「シンイ(辛夷)」についての簡単な解説です。
が、生薬は苦手なのでほとんどが調べたものになります。
シンイ(辛夷)を含む市販薬の製品一覧
解説記事を書いたことのある製品を載せています。
鼻炎薬(飲み薬)
クリック・タップで開きます。
製品名をクリック・タップすると、その製品の解説記事にいきます。
製品名 | 1日あたりの成分量 |
---|---|
アネトン アルメディ鼻炎錠 | エキス:21mg 原生薬換算で260mg程度? |
市販の鼻炎薬では1日最大で
エキス:原生薬換算で3g(3,000mg)
となっています。
(「鼻炎用内服薬の製造販売承認基準について」より)
『アネトン アルメディ鼻炎錠』には原生薬換算量が書いてないのですが、他の製品で
「シンイエキス24mg(原生薬換算量300mg)」
と書いてるものがありました。
これと同じ比率とすると、エキス21mgは原生薬換算で262.5mgになります。
(エキス1mg=原生薬12.5mgで計算)
分類・作用
分類など
漢方に含まれる生薬です。
タムシバ、コブシ又はハクモクレンのつぼみを乾燥させたものだそうです。
(全部モクレン科モクレン属らしいです)
昔はアイヌの人が樹皮や枝を煎じて風邪薬にしてたとか。でも樹皮には毒があるそう…大丈夫だったのかな?
作用
辛夷単独では
- 精神安定作用
- 鎮痙作用
- 抗炎症作用
などの作用があるそうです。
漢方では鼻の症状に使われますね。
効果など
効果
- 鼻炎
- 蓄膿症
- 鼻づまり
- 頭痛
- めまい
などに効果があるとされています。
市販薬では鼻炎薬に配合されていますね。
「かぜ薬の製造販売承認基準について」の方には辛夷自体が載っていないので、風邪薬に配合されることはないのかな?
医療用の使用例
医療用で使われるものだと、2つの漢方に入っています。
※『今日の治療薬』を参考にしています。
- 葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)
- 鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に。
- 辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)
- 鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に。適応外で後鼻漏。
入っている細辛の量は2つとも1日2gです。
鼻にしか使わない感じですね。
使用上の注意点
市販薬に入っている量で問題になることはありません。
相互作用
辛夷自体には特に飲み併せの悪いものはありません。
ただ、他の生薬(麻黄、附子、甘草など)が含まれている場合は、そちらの生薬が重複して問題になることがあります。
漢方を常用している方は注意してください。
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