痒み・湿疹に使う市販ステロイド外用薬の選び方【簡易版】

一覧の方に全部載せていますが、全部で372製品あって逆にどれを選べばいいか迷うと思うので、「簡易版」として用途別にいくつかピックアップしておきます。

各成分の説明、使い方などは一覧の方に書いてるのでそちらを見てみてください。
(一覧はこちら→かゆみ・湿疹用の外用薬一覧(ステロイドを含む市販薬)

※価格の後についてる記号ですが、
(A):Amazon / (Y):Yahoo!ショッピング / (楽):楽天
となっています。その他のはそのまま記載しています。
また、価格は調べた時点(2025年9月)でのものでかなり変動します。目安程度に。
薬よりも送料の方が高いのも多いので、近くのドラッグストアで買った方がいいかもです。

このページは一般向けの情報です。持病・乳幼児・顔周り・陰部・広範囲・長引く/繰り返す場合は自己判断で継続せず受診を。目や粘膜には塗らないでください。

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記事の内容については公平かつ独立した立場で書かれています。

目次

ざっくりな選び方

ざっくりですが、選び方を簡単に書いておきます。詳しくは一覧の方に書いてます。

使う期間は1週間程度を目安にしてください。
良くならない、逆に悪化してくるようであれば受診を。薬を使ってないとまた症状が出てくる場合も受診してみてください。

かゆみが強いときは飲み薬も一緒に使うと効果的かもしれません。
その場合はまず第二世代の抗ヒスタミン薬をお勧めします。
「第二世代抗ヒスタミン薬」を含む市販の鼻炎薬一覧
(鼻炎薬と書いてますが、かゆみにも同じ使い方でOKです)

ステロイドのみの製品

一番使いやすいのはステロイドのみの製品ですね。
ステロイドが入っている薬において、他の成分はそれほど重要ではありません。余計なものは無い方が良いです。

ステロイドのみの製品は55製品ありました。
現在手に入る(通販サイトで販売されている)ものに絞ると34製品です。
「強」と「中」のみで、「弱」のはありませんでした。
(市販薬で「弱」のものはあるけど、ステロイド以外の成分も入ってます)

あくまで目安ですが、

  • 大人(中学生以上くらい):強(strong)
  • 子供(幼児~小学生くらい):中(medium)
  • 乳幼児(2~3歳未満):弱(weak)(ステロイド単体のはないけど)

を基本に選んで良いかと思います。
ただ、乳幼児の場合はまず小児科か皮膚科を受診してください。

皮膚の薄い首や顔、陰嚢などはステロイドの吸収が良くなるので、一段階弱いものを使用した方が良いでしょう。
逆に、手のひらや足の裏など角質が厚い部分は吸収が悪いため、強めでないと効果が出にくいこともあります。

強(Strong)の製品

「ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12%」のものしかありません。

軟膏タイプ
製品名容量価格価格/g
エメロットVs軟膏10g1848円(楽)184.8円
クリニラボ
メディロイドVS軟膏
(メディロイドVS軟膏)
10g1432円(A)143.2円
テイカエース軟膏10g1800円(楽)180円
フジアローV軟膏10g1780円
(セイムスオンライン)
178円
ベタメゾン軟膏10g1480円(楽)148円
ベタメタゾンV軟膏10g1000円(楽)100円
ベタメタロン軟膏10g1958円
(ウェルシア)
195.8円
ベトノバールS軟膏5g
10g
1188円(楽)
1569円(A)
237.6円
156.9円
ホームメディック
フォルテ軟膏
(フォルテ軟膏)
10g1320円
(ホームメディック
オンラインショップ)
132円
マクナゾールVS軟膏10g957円(A)95.7円
リンデロンVs軟膏5g
10g
820円(Y)
1345円(楽)
164円
134.5円
ルメリアVs軟膏10g1328円(Y)132.8円
レチナートVS軟膏10g1180円(楽)118円

ステロイドの外用だと軟膏タイプが一番効果は高めとなり、クリームやローションはちょっと効果が落ちます。
なので、ここのカテゴリーのが市販薬として効果は強め。

1gあたりの価格が一番安いのは『マクナゾールVS軟膏』ですね。送料が高いので近くのドラッグストアで買った方が良いと思いますけど。

ネットだと10g×5本で3,905円のもあって、これだと1gあたり78.1円まで下がります。

『リンデロンVs軟膏』は有名ですけど別に違いはないと思います。お好みで。

クリームタイプ
製品名容量価格価格/g
エメロットVs
クリーム
10g1848円(楽)184.8円
フジアローV
クリーム
10g1780円
(セイムスオンライン)
178円
ベタメゾンクリーム10g1480円(楽)148円
ベタメタロン
クリーム
10g1958円
(ウエルシア)
195.8円
ベトネベート
クリームS
5g
10g
686円(楽)
1199円(楽)
137.2円
119.9円
ベトノバールS
クリーム
5g
10g
1078円(楽)
1345円(A)
215.6円
134.5円
マクナゾールVS
クリーム
10g968円(楽)96.8円
リンデロンVs
クリーム
5g
10g
775円(楽)
1320円(楽)
155円
132円
ルメリアVs
クリーム
10g1208円(Y)120.8円
レチナートVS
クリーム
10g1180円(楽)118円

効果としては軟膏タイプより落ちるかもしれませんが、使用感はクリームの方が良いですね。
べたつきが嫌ならこのカテゴリーから選ぶと良いかもです。顔とかにも良いかもですね。

こちらも1gあたりの価格が一番安いのは『マクナゾールVSクリーム』ですね。

ローション(液体)タイプ

ここは2つのみ。

製品名容量価格価格/g
ベトノバールS
ローション
10g948円(A)94.8円
リンデロンVs
ローション
10g1221円(楽)122.1円

2つともピンポイント容器。主に頭皮用でしょうか。

安いのは『ベトノバールSローション』ですね。

5個セットで5,607円なんてのもありましたが…割安になってないですね。

中(Medium)の製品

軟膏タイプ
製品名容量価格価格/g
新リビメックス
コーワ軟膏
8g
15g
900円(A)
1212円(A)
112.5円
80.8円
セロナ軟膏14g
20g
725円(楽)
900円(楽)
51.8円
45円
ロコイダン軟膏7g
16g
489円(Y)
767円(Y)
69.9円
47.9円

・『新リビメックス』:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.3%
・他2つ:ヒドロコルチゾン酪酸エステル 0.05%
となっています。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルの製品は、『新リビメックス』のシリーズ以外はほぼ全て0.15%となっています(他は『ウナコーワエースプレミアム』くらい)。
このシリーズはクリームやローションも0.3%ですね。

かといって他2つとそれほど効果も変わらないでしょう。強いのが欲しいのであればStrong(つまりベタメタゾン吉草酸エステル)のを買った方が良いかと思います。

このカテゴリーでは一応『セロナ軟膏』が一番安め。

クリームタイプ
製品名容量価格価格/g
新リビメックス
コーワクリーム
8g
15g
868円(A)
1212円(A)
108.5
80.8
セロナクリーム8g
14g
20g
847円(楽)
654円(A)
836円(A)
105.9
46.7
46.8
セロナソフト14g
20g
940円(A)
835円(A)
67.1
41.8
ラリーエイ5g
10g
565円(楽)
895円(楽)
113
89.5
ロコイダンクリーム7g
16g
440円(Y)
798円(Y)
62.9
49.9

・『新リビメックス』:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.3%
・『ラリーエイ』:デキサメタゾン 0.05%
・他3つ:ヒドロコルチゾン酪酸エステル 0.05%
となっています。

『セロナ』が2つありますが、ソフトの硬さは軟膏とクリームの間くらいかと思います。

1gあたりで一番安いのは『セロナソフト』の20gですね。

『セロナクリーム』の方は「SERONA」の字がオレンジ色です(軟膏は緑)。

ローション(液体)タイプ
製品名容量価格価格/g
新リビメックス
コーワローション
15g1088円(A)72.5円

この1つだけですね。成分は、
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.3%
となっています。

ちなみにピンポイント容器。頭皮や狭い範囲に塗る用ですね。

症状ごと

あくまで個人的な考えですが、下のような感じ。

状況入っていた方が
良いかも?
入ってない(使わない)
方が良いかも?
かゆみがひどいとき抗ヒスタミン薬
クロタミトン
局所麻酔
清涼成分
とくになし
ジュクジュクしてるとき
(基本的には受診して)
抗生物質
殺菌消毒薬
清涼成分
局所麻酔
(刺激感がある)
感染が疑われるとき
(広範囲の発疹やカンジダ)
市販薬は使わず
受診を
ステロイド単独の薬
乾燥が強いとき
ガサガサしてるとき
アラントイン
パンテノール
ビタミンA
トコフェロール
清涼成分
(悪化する可能性)
あせもなど汗が原因酸化亜鉛
タンニン酸
油分の多いもの
(軟膏タイプのものとか)
状況入っていた方が
良いかも?
入ってない(使わない)
方が良いかも?
かゆみが
ひどいとき
抗ヒスタミン薬
クロタミトン
局所麻酔
清涼成分
とくになし
ジュクジュク
してるとき
(基本的には
受診して)
抗生物質
殺菌消毒薬
清涼成分
局所麻酔
(刺激感がある)
感染が疑われ
るとき
(広範囲の発疹
やカンジダ)
市販薬は使わず
受診を
ステロイド単独の薬
乾燥が強い、
ガサガサ
してるとき
アラントイン
パンテノール
ビタミンA
トコフェロール
清涼成分
(悪化する可能性)
あせもなど
汗が原因
酸化亜鉛
タンニン酸
油分の多いもの
(軟膏タイプのものとか)

状況によって何が良いってのも変わってくるので一概には言えませんけど、一応この表を基準にして選んでみようと思います。

Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天のどこかで売っている製品に絞ります。

かゆみがひどいとき

「虫刺されや汗疹でかゆみが強い」とか「夜眠れないくらいかゆい」というときには、かゆみ止め(かゆみを紛らわす)の成分が多めのも良いかなと思います。ステロイドだけだと速効性がないですしね。

ここでは、抗ヒスタミン薬が
ジフェンヒドラミン:1%
ジフェンヒドラミン塩酸塩:2%
のどちらか、かつ「クロタミトン」が入っている、かつ局所麻酔清涼成分も入っている、というモリモリのをピックアップしておきます。
治療というよりは対症療法という感じでしょうか。

かゆみを抑える(紛らわす)効果は高いと思いますが、クロタミトンや局所麻酔、メントールなどは刺激感があるので注意してください。
とくに、キズがあると結構しみると思います。局所麻酔の吸収も高まるので、ここのカテゴリーのは避けた方が良いかもしれません。

ステロイドの強さは「中」ランクの
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15%
に絞ります。
他の「中」の製品はクロタミトンや局所麻酔、清涼成分が入っているものがありませんでした。

「強」の製品はほぼすべてがステロイド単体で、抗ヒスタミン薬が入っている製品は一つもありません。
「弱」のはちょっと弱すぎて「ステロイド配合」であるメリットがありません。

軟膏タイプでは該当するものがありませんでした。

クリームタイプ
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製品名クロタミトン局所麻酔清涼成分容量価格
カユホワイト5%リドカイン:3%l-メントール:2.5%
dl-カンフル:1%
15g990円(楽)

メントールは2.5%ですが、リドカインが3%と多め。医療用のですら2%なのに。

一覧を作った時はYahooにもあったんですけど、今は楽天にしかないかな?

ゲルタイプ
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製品名クロタミトン局所麻酔清涼成分容量価格
キュルミナン
EX11ゲル
5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
20g858円(A)
パンパスPVA11ゲル5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
20g669円(A)
ヒフールPVA11ゲル5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
20g1188円(Y)
フジアローEX10ゲル5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
20g1078円(A)
マニューバEX11ゲル5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
20g800円(A)
ラホヤPVA9ゲル5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
20g969円(A)

内容はすべてほぼ同じ。

1番安いのは『パンパスPVA11ゲル』ですが、「by Amazon」って書いてるしAmazonでしか売ってないっぽいです。

ローション(液体)タイプ・スポンジヘッド
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製品名クロタミトン局所麻酔清涼成分容量価格
キュルミナンEX11液5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
40ml858円(A)
ヒフールPVA11液5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
40ml1188円(楽)
フジアローEX10液5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
40ml1078円(A)
マニューバEX11液5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
40ml968円(楽)
ラホヤPVA9液5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%
dl-カンフル:1%
40ml968円(A)

広く塗るならこのカテゴリーのが楽かもしれません。ただ、なんでもない場所にはステロイドは塗らないようにしてください。

1番安いのは『キュルミナンEX11液』ですが、このくらいであれば誤差だと思うので時期によってどれが1番安いかも変わってくると思います。

『マニューバEX11液』の542円のが楽天にありましたが、パッケージが違いました。少し古いやつかな?

ローション(液体)タイプ・ピンポイント容器
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製品名クロタミトン局所麻酔清涼成分容量価格
エクシロンHD3%リドカイン:2%l-メントール:3.5%30ml1078円(Y)
エフカイEX液α3%リドカイン:1%l-メントール:3.5%30ml968円(A)
オルテンEX
ローション
3%リドカイン:1%l-メントール:3.5%30ml987円(Y)
新テシトンEX
ゴールド液
3%リドカイン:1%l-メントール:3.5%30ml1188円(楽)
バンキーEX液α3%リドカイン:1%l-メントール:3.5%30ml499円(Y)
フジアローHD液5%リドカイン:2%l-メントール:3.5%30ml1078円(A)

ピンポイント容器のは主に頭皮用ではあるのですが、別に他の場所に塗ってもOKです。

ここは製品ごとに少し成分濃度に差がありますね。

『バンキーEX液α』が群を抜いて安いですが…送料次第ですね。大体1,000円くらいにはなってしまいますね。

この中でクロタミトンが5%かつリドカインが2%なのは『フジアローHD液』ですね。

とはいえ、たぶん実感できるほどではないと思います。お好みで。

乾燥が強いとき・ガサガサしてるとき

ステロイドが入った市販の塗り薬を広範囲に塗るのはあまりお勧めできません。
なんでもない所に塗ってしまうと、ただ副作用が出るだけです。

基本は保湿剤を広く塗って、赤くなっているところにピンポイントでステロイドを塗るようにしてください。
炎症が広範囲なのであれば皮膚科を受診した方が良いでしょうね。

保湿剤は自分の肌に合っているものであれば何でも良いかと思います。
かゆくて掻いて赤くなっているところ、キズになっているところは「強」のステロイドでさっさと炎症を抑えてしまった方が良いです。
皮膚の保護も期待できる軟膏タイプが良いでしょう。

先の表には「入っていた方が良いかも?」ということで「アラントイン」や「パンテノール」とかを書いてましたが、短期間の使用であれば別になくても変わらないと思うので入ってなくていいです。

ということで、使うとすれば先に書いた「ステロイドのみの製品(強)の軟膏タイプ」が良いかと思います(保湿剤の使用が前提)。

また、キズになっているのであれば感染予防に抗菌薬消毒薬が入っているのでも良いかもしれません。
「強」のステロイド+抗菌薬・消毒薬の組み合わせの製品は以下の3つがあります。

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製品名抗菌薬・消毒薬容量価格価格/g
フルコートfフラジオマイシン硫酸塩:3.5mg/g5g
10g
921円(Y)
1177円(Y)
184.2円
117.7円
ベトネベート
N軟膏AS
フラジオマイシン硫酸塩:3.5mg/g5g
10g
633円(Y)
1088円(Y)
126.6円
108.8円
リンデロンVs
プレミアム軟膏
イソプロピルメチルフェノール:0.1%8g1100円(楽)137.5円

ステロイド成分は、フルコートが「フルオシノロンアセトニド」、他2つは「ベタメタゾン吉草酸エステル」です。

『フルコート』と『ベトネベート』には抗菌薬の「フラジオマイシン」が、『リンデロン』には消毒薬の「イソプロピルメチルフェノール」が入っています。

単純に安いので良いかと思います。

ちなみにですが、あくまで「感染予防」であって「感染症の治療」には使わないでください。
感染症が疑われる場合は皮膚科へ。

あせもなど、汗によるかゆみ

汗が原因によるものであれば、分泌物の吸収や皮膚の収れん、保護する酸化亜鉛が入っているものが良いかと。

ステロイド配合で酸化亜鉛が入っていて、現在手に入るものは次の2製品。

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製品名ヒドロコルチゾン
酢酸エステル
酸化亜鉛容量価格
コーチゾン雪の元0.5%8.73%6g
15g
774円(Y)
1570円(楽)
コーチゾン雪の元S0.0016%8.73%6g
15g
680円(Y)
1550円(Y)

下の「s」がついてる方はステロイドの量が極端に少ないです。おまけ程度かな。

で、この2つは両方とも軟膏タイプです。べたつくかも?

ステロイドが入っていないものであれば色々あります。
こちらを見てみてください→かゆみ・湿疹用の外用薬一覧(ステロイドを含まない市販薬)
酸化亜鉛が30%を超えるものもありますが、あんまり濃いとカピカピになるかも。5~10%程度ので良いかと思います。

また、タンニン酸が入っている製品もありますね。タンニン酸は皮膚の収れん(引き締める)作用があり、汗が皮膚に侵入するのを防ぎます。
ステロイド配合だと「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15%」のが2製品あります。2つともタンニン酸が0.06%入ってます。

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製品名抗ヒスタミン薬その他容量価格
アセムヒEXジフェンヒドラミン:1%クロタミトン:5%
l-メントール:3.5%
15g880円(楽)
液体アセムヒEXジフェンヒドラミン塩酸塩:1%l-メントール:3.5%35ml892円(Y)

名前からして汗用ですね。
『アセムヒEX』はクリーム、『液体アセムヒEX』は液体(スポンジヘッド)タイプです。

『アセムヒEX』の方が抗ヒスタミン薬が多め、かつクロタミトンが入っているので、痒みを抑える効果は強いと思います。
でも液体タイプの方がサラっと塗れるので、このへんはお好みでしょうか。

ちなみにこの2製品はパッケージに「あせも」ではなく「汗かぶれに」と書かれています。
結局使う薬は同じようなものなので気にしないでください。あせも(汗疹)にもかぶれにもステロイドは使います。

ジュクジュクしてる・発疹が広範囲

こういう場合にはステロイドを使わない、ということではないのです。

何とも言えないのですが、こういった場合は市販薬だと危ない場合があるので市販薬は使わず受診してください。

ジュクジュクが湿疹による浸出液であればステロイドで良くなりますが、そうでない可能性もあります。
そもそも浸出液が出てるくらいの状態なら「強(Strong)」でも弱く、「かなり強い(Very Strong)」や「最強(Strongest)」が必要かと思います。
皮膚科だとまずはそのランクのから始めると思うので治りも早いと思いますよ。

感染性の場合はステロイドにより悪化する可能性があります。
ステロイドは炎症を抑えるため一時的に良くなったように見えることもありますが、免疫抑制作用があり微生物の増殖を抑えられなくなってしまいます。ニキビに塗ってはいけないというのもこれのせいですね。

発疹が広範囲の場合も市販薬で対処はしない方が良いかと思います。
ウイルスや細菌の感染や寄生虫によるもの、蕁麻疹や薬によるもの(薬疹)、アトピー性皮膚炎、乾癬、膠原病など、その原因はいろいろあります。受診して調べてもらった方が良いでしょうね。

皮膚症状に加えて発熱や倦怠感、呼吸が苦しい、発疹が広がってくる、などあればすぐに受診してください。

一覧についてはこちらを見てみてください。製造終了のも含めて370製品以上ありますけど。
かゆみ・湿疹用の外用薬一覧(ステロイドを含む市販薬)

かゆみの症状で悩まされる方々にとって、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。

ただし、ご紹介した内容は一般的な情報に基づいており、個々の体調や症状によって適切な対応は異なる場合があります。

効果を感じられない場合や、症状が改善しない場合は、適切な医療機関を受診することをお勧めします

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