「サイシン(細辛)」の解説 
作用・使用上の注意・製品一覧

「サイシン(細辛)」についての簡単な解説です。
が、生薬は苦手なのでほとんどが調べたものになります。

目次

サイシン(細辛)を含む市販薬の製品一覧

解説記事を書いたことのある製品を載せています。

※ここでご紹介している製品がすべてではありません。
あと、すでに製造中止になっている製品もあるかもしれません。
そのへんはご了承くださいますようお願い申し上げます。

鼻炎薬(飲み薬)

クリック・タップで開きます。

製品名をクリック・タップすると、その製品の解説記事にいきます。

製品名1日あたりの成分量
アネトン アルメディ鼻炎錠エキス:30mg
原生薬換算で300mg?

市販の鼻炎薬では1日最大で
エキス:原生薬換算で3g(3,000mg)
となっています。
(「鼻炎用内服薬の製造販売承認基準について」より)

エキスとして入っていて原生薬換算量が書いてない製品があるのですが、書いてある製品を見ると
エキス1mg=原生薬10mg
という感じでした。

粉末については特に何も書いてませんでした。

分類・作用

分類など

漢方に含まれる生薬です。

ウスバサイシンまたはケイリンサイシンの根・根茎を乾燥させたものだそうです。
(ちなみに、地上部はアリストロキア酸という腎毒性のある物質が含まれているそうです)

作用

  • 抗アレルギー
  • 鎮咳
  • 去痰
  • 解熱
  • 鎮痛

などの作用があるそうです。

効果など

効果

今まで書いた事のある製品では鼻炎薬である『アネトン アルメディ鼻炎錠』にしか入っていないのですが、これには
「抗アレルギー作用により、くしゃみ鼻みずなどをおさえます」
と書いてますね。

作用を見ると風邪薬にも入ってて良さそうですけどね。

医療用の使用例

医療用で使われるものだと、5つの漢方に入っています。
※『今日の治療薬』を参考にしています。

  • 小青竜湯(ショウセイリュウトウ)
    • 水っぽい痰が出る咳、アレルギー性鼻炎、花粉症など。
  • 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
    • 冷えによって起こるしもやけ、下腹部の痛み、腰の痛みなど。
  • 麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)
    • 風邪や気管支炎など。適応外でアレルギー性鼻炎や冷え性。
  • 立効散(リッコウサン)
    • 歯の痛み。
  • 苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)
    • 気管支炎、気管支喘息など。適応外でアレルギー性鼻炎。

入っている細辛の量は1日2~3gです。

使用上の注意点

市販薬に入っている量で問題になることはありません。

また、日本のものについては特に注意点はありませんが、海外で作られた漢方の場合は根や根茎の地下部だけでなく地上部が含まれていることがあります。

地上部はアリストロキア酸という腎毒性のある物質が含まれている場合があるので、海外産の漢方は注意した方が良いでしょう。

相互作用

細辛自体には特に飲み併せの悪いものはありません。

ただ、他の生薬(麻黄、附子、甘草など)が含まれている場合は、そちらの生薬が重複して問題になることがあります。
漢方を常用している方は注意してください。

他の成分についてはこちらから。
成分の一覧表

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次