「アンブロキソール」の解説 
作用・使用上の注意・製品一覧

「アンブロキソール」についての簡単な解説です。

目次

アンブロキソールを含む市販薬の製品一覧

解説記事を書いたことのある製品を載せています。

※ここでご紹介している製品がすべてではありません。
あと、すでに製造中止になっている製品もあるかもしれません。
そのへんはご了承くださいますようお願い申し上げます。

風邪薬(総合感冒薬)

クリック・タップで開きます。

製品名をクリック・タップすると、その製品の解説記事にいきます。

製品名1日あたりの成分量
エスタックEXネオ45mg
持続性パブロン錠45mg
ストナジェルサイナスEX45mg
パブロンエースPro45mg
パブロンエースPro-X45mg
パブロンSゴールドW45mg
パブロンセレクトT45mg

すべて1日45mgですね。これは医療用のと同じ用量になります。

総合感冒薬(かぜ薬)の一覧表もあるので見てみてください。
製品ごとの主要成分も載せています。

分類・作用機序

「ムコソルバン」の添付文書より

「ブロムヘキシン」という去痰薬の活性代謝物です。

基本的には「アンブロキソール塩酸塩」という形で使われますね。

分類

去痰薬ですが、去痰薬にもいくつか種類があり、
これは「気道潤滑薬」となります。

作用機序

気管や気管支において、
・肺表面活性物質(肺サーファクタント)の分泌促進作用
 (肺胞を広げやすくする
・気道液の分泌促進作用
 (気道をヌルヌルに
・線毛運動亢進作用
 (異物を外に出す線毛の動きを良くする
などの作用を示します。

また、副鼻腔においては、
・病的副鼻腔分泌の正常化作用
・線毛運動亢進作用
などの作用を示します。

つまり、気道や鼻の中の滑りを良くする、という感じですね。

効果や使用方法

効果

気道の滑りを良くしたり、線毛の動きを良くすることで痰を出しやすくします。

去痰薬はどちらかというと痰自体をサラサラにするものが多いですが、これはちょっと違うタイプですね。

合わせて使うとより効果が期待できます。

医療用の使用例

小児から高齢者まで、とりあえず痰が絡んでいたら使います。
風邪のときはもちろん、気管支喘息や肺気腫などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にも使いますね。

単独で効果が弱い場合は、痰をサラサラにする薬も合わせて使います。
小児の風邪のときは、最初から2種類処方されることが多い印象ですね。

痰だけではなくて、慢性副鼻腔炎の排膿にも使われます。

用法・用量

市販薬では基本的に
1回15mg・1日3回が多いでしょうか。
製品によっては1回22.5mg・1日2回のものもありますね。

医療用のも同じ用量になります。成人だと1日45mg。
医療用だと1錠(カプセル)が45mgで、1日1回でいいものもあります。

小児の場合は、ドライシロップ(粉)とかシロップ剤があります。
1日0.9mg/kgを3回に分けて使います。

使用上の注意点

副作用

副作用が出ることは滅多にないですが、稀に発疹や胃部不快感などが出る方がいます。

ただこの2つはどんな薬でも出る可能性があるので何とも言えないですね。

0.1%以下ではあるので、あまり気にしなくてもいいでしょう。
もし症状が出たら中止してください。

相互作用

他の薬や食べ物との飲み併せで問題になるものはありません。
使いやすいですね。

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