています。ただ、全然眠くならない方もいるのでそういう方は問題ないですね。
- カンゾウ(甘草):過剰摂取で偽アルドステロン症の副作用が出る場合があります。
- 漢方薬を飲んでる方は注意してください。カンゾウが入っていないものであれば問題ありません。
- カンゾウの解説記事にカンゾウが含まれる漢方薬を載せている(109種類)ので、気になる方は見てみてください。
- 喘息治療中の方:気管支拡張薬のメチルエフェドリンが入っているので、喘息を治療中の方はすでに服用(吸入)してる可能性があります。過剰摂取にならないように注意してください。
- 抗コリン作用:口の渇きや目のかすみ、眼圧上昇、排尿困難、便秘などの症状が出る可能性があります。
- 気になる場合は減量または中止してください。
- 服用期間:「長期連用しないでください」となっています。
- 風邪薬は症状を緩和するもので、風邪自体を治すわけではありません。3~4日服用しても症状が良くならない場合は、医師の診察を受けた方が良いかと思います。
- デキストロメトルファンのオーバードーズ(過剰摂取)の問題もあります。
妊娠・授乳中の使用について
大事な事ですが、対象者が限られるため折り畳みにしておきます。
クリック・タップで開きます。
妊娠中の方
この製品の説明書では
「服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」
という書き方になっています。
短期間の使用であれば問題ないと考えます。
メチルエフェドリンによって、胎児が頻脈を起こす可能性はあります。
とは言え量も少なめです。あまり心配は要らないかと思います。
ただ、原則として妊娠してる方は市販薬は使わず受診して医師に薬を処方してもらった方が良いと思います。
(というか、必ず受診してください)
授乳中の方
この製品の説明書では
「服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」
という書き方になっています。
ただ、それほど問題はないと考えます。
Mothers’ Milk基準では、この製品に入ってる成分で一番リスクの高いもので、
- クロルフェニラミン
- デキストロメトルファン
の2つが「L3(概ね適合)」となっています。
メチルエフェドリンに関してはデータがありません。
基本的には「避けてください」と言われる事が多いですが、生後3ヵ月から使える製品も存在します。
「多くの薬は母親が飲んだ量の1%未満しか母乳中に移行しない」という事を考えると過剰な心配はいらないかと思います。
心配であれば授乳後に薬を服用すると良いでしょう。次の授乳までに薬はかなり分解されてます。
この場合、食後とかは気にしないでOKです。4~5時間程度時間を空けて、服用できるタイミングで服用してください。
また、薬を服用中は粉ミルクを使うという手もあります。
製品の特徴や利点、個人的な感想
発熱や痛み、鼻水、咳など風邪の全般的な症状に効果が期待できると思います。
この製品は、5歳から使えるというのが特徴でしょうか。
他の薬だと「15歳未満の方は服用しないでください」というのが多いです。
主にイブプロフェンのせいですね。
こどもでも大人でも、風邪の時の解熱には基本的にはアセトアミノフェンが良いと思います。
他の風邪薬ではイブプロフェンが1日600mg入っているものもありますが、
・イブプロフェン:1日600mg
・アセトアミノフェン:1日900mg
で比較すると、同等かイブプロフェンがちょっと強い、という程度です。
アセトアミノフェンだと弱い、という場合だけ他のを使うと良いでしょう。
(アセトアミノフェンだけが入っている解熱鎮痛剤をちょっと足すのもアリ。立場上お勧めはしませんけど)
この薬は解熱にはアセトアミノフェン+ショウキョウ(生姜)という組み合わせになっています。
こどもも使えるのがメリットですね。
咳止めは2種類入っています。メチルエフェドリンとデキストロメトルファン。
メチルエフェドリンは良いとして、デキストロメトルファンは急性上気道炎への効果は否定されています。
成人では鎮咳作用はなく、小児でもプラセボ(偽薬)と有意差がないと。
咳止めは使わずに去痰薬単独の方が咳の治りが早い、とも言われてますね。
その去痰薬は入っていません。そこはちょっと残念。
痰ががからむ咳が出る方はこの製品はあまり使わない方が良いでしょう。
一応カンゾウ(甘草)も咳には使いますが、量が少なめなのでどの程度効果があるのか不明です。
鼻水については普通ですね。クロルフェニラミンはどんな風邪薬にも入っています。
量は1日7.5mgと、市販の風邪薬に配合できる最大用量です。
市販の風邪薬としては、全体的に見てもバランスが悪いって感じはありません。
こどもも使えますが入ってる成分量が少ないというわけでもないし。
こどもから大人まで使えるので、とりあえず家にこれ一つ置いておけばみんな使えますね。
使用した方の口コミ・レビュー、値段など
『ものログ』と『@コスメ』というサイトの口コミです。
良い評価としては、
といった具合。
否定的な意見としては、
といった感じ。
あまり否定的な意見はありませんでした。
「値段が安い」「5歳から使えるのが良い」といった声が多かったです。
効き目や副作用に関しては人それぞれだと思います。成分量としては多くも少なくもありません。
値段について
メーカーの希望小売価格は見当たりませんでした。
Yahooショッピング(送料含まず)で見てみると、
包装 | 値段 | 1日分に換算 |
100錠 | 900~1,500円 | 82~136円 |
※1日分のは11日分で計算
※2025年1月時点です。
こんな感じでした。Amazonとか楽天だとまた違うと思いますけど。
市販の風邪薬としてはかなり安いと思います。
この記事を読んで「買おうかな?」と興味を持たれた方へ
まとめ
この記事では『エスタック総合感冒』について、各成分の効果と注意点、個人的な感想、使用者のレビューなどをご紹介しました。
この製品の特徴は、
- 5歳から使える
- 安い
というところでしょうか。
成分を見ても使いにくいものは入ってないし、入ってる成分量は他の市販薬と同等です。
小さいお子さんがいる家庭での常備薬としては、これ以上のは今のところ見当たりません。
他の高い風邪薬を使ったところで効果は大した変わらないでしょうしね。
コストパフォーマンスはかなり良い方だと思います。
風邪の症状で悩まされる方々にとって、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。
ただし、ご紹介した内容は一般的な情報に基づいており、個々の体調や症状によって適切な対応は異なる場合があります。
効果を感じられない場合や、症状が改善しない場合は、適切な医療機関を訪れることをお勧めします。
上の方でも紹介しましたが、再度リンクを貼っておきます
コメント